きれいに縫うには? ダブルガーゼ(ガーゼ生地)を縫うときのミシンの設定とコツ
シングルガーゼやダブルガーゼなど、ガーゼ生地をミシンで縫うときのコツ、ご紹介です。
手触りがとてもやわらかいガーゼ生地は、取り扱いにもほんの少しコツが必要です。
でもね、難しいことは何もありません。
ガーゼ生地縫いづらい、ガーゼ生地うまく縫えない、と思っている方は
ガーゼ生地の特徴を理解して、コツを試してみてくださいね。
ガーゼ生地を使ったおすすめレシピもご紹介しますよ~。
ガーゼ生地とは
ガーゼとは、甘く撚った糸を粗めに平織りしたあと、晒(さら)してソフトに仕上げた生地の事をいいます。
ガーゼが持つ特徴と魅力は、こちらをどうぞ。
ガーゼ生地(ダブルガーゼなど)を縫うときのミシンの設定
まずは、ガーゼ生地(ダブルガーゼなど)を縫うときのミシンの設定についてです。目が粗く、柔らかなガーゼ生地はいつもと同じように縫うと
糸目がつれたり、糸が絡んだりしやすいんです。
いくつかのポイントに沿ってガーゼ生地用に設定しましょう。
針と糸
ミシン針は11号、ミシン糸は60番の普通地用を使いましょう。生地がつれてしまったり穴が開いてしまう場合は、
ミシン針9号、糸を90番の薄地用に変えてみて下さね。 ミシン針は、消耗品です。
目に見えないけど先が少し曲がっていたりすることがあり
目の粗いガーゼ生地では生地の糸とミシン針がひっかかりきれいに縫えないこともあるんです。
きれいな針を使いましょう。
縫い目
薄地のガーゼ生地(ダブルガーゼなど)は、ミシンの縫い目をいつもより少し細かくします。6重ガーゼなどの厚めの生地は、縫い目を少し広くします。
お使いのミシンや、使用する生地によってベストな縫い目は異なりますので
試し縫いをしてきれいに縫える縫い目の幅を探しましょう。
ミシン 糸調子 押さえ
ダブルガーゼやトリプルガーゼなどのガーゼ生地は、薄く見えても何層かに重なった生地です。押さえの圧が強いと生地の歪みや伸びの原因となりますので
押さえの圧は弱めにしましょう。
糸調子は、強いと生地をつぶしてしまいます。
いつもより弱くして縫ってみましょう。
ガーゼ生地(ダブルガーゼなど)を縫うときの布端の処理
ガーゼ生地(ダブルガーゼなど)は、目が粗いため裁断して時間がたつとどんどんほどけていきます。
せっかく計って裁断してもほどけてサイズが変わってしまうので
裁断後は早めに仕立てましょう。
ロックミシン
ロックミシンで布端の始末をするときは、布端をカットしつつ縫っていくときれいです。布を引っ張らないよう気を付けて縫ってくださいね。
ジグザグミシン
家庭用ミシンを使うとき、ジグザグミシンで布端の始末をします。このとき、布端ぎりぎりでジグザグミシンをかけるとこうなります。
一応、始末は出来ていますが糸がもしゃもしゃ出てますね。
布端から少し内側にジグザグミシンをかけ、「余分な部分を後からカット」するときれいな始末になりますよ。
この場合、ぬいしろはカットする分少しだけ多めにしておくと良いでしょう。
比べてみると差がよくわかりますね。
また、一回折りしてからジグザグミシンをかけるのも仕上がりがきれいでおすすめです。
布端にアイロンをかけて
ジグザグミシンをかけます。
2枚を縫い合わせてぬいしろを開けば、ほつれの少ないきれいな布端の始末が出来ます。
その他
お使いのミシンによって、「ジグザグミシン」「裁ち目かがり」など様々な縫い方があります。ご自宅のミシンで出来る布端の始末を確認してみましょう。
また、「袋縫い」や「折り伏せ縫い」など布端をくるんでしまう縫い方もあります。
こちらは手縫いOK.
手縫いで作る場合でも、ガーゼ生地(ダブルガーゼなど)の布端をきれいに始末することができます。
ガーゼ生地(ダブルガーゼなど)を縫うときの裏技
ガーゼ生地(ダブルガーゼなど)を縫うときに、縫い始めの生地がよれたり、つってしまうことありますよね。ガーゼ生地は薄く、うまく送れなかったり下のギザギザに引っかかってしまうんです。 そんな時は、型紙を写すときに使うハトロン紙を利用します。
薄ければ、ハトロン紙でなくても大丈夫ですよ。 生地の下に挟み込み、一緒に縫います。 縫えたら、ミシン目から切るようにゆっくりと紙だけを外します。 これできれいな布端の完成です。
短い距離を縫うときなどは、端から端までハトロン紙と一緒に縫うときれいですが
長い距離は大変なので、縫いづらい箇所のみこの方法を使うと良いでしょう。
ガーゼ生地(ダブルガーゼなど)を縫うときのコツ
他の素材の生地を縫うときも同じですが、縫い合わせるときなどしっかりと生地を支えて縫いましょう。
特に、柔らかいガーゼ生地(ダブルガーゼなど)の場合は、
針や押さえの「奥と手前」の2ヵ所で支えるように生地を押さえると
まっすぐ縫いやすくなります。
強く抑えすぎずにふんわりと、でもしっかりと支えてあげることがポイントです。
肩の力は抜きましょうね! いかがでしたか。
ガーゼ生地(ダブルガーゼなど)の特徴をしっかりと把握し
ミシンの設定や針、ガーゼ生地を縫うときのコツ・裏技できれいな仕上がりを目指しましょう。