布1枚で作るブックカバーの作り方(2種)

今回はスタンダードな、1枚仕立ての裏地なしブックカバーを2パターン紹介します。
1枚の布をパタンパタンと折りたたんだら、縫うのは2か所だけ!あっという間に出来上がります。
直線縫いのみでとても簡単にできるので、お好きな布でぜひ作ってみてくださいね。手縫いでも作れますので、小学生の夏休みの自由工作にもおすすめ!
もっともっと簡単に、手軽にブックカバーのハンドメイドを楽しみたい!という方には、手作りキットがおすすめ。
生地2枚と、nunocoto fabricオリジナルタグ、しおり紐がセットになったお裁縫初心者さん向けのブックカバーキットです。

2種類のブックカバーをご紹介!両ポケットor片側しおり
今回作り方を紹介するのは、この2つ。それぞれの特徴をチェックして作りたい方を選んでくださいね。
1)両ポケットタイプ
裏地なしで1枚布で作る、スタンダードな文庫本カバーです。本から外れにくく、しっかりと文庫本をカバーしてくれます。
本に合わせて寸法を取れば、かちっとフィットして外れにくく、ノンストレス♪
2)片側しおりタイプ
こちらも裏地なしのブックカバーですが、片側が見返しになっていて、しおりとして使うことができます。
文庫本の厚みに合わせて調整ができるので、汎用性の高いブックカバーです。
裏地付きで作りたい場合
今回紹介する2デザインは、裏地なしで作る簡単タイプ。
裏地を付けてもっと丈夫なブックカバーにしたい!という方は、こちら↓↓のコラムを参考にしてくださいね。
ブックカバーを作るときのポイント
どちらのデザインでも、次の2点を抑えておけばOKです!
今回のブックカバーレシピでは、布を折りたたむ工程がポイントになります。面倒くさがらず、アイロンを使ってきれいに折り目をつけましょう。
また寸法を丁寧に測ることで、本とカバーフィットし、美しい仕上がりに。
ブックカバーの作り方を動画でチェック!(片側しおりタイプ)
片側しおりタイプの作り方を動画にて詳しく紹介しています。合わせてどうぞ!(YouTubeへ飛びます)
【両ポケットタイプ】ブックカバーの作り方(裏地なし)
それではさっそく、両ポケットタイプの作り方から紹介していきます!ブックカバーの、きほんのきほんです。
【両ポケットタイプ】ブックカバーの材料とサイズ
★仕上がりサイズ:タテ16cm×ヨコ25cm
カットサイズ:タテ18cm×ヨコ74cm 1枚
※しおりのひもをつけたい方は、20cm程度のひもをご用意ください。
★使用した生地:hana mini (※オックス生地)
【両ポケットタイプ】ブックカバーの作り方手順
1.布を折りたたむ
右端から10cmで谷折りして、さらに5cmで山折りして、M型になるように折ります。
しっかりと折り目をつけておきましょう。
左端から25cmのところに合印をつけて谷折り→7cm山折り→さらに7cmのところで谷折りして、ここもM型になるように折ります。
写真のように中表でパタンと折れば、最初にM型に折った端と布端が重なります。これで横幅が25cmになりました。
2.本体を縫う
折りたたんでアイロンをかけたら、本体の上下を直線縫いします。
ぬいしろは、オックス生地を使ったときは1cm、厚手のキャンバス地の時は5mmで縫うとよいでしょう。(キャンバス生地は厚手なので、ひっくり返したときにぬいしろがごろごろしてしまうのです…)
【point】しおりのリボンをつけたい方は、中心(両端から12.5cmのところ)部分の布と布の間にはさみこみ、仮縫いをしておいてから、直線で一緒に縫いこみます。
3.全体を表にひっくり返す
一度ぬいしろの向きを整えるため、アイロンをかけましょう。こうしておくことで、きれいにひっくり返すことができます。
ちょっとのことですが、仕上がりがぐんときれいになりますよ。
表に返します。
そうしたらさらにもう一度、もう片方のポケット部分をひっくり返します。
目打ちで角を整えたら、完成です!
1枚仕立てのブックカバー(両ポケットタイプ)の完成です!!さっそく文庫本を入れてみましょう~。
両側ポケットの折りたたみ寸法を変えることで、読み応えのある分厚い本から薄い短編集まで、欲しいサイズのブックカバー(文庫本カバー)が作れます。
合わせたい文庫本の厚みを実際に測ってみると良いですね。
右が今つくったもので、2.5cmぐらいの分厚い本にぴったり。
左は横幅をマイナス2cmしてみました。薄めの本にジャストフィット!
両ポケットタイプのブックカバーで使用した生地
今回のハンドメイドで使った生地:hana mini (※オックス生地を使用)

