子ども用ボトムス(パンツ・キュロット・スカート)におすすめの生地
裁縫をしていると、一度は作ってみたい洋服。トップスを作るのはなかなかハードルが高いのですが、ボトムスはけっこう簡単に作れちゃうんです。
特に子ども用は少ない布で作れますし、ウエストをゴムタイプで作ることがほとんどなので、はじめての子ども服作りに最適です。
ボトムスにはいろいろな種類があり、大人服のおすすめ生地について書いた記事でその種類について詳しく説明しています。
パンツ
スカート
いろいろな種類がありますが、今回はギュッと「パンツ」「キュロット」「スカート」の3種類に分けて、それぞれのボトムスを作るのにおすすめの生地を、天然素材を中心に紹介していきます。
目次
・着丈の種類
・ボトムスの種類とおすすめの生地
1.パンツ
2.キュロット
3.スカート
着丈の種類
丈はボトムスの大事な要素のひとつです。ここでは4種類に分けました。
・ショート丈
太ももと膝の間の、短めの丈です。
・5分丈(ハーフ・ひざ丈)
ひざが見えるか見えないかくらいの丈です。
・6~9分丈(クロップド・ミモレ丈)
ふくらはぎ途中くらいの丈です。
・10分丈(フルレングス)
足首がしっかりと隠れる丈です。
ボトムスの種類とおすすめの生地
1.パンツ
(使用生地:Lindo(オレンジ))子どもはとにかく遊んで欲しい!!走って、しゃがんで、ジャンプして、そしてたっぷり寝てほしい!!
ということで、何本あっても困らないパンツは、1m程度の生地で簡単に作れてしまうものも多いんです。
子どもが履くパンツの種類は、主に以下の4つです。
・ストレートパンツ:ウエストから裾まで真っすぐな形の基本のパンツ。
・バギーパンツ:ゆったりとしていて、股上が深いパンツ。
・テーパードパンツ:腰回りはゆったりとしていて、裾に向かって細くなっているパンツ。
・エスニックパンツ:民族的なパンツ。サルエルパンツ(アラジンパンツ)、タイパンツなど。
(パンツに向いている生地)
パンツには、しっかりとした厚手ではりのある生地が向いています。ゆったりとしたイージーパンツや夏向けのパンツは薄手の生地も良いですね。
●チノクロス(ツイル):
チノクロスは厚手の丈夫な綾織りの生地でオールシーズン使いやすく、ストレートパンツをはじめとした様々なパンツにするのにおすすめです。チノクロスで作ったパンツがチノパンです。ショート丈からフルレングスまで全てに向いています。
通園バッグ、パンツ、小物づくりの救世主なツイル生地はnunocoto fabricでも販売している素材です。
●タイプライター:
目が詰まって張りのあるタイプライターもオールシーズン使えるパンツにぴったりです。遊び着にも、ちょとしたお出かけ着にも良いですよ。ショート丈~9分丈程度がおすすめです。
●デニム:
パンツといえばまずデニムを思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。デニムで作ったパンツをジーンズと言いますが、ジーンズを自分で作れるのは嬉しいですよね。パワーがあるミシンをお持ちの方は、ぜひトライしてみてください。デニムは硬いので、子ども用にはバギーパンツなどのゆったりしたパンツが良いかもしれませんね。ショート丈からフルレングスまで全てに向いています。
●オックス:
平織りでほどよい張りのあるオックスは、イージーパンツにおすすめです。
部屋着にも、外遊び用にも、パジャマ用にも◎5分~8分丈程度のゆったりしたパンツ向きです。
100%コットン(オックス)nunocoto fabricでも販売している素材です。
●平織りリネン:
程よいはりと柔らかさのある平織りリネンは春夏のストレートパンツに向いています。
上品な光沢があるので、日常着からお出かけ着まで合います。5分~9分丈程度のゆったりしたパンツ向きです。
●コーデュロイ:
秋冬用のパンツの定番と言えばコーデュロイですよね。厚みがありますが、意外と縫いやすい生地です。ショート丈からフルレングスまで全てに向いています。
●スムース/ジャージ(両面編み):
通気性・吸水性が高くて高い伸縮性があり、程よい厚みのあるスムースやジャージは、子どものパンツにぴったりです。
●接着(せっけつ)ニット:
2枚のニット地を接結糸で絡み合わせてくっつけた柔らかい生地の接着ニットで作ったパンツは、オールシーズン使えますよ。
●スウェット(裏毛):
通気性・吸水性・保湿性が高くて高い伸縮性のあるスウェットは、秋冬用の子どもパンツにしても良いですね。
◎nunocoto fabricでは、子ども用パンツの無料型紙公開、及び型紙と布が1つになったパターンファブリックの販売をしています。
・パーツ2枚で簡単に作れて長く履けるnunocoto fabricの大人気レシピ、こども用おなかすっぽりパンツ
・シンプルなのにちょっとおしゃれなパンツの型紙と布が一緒になったテーパードゆるパンツ
2.キュロット(ワイドパンツ/ガウチョパンツ)
(使用生地:日々草 -nichinichisou-(パステルピンク))スカートのようにも見える、太もも部分から裾にかけてゆったりとした幅広のパンツ、キュロット。大人服でいうワイドパンツやガウチョですね。
ちなみにガウチョパンツとは、ワイドパンツの7分丈程度のパンツです。
布をたっぷり使っていてスカートのように見えるワイドパンツをスカンツ、スカンツの7分丈のものをスカーチョとも言います。
以前は女の子が履くもの、というイメージが強かったキュロットですが、動きやすくて涼しいキュロットは男の子が履いてもおしゃれですね。
(キュロットに向いている生地)
キュロットは生地の量が多いので、軽い生地が向いています。スカートっぽく見せたい場合はドレープ性があるものを選ぶと良いですよ。
●チノクロス(ツイル):
パンツの定番、チノクロスはキュロットにもぴったりです。ショート丈~7分丈が合いますよ。
●リネンツイル・リネンサージ:
綾織りで柔らかいリネンツイル・リネンサージのキュロットでちょっとおすまし顔パンツに。(でもがんがん遊べるよ!
