【簡単】裏地あり 切り替えレッスンバッグの作り方(サイズ調整可)
今回紹介するのは、布が上下で切り替えてあるタイプのレッスンバッグ(通園バッグ/通学バッグ)です。裏地ありの手提げバッグなので、中から縫い目が見えずに、すっきりと仕上がりますよ。
ぜひ、お好きな生地の組み合わせで作ってみてくださいね。
持ち手が外側にあるタイプを作りたい場合は、『持ち手が外側にあるレッスンバッグの作り方』をご覧ください。
レッスンバッグ代表サイズは?
一般的な標準サイズはヨコ40cm×タテ30cm
入園入学の必需品、レッスンバッグ。一般的にはヨコ40cm×タテ30cmが標準と言われていますが、幼稚園や小学校によって、指定サイズはさまざまです。
大き目サイズの代表サイズはヨコ45cm×タテ35cm
絵本バッグや、お道具箱、防災頭巾など大きなアイテムを入れる場合、ちょっと大きめサイズが理想。大きめサイズの代表サイズはヨコ45cm×タテ35cmです。
ぴったりサイズに作りたい方に向けて、どんなサイズでも作れる計算式をご紹介します!
入園・入学先の説明会でもらう案内をお手元に置いて仕上げてみてくださいね。
裏地あり 切り替えレッスンバッグに必要な生地サイズ
まず切り替えのレッスンバッグを作る場合、以下のように3種類の生地を準備します。
- 表布A(バッグのメインになる布)
- 表布B(切り替え布)
- 裏布(バッグの内側の布)
表布A:Bの比率をa:bとした場合、表布Aと表布Bそれぞれの裁断サイズ計算式は、
【表布】布A ※2枚
タテ:{できあがりサイズ ×a/(a+b)}+ ぬいしろ2cm
ヨコ:できあがりサイズ + ぬいしろ2cm
【表布】布B(切り替え布)
タテ: {できあがりサイズ ×b/(a+b)}×2 + ぬいしろ2cm
ヨコ:できあがりサイズ + ぬいしろ2cm
【裏布】
タテ: (できあがりサイズ×2)+ ぬいしろ2cm
ヨコ:できあがりサイズ + ぬいしろ2cm
そこで、よく使う切り替え比率【2:1】と【3:1】に分けて、仕上がりタテ寸法が28cm~36cmの場合のタテのカット寸法を表にしてみました。
今回の裏地ありレッスンバッグの切り替えの割合(切り替え比率)は、【3:1】。上部分の柄が【3】で、下部分の無地が【1】です。
以下が、裁断サイズの計算方法です。
今回は、【タテ32cm×ヨコ40cm】で、裏地あり切り替えレッスンバッグを作っていきます。上記の計算式に、当てはめてみましょう。
【表布】布A ※2枚
タテ:26cm(表参照)
ヨコ:40cm + ぬいしろ2cm = 42cm
【表布】布B(切り替え布)
タテ:18cm(表参照)
ヨコ:40cm + ぬいしろ2cm = 42cm
【裏布】
タテ: 66cm(表参照)
ヨコ:40cm + ぬいしろ2cm = 42cm
裏地付き切り替えレッスンバッグの材料
■仕上がサイズ:タテ32cm×ヨコ40cm
- 布A:タテ26cm×ヨコ42cm 2枚
- 布B:タテ18cm×ヨコ42cm(※1)
- 裏布:タテ66cm×ヨコ42cm
- アクリルテープ(2.5cm幅):35cm 2本(※2)
(※1)布Bの柄に上下がある場合は、タテ10cm×ヨコ42cmを2枚用意し、底をぬいしろ1cmで縫い合わせます。
(※2)※持ち手を共布で作る場合は、タテ35cm×ヨコ7cmを2枚ご用意下さい。
裏地付き切り替えレッスンバッグで使用した生地
country 880円~
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コットンリネンキャンバス(生成り・無地)825円
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裏地付き切り替えレッスンバッグの作り方
1.表を縫い合わせる
布Aと布Bを中表で合わせ、下辺をぬいしろ1cmで縫い合わせます。布Aの柄の向きに注意してくださいね。
縫い合わせた部分を開きます。
布Bの下辺に、もう1枚の布Aの下辺を合わせ、ぬいしろ1cmで縫い合わせます。ここでも布の向きに注意してください。
布Aが布Bの上下に縫い付けてある状態になります。
ぬいしろを布B側に倒し、アイロンをかけます。
布Bのキワ(布の境目から2mm程度)に、ステッチをかけます。
2.持ち手をつける
本体を縦半分に折り、「わ」の上端に小さくノッチ(切り目)を入れます。
ノッチから左右に7cmのところに印をつけます。
印のところにクリップなどで、アクリルテープをとめます(写真参照)。
この時アクリルテープが布より5mm程度はみ出しているくらいがちょうど良いですよ。
テープ端を仮縫いしておきます。反対側にも同様に、持ち手を縫い付けて下さい。
3.本体部分を作る
表布と裏布を中表に合わせます。この時、持ち手は内側にしまっておきます。
袋口部分(持ち手がある辺)を、ぬいしろ1cmで縫い合わせます。
表布同士・裏布同士が合わさるように、たたみ方を変えます。
こんな状態になります。
袋口の縫い目同士をきちんと合わせて、まち針をとめます。
布Aと布Bの縫い目同士もきれいに合わせて、まち針でとめます。
両サイドを、ぬいしろ1cmで縫い合わせます。この時、裏布側に返し口を作るのを忘れないようにしましょう。
4.表に返して形を整える
返し口から表に返します。
表に返したら、返し口を縫いとじます。
角を目打ちでしっかり出しましょう。目打ちがない場合は、ゴム通しなど先がとがったもので代用してください。
アイロンで形を整えます。
裏地付き切り替えレッスンバッグが完成!
さあ、これで切り替えレッスンバッグが完成です!
持ち手の強度が気になる場合は、口の部分の際にぐるりと一周ステッチしましょう。
絵本バッグにしてもOKの大容量です。 お気に入りの布で作った切り替えレッスンバッグ。新生活が待ちどおしいですね♪
裏地あり 切り替えレッスンバッグで使用した生地
country 880円~
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コットンリネンキャンバス(生成り・無地)825円
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切り替え布・裏地におすすめの生地
コットンリネンキャンバス(生成り・無地)825円
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厚手キャンバス8号帆布
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今回のレシピで切り替え部分と裏布に使ったのは、綿85%+麻15%の中厚手で丈夫なキャンバス生地「生成り(無地・コットンリネンキャンバス)」です。
程よい厚みがあり、裏地ありのレッスンバッグに使用するにはぴったりの生地素材ですよ。
コットン100%の8号帆布で仕立てると、こんな風にしっかりして安定した印象になります。
キャンバスのほかには、キルティング生地やツイル生地も丈夫でおすすめです。ローンなど薄手の布を選ぶ場合は、接着芯を貼って作ってくださいね。
入園入学グッズの生地の選び方に関しては、こちら↓↓のコラムで詳しく解説しています。生地選びに迷ったら、ぜひ読んでみて下さいね。
切り替えレッスンバッグにおすすめのデザイン
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チェック&ドット
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ゆらゆらチェック
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check check check
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check!
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そんな方のために、柄合わせのコツをまとめました。カラーや、デザインの選び方をさまざまな例と一緒に掲載しています。ぜひ参考にしてくださいね!
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持ち手が外側にあるレッスンバッグの作り方
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違うタイプの切り替えレッスンバッグを作りたい方におすすめです。
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