切り替えレッスンバッグの作り方(裏地あり)


レベル★★☆☆☆
・レッスンバッグのサイズ
・裁断サイズの求め方
・切り替えレッスンバッグの材料・道具
・切り替えレッスンバッグの作り方
―1.表を縫い合わせる
―2.持ち手をつける
―3.本体部分を作る
―4.表に返して形を整える
・今回使用した生地
・切り替えレッスンバッグ柄合わせのコツ
・裏地あり?なし?手縫いOK?レッスンバッグ作りのコツいろいろ
今回紹介するのは、布が上下で切り替えてあるタイプのレッスンバッグ(通園バッグ/通学バッグ)です。
裏地ありの手提げバッグなので、中から縫い目が見えずにすっきりですよ。
作業時間は45分程度です。(ミシンで縫った場合)
ぜひ、お好きな組み合わせで作ってみてくださいね。
レッスンバッグのサイズ
入園入学の必需品、レッスンバッグ。一般的には、30×40cmが標準と言われています。幼稚園や小学校によって、指定サイズはさまざま。ぴったりサイズに作りたい場合は、どんなサイズでも裁断サイズが求められるよう計算式をご紹介するので、入園・入学先の説明会でもらう案内をお手元に準備しておいてくださいね。
裁断サイズの求め方

3:1で作る場合の、裁断サイズの求め方を紹介します。 ちなみに表布は、こんな風にBの布は、底の部分がつながっていて、1枚になっています。


裁断サイズを求める式
【表布のタテ幅】布A → 仕上がりタテ幅×(3/4)+ぬいしろ2cm
布B → (仕上がりタテ幅×(1/4))×2+ぬいしろ2cm
※ちなみに、2:1など、比率を変えたい場合は、3/4⇒2/3、1/4⇒1/3となります。
【裏布のタテ幅】
仕上がりタテ幅×2+ぬいしろ2cm
【表布・裏布のヨコ幅】
仕上がりヨコ幅+ぬいしろ2cm
【表布のタテ幅】
布A→30×(3/4)+2=24.5cm
布B→30×(1/4)×2+2=17cm
【裏布のタテ幅】
30×2+2=62cm
【表布・裏布のヨコ幅】
40+2=42cm
となります。
実際の裁断サイズを整理すると下記のようになります。

【表布】
・布A(表用の上部分):タテ24.5cm×ヨコ42cmを2枚
・布B(表用の布下部分):タテ17cm×ヨコ42cmを1枚
【裏布】
・裏用の布:タテ62cm×ヨコ42cmを1枚
では、ここからは材料をそろえて作っていきましょう。
今回、裁断サイズに端数の出ない、当店の推奨仕上がりサイズ【タテ32cm×ヨコ38cm】で作ってみましたので、こちらの裁断サイズも参考にしてみてくださいね。
切り替えレッスンバッグの材料
■仕上がサイズ:タテ32cm×ヨコ38cm各パーツのカットサイズ(ぬいしろ込)
・布A(表用の上部分):タテ26cm×ヨコ40cmを2枚
・布B(表用の布下部分):タテ18cm×ヨコ40cmを1枚
※布Bの柄に上下がある場合は、タテ10cm×ヨコ40cmを2枚用意し、底をぬいしろ1cmで縫い合わせます。
・裏用の布:タテ66cm×ヨコ40cmを1枚
※布Bの柄に上下がある場合は、タテ34cm×ヨコ40cmを2枚用意し、底をぬいしろ1cmで縫い合わせます。
・アクリルテープ(2.5cm幅):35cmを2本※
※持ち手を共布で作る場合はタテ35cm×ヨコ7cmを2枚ご用意下さい。

・ミシン
・ミシン糸
・糸切りばさみ
・裁ちばさみ
・アイロン
・定規
・チャコペン
・まち針(またはクリップ)
・目打ち(先のとがったもので代用可)
切り替えレッスンバッグの作り方
1.表を縫い合わせる
布A1枚と布Bを中表で合わせ、ぬいしろ1cmで縫い合わせます。
この時、布Aの下辺にそろえて合わせましょう。
布Bの反対側にもう1枚の布Aの下辺を合わせ、ぬいしろ1cmで縫い合わせます。
布Aの下辺が布Bの上下に縫い付けてある状態です。
ぬいしろを布B側に倒し、アイロンをかけます。
縫い目より2mmほど布B側のところに表からステッチをかけます。
2.持ち手をつける
布Aの上辺それぞれを半分に折り、「わ」の上端に小さくノッチ(切り目)を入れます。
ノッチから左右に7cmずつのところに印をつけます。
印のところにクリップなどでアクリルテープをとめます。(写真参照)
この時、アクリルテープが布より5mm程度はみ出しているくらいがちょうど良いですよ。
端の部分を仮縫いしておきます。
3.本体部分を作る
表布と裏布を中表に合わせます。この時、持ち手は内側にしまっておきます。
袋口部分(持ち手がある辺)をぬいしろ1cmで縫い合わせます。
表布同士・裏布同士が合わさるようにたたみ方を変えます。
こんな状態になります。
袋口部分の縫い目同士をきちんと合わせてまち針をとめます。
布Aと布Bの縫い目同士も合わせてまち針でとめます。
両サイドの辺をぬいしろ1cmで縫い合わせます。

この時、裏布側に返し口を作るのを忘れないようにしましょう。

4.表に返して形を整える
返し口から表に返します。
表に返したら、返し口を縫いとじます。
角を目打ちでしっかり出しましょう。
目打ちがない場合は、ゴム通しなど先がとがったもので代用してください。
アイロンで形を整えます。
切り替えレッスンバッグが完成!
さあ、これで切り替えレッスンバッグが完成です!
持ち手などの強度が気になる場合は、口の部分の際にぐるりと一周ステッチしましょう。
絵本バッグにしてもOKの大容量です。
お気に入りの布で作ったレッスンバッグ。新生活を待ちどおしいですね♪
今回は表地に『オックス』、切り替え部分と裏地に、適度な厚みがありながらしなやかなコットンリネンキャンバスを使いました。
表裏どちらも薄い布になってしまう場合は、接着芯を貼って作ってくださいね。
今回使った布はこちら
・ノルウェーの街並みを描いたデザインのテキスタイル、country/デザイナー:スズキカホ
綿85% 麻15%の中厚手で丈夫なキャンバス生地、生成り(無地・コットンリネンキャンバス)
切り替えレッスンバッグ柄合わせのコツ
総柄とはひと味違った、切替レッスンバッグを作りたい!だけど、柄合わせに悩む…。当店には毎年そういったご相談がたくさん寄せられています。
そんな方のために、柄合わせのコツをまとめました。カラーや、デザインの選び方をさまざまな例と一緒に掲載しています。ぜひ参考にしてくださいね!

レッスンバッグ作りのコツいろいろ
裏地あり?なし?手縫いの方法は?いろんなレッスンバッグの作り方、そしてさまざまなギモンにお応えする記事を集めました。ぜひ参考にしてみてくださいね。