!)6~9分丈に仕立てるのはいかがでしょう。
●ビエラ:
薄手で柔らかいビエラは夏向けのキュロットにぴったり。軽くて肌さわりが良いのでヘビロテな1枚になりますよ。5分丈~8分丈が合います。
コットンとリネンを織り合わせたコットンリネンビエラはnunocoto fabricでも販売している素材です。
●ヘリンボーン:
ほどよい厚みのあって柔らかい風合いの杉綾織のヘリンボーンは、秋冬のパンツに向いています。少しゆったりとさせてイージーパンツにするのも良いですね。
◎nunocoto fabricでは、キュロットの無料型紙を公開しています。
・「型紙なし」「1mの布で」「2枚のパーツで」簡単に作れるこどもキュロットスカート
・ウエストの下に切り替え部分があり、前にタック、後ろにダーツが入った、こどもタックキュロット
3.スカート
(使用生地:carnival flower(カラフル))ひらひら、くるくる。子どもがスカートを履いている姿ってきゅんきゅんしますよね。
子どもの履くスカートは、主に以下の4種類です。
・ギャザースカート:ウエスト部分にギャザーが寄っているスタンダードなスカート。
・フレアスカート/サーキュラースカート:ぴったりとしたウエスト部分から裾に向かって朝顔の花ように波打って広がったスカート。
・タックスカート/プリーツスカート:ひだを作って布を寄せたスカート。
・ティアードスカート:何段ものギャザーやフリルを重ねたスカート。
(スカートに向いている生地)
子ども用のスカートには、柔らかくてドレープ性のある、薄めの生地が向いています。
●ダブルガーゼ:
柔らかくて肌触りの良いダブルガーゼは、通年を通して日常着としてのスカートにぴったりです。
ふんわり手ざわり最高のダブルガーゼ生地
は、nunocoto fabricでも販売している素材です。
●ビエラ:
薄手で柔らかいビエラは、裾がひらひらとしたスカートに向いています。日常着からお出かけ着まで合います。
●リネンツイル・リネンサージ:
ビエラと同じく、綾織りで柔らかいリネンツイル・リネンサージもスカートに仕立てると素敵です。落ち感もきれいですよ。
●ローン:
薄手のローンはとても軽い着心地で、ふわっと着ることができます。春~夏のスカートに向いています。
さらさらさらり。薄手で涼し気なローン生地はnunocoto fabricでも販売している素材です。
●サッカー(しじら織り):
さらりとした肌触りが、夏の日常着にぴったりの生地です。
●リップル:
リップルもサッカーと同じような生地で、夏にさらりと着れます。
●サマーウール:
丈夫でシワになりにくく、ドレープ性もあるサマーウールもカートに向いています。
●ヘリンボーン:
ほどよい厚みのあって柔らかい風合いの杉綾織のヘリンボーンは、秋冬のパンツに向いています。少しゆったりとさせてイージーパンツにするのも良いですね。
●コーデュロイ:
秋冬用のスカートと言えばコーデュロイ。サスペンダースカートなどに仕上げても素敵です。
◎nunocoto fabricでは、スカートの無料型紙を公開しています。
・子どもサイズの直線裁ちギャザースカートの作り方を紹介した、【型紙不要】1mで作れる、直線裁ちのこどもギャザースカート
・まんまる&ふんわりが可愛いこども用サーキュラースカートです。難しい曲線も、あらかじめプリントしてあるからラクにカットできる、【パターンファブリック】こどもサーキュラースカート
今回は、ざっくり「パンツ」「キュロット」「スカート」の3つに分けて書きましたが、丈によってもかなり変わります。
おすすめの生地はあくまで参考とし、作りたいもののイメージに合わせて、生地選びと服作りを楽しんでくださいね。