【片側しおりタイプ】ブックカバーの作り方(裏地なし)
そしてこちらは、片側しおりタイプのブックカバーの作り方です。
いろんな厚みの文庫本に対応できて、しおり付き!便利な文庫本カバーのレシピです。
【片側しおりタイプ】ブックカバーの材料とサイズ
★仕上がりサイズ:タテ16cm×ヨコ33cm
カットサイズ
・布:タテ18cm×ヨコ80cm 1枚
・綾テープ(2cm幅程度):18cm
★使用した生地:small wave! (※オックス生地)
【片側しおりタイプ】ブックカバーの作り方
1.布を折りたたむ
左端から14cmで谷折りして、さらに7cmで山折りして、M型になるように折ります。
【point】
こちらは「両側ポケットタイプ」とは折り始める方向を逆にしています。
なぜかというと、それは柄の向きに関係が!柄の上下がある場合は、左から折り始めると、表と裏で柄の向きがちゃんと同じになってくれます。
なんかふしぎですよね~。でも実際にやってみるとちゃんとそうなりますので、一度手元で実験してみてください♪ さてそれでは、上記のようにM型で折ったあとは、そのまま半分にパタンと折ります。
しっかりと折り目をつけたら、『わ』になっている右側の角の部分を切り落とします。
右から13cmのところに合印をつけ、中をめくって綾テープを挟みます。
下記のように、ひもをあらかじめ仮縫いしておくとずれません。
2.本体を縫う
折りたたんでアイロンをかけたら、本体の上下を直線縫いします。
ぬいしろは、オックス生地を使ったときは1cm、厚手のキャンバス地の時は5mmで。
3.全体を表にひっくり返す
ぬいしろにアイロンをかけて整えたら、左端の口から全体を表にひっくり返しましょう。
しおり部分をひっくり返しました。
さらに、ポケット部分もひっくり返します。
目打ちで角を整えたら、完成です!
片側しおりタイプは、文庫本の厚みを選ばないのが嬉しいですね~。
片側しおりタイプのブックカバーで使用した生地
今回のハンドメイドで使った生地:small wave! (※オックス生地を使用)

読書のお供に手作りのブックカバーを。スタッフおすすめの生地を紹介
とっても簡単な手作りのブックカバー。
18cmの高さ×布幅という生地さえあれば作れるので、服を作った余り布などを活用してみてくださいね。たくさん作って身近な方へのプレゼントにもおすすめです。
あまりに簡単なので、スタッフの好きな生地でそれぞれマイブックカバーを作りました♪
▲使用した生地:flower of sun(small/オレンジ)
▲使った生地:インク沼が大きくなった湖
▲使った生地:斜線(モノクロ)
▲使った生地:window(イエロー)
裏地なしブックカバーの手作りに、おすすめの生地素材
裏地なしで布1枚でブックカバーを作るなら、ある程度しっかりとした厚みのある生地がおすすめです。
このコラムでも使用したのは「オックス」。初心者さんでも縫いやすい素材です。
もっと丈夫に作りたいなら「キャンバス(帆布)」もいいでしょう。
nunocoto fabricで取り扱いのある、ほかの生地素材だと、「コットンリネン(ビエラ/綿麻)」「ローン」もいいですが、やや薄手になります。「ダブルガーゼ」はブックカバーにはあまりおすすめしません。
もっと簡単にブックカバーを手作りする方法
売っているみたいな、裏地付きのしっかりとしたブックカバーを作るなら、こちらの商品がおすすめ!
材料が全部そろった、ブックカバーの手作りキットです。
手縫いでも作れる簡単レシピなのに、仕上がりは本格的!初心者さんにおすすめのソーイングキットです。
こちらのブックカバーはしおり紐を付けるデザイン。京都宇治にお店を構える、老舗くみ紐メーカーから取り寄せたシルク製の紐を同封します。
細部までこだわりぬいて作ったキットです。ぜひハンドメイドをお楽しみください!
裏地付き?縫わない?ブックカバーの作り方バリエーション
nunocoto fabricでは、今回ご紹介したデザイン以外にも、ブックカバーの作り方レシピを無料公開しています。
作り方や仕立てが異なるので、自分にぴったりのデザインを選んで作ってみてくださいね。
2枚仕立ての裏地付きブックカバーの作り方

今回は裏地なしのブックカバーの作り方を紹介しましたが、2枚仕立ての裏地付きブックカバーの作り方も公開しています。
縫わずに作れる!かんたんブックカバーの作り方

ミシンがなくても、お裁縫が苦手な方はこちら!
両面テープを使って縫わずに作れる、とっても簡単なブックカバーです。
新書用 たて長ブックカバーの作り方

文庫本とはちょっとサイズが違う、新書用の縦長ブックカバーの作り方です。