自分で作る浴衣-お仕立てのコツ- 手縫いを取り入れると仕上がりがもっと美しく 21910 views 先日発売した「対丈浴衣型紙」。 対丈浴衣の作り方では、ミシンを使った作り方を紹介していますが、和裁の基本は手縫い。目立たない部分はミシンでもいいけど、部分的に手縫いで仕立てると、縫い目が外に響かず、きれいに縫えるんです。 今回は、手縫いを取り入れてキレイに仕立てる方法をご紹介します。 もくじ並縫い並縫いの使用箇所並縫いとは?並縫いのやり方半返し縫い半返し縫いの使用箇所半返し縫いとは?半返し縫いのやり方袋縫い袋縫いの使用箇所袋縫いとは?袋縫いのやり方本ぐけ本ぐけの使用箇所本ぐけとは?本ぐけのやり方耳ぐけ耳ぐけの使用箇所耳ぐけとは?耳ぐけのやり方三つ折りぐけ三つ折りぐけの使用箇所三つ折りぐけとは?三つ折りぐけのやり方 今回は、下記の対丈浴衣の型紙を例に解説していきますね。 【ホームソーイング型紙シリーズ】No.061_対丈浴衣(型紙) ミシンを持っていない方でも、下記のように全行程を手縫いで仕立てることもできますよ。 ミシンは持っているけど、部分的に、手縫いを取り入れると、よりきれいに仕上がるおすすめの箇所を赤字にしてあります。参考にしてみてくださいね。 それでは、具体的に、どの部分にどの縫い方をするのか、解説していきますね。 ※実際に縫うときは、直線縫いに適した和裁針と、生地の色と厚さに合わせた糸がおすすめですが、ここではわかりやすいように、大きめの針と、太めの糸を使用して解説していきます。 並縫い 並縫いの使用箇所 ④⑥⑩の箇所で使用する縫い方です。 並縫いとは? 並縫い(なみぬい)とは、裁縫における基本的な縫い方の一つで、布の表と裏を交互に、等間隔で縫っていく方法です。 並縫いのやり方 並縫いのやり方は、こちらで解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。 並縫いのやり方 半返し縫い 半返し縫いの使用箇所 ⑤⑦⑪の箇所で使用する縫い方です。 半返し縫いとは? 半返し縫いとは、縫い進む際に一針縫うごとに縫い目の半分だけ戻って縫う方法です。なみ縫いよりも丈夫に縫えるため、ミシン縫いの代わりや、ほつれを直すときによく使います。 半返し縫いのやり方 半返し縫いのやり方は、こちらで解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。 半返し縫いのやり方 袋縫い 袋縫いの使用箇所 ①②⑧の箇所で使用する縫い方です。 袋縫いとは? 袋縫いとは、ぬいしろの始末方法の一つで、ぬいしろを生地の中に包み、外から見えないように仕上げる方法です。 袋縫いのやり方 2枚の生地を外表に合わせます。 布端から5mmのところを並縫いで縫っていきます。 端まで縫ったら、裏返します。 裏返したら、中表に合わせて、ぬいしろ7mmまたは12mmで縫います。①後ろ中心と②おくみと前身頃の工程では、ぬいしろ7mm、⑧袖の工程では、ぬいしろ12mmで縫います。 縫い終わったら完成です。 中表で5mmのぬいしろをしっかり包み込んでいるので、表からはぬいしろが見えません。 さらに、裏側からも布端が見えず、きれいに仕上がっています。 本ぐけ 本ぐけの使用箇所 ⑤⑭の箇所で使用する縫い方です。 本ぐけとは? 本ぐけ(ほんぐけ)とは、和裁で使われる縫い方の一つで、ぬいしろを内側に折り込み、表から縫い目が見えないように仕上げる方法です。 本ぐけのやり方 奥の布をすくいます。 手前の布の内側をすくいます。 これを繰り返していきます。裏側はこのように糸が走っていますが、表側からは縫い目が見えなくてきれいに仕上げられます。 耳ぐけ 耳ぐけの使用箇所 ①②⑫の箇所で使用する縫い方です。 耳ぐけとは? 耳ぐけ(みみぐけ)とは、和裁における縫い方の一種で、布端の始末によく用いられます。布端を裏側に折り込み、表から見えないように縫い付けることで、ほつれを防ぎ、見た目を美しく仕上げる技法です。 耳ぐけのやり方 糸を裏側に出します。 表の縫い目が1mmほどになるように、すくいます。 表面と裏面の布の間に針を通します。 これを繰り返していきます。 裏面は、2つずつ縫い目が見えています。 表面は、等間隔に1つずつ縫い目が見えていますが、目立ちません。 三つ折りぐけ 三つ折りぐけの使用箇所 ③⑨⑫の箇所で使用する縫い方です。 三つ折りぐけとは? 三つ折りぐけ(みつおりぐけ)とは、和裁における縫い方の一つで、布の端を三つ折りにして、ほつれ止めと同時に縫い付ける技法です。 三つ折りぐけのやり方 三つ折りした状態から縫いはじめます。 表に出る部分を短くすくいます。 三つ折りの折り山部分を1cmほど通します。 これを繰り返していきます。 これで手縫いの解説はおしまいです。一つ一つの縫い方は、決して難しいものではないのですが、浴衣は、お洋服よりも大物といった雰囲気がありますよね。(直線縫いがとにかく長い) 大人浴衣は、いくつになってもずっと大切に着続けて頂けられるものだから、根気だ!気合いだ!と意気込むよりも、空いた時間をちくちくと一緒に過ごす気持ちで仕立てて頂けたらと思います。そのひと手間、一緒に過ごす時間があることで、より大切に着て頂けるかなと思います。 最初にも解説しましたが、当店が手縫いを推奨するところは、赤字の箇所です。 ミシン、手縫い、それぞれ良い所を取り入れながら、きれいな浴衣に仕立ててみてくださいね。 今回紹介した、【ホームソーイング型紙シリーズ】No.061_対丈浴衣(型紙)はこちら↓で販売しています。 ミシンを使った対丈浴衣 基本の作り方はこちら↓ 関連記事 対丈(ついたけ)浴衣の「着付け編」 対丈(ついたけ)浴衣の「着付け編」です。おはしょりをきれいに整えたりしないため、羽織ってひもを結ぶだけ! 1分で着付けが完了します。 関連記事 半巾帯で【文庫結び】 対丈(ついたけ)浴衣の「帯の結び方編」 半巾帯で「文庫結び」の結び方 対丈(ついたけ)浴衣に「帯の結び方編」です。 関連記事 対丈(ついたけ)浴衣とおはしょりありの浴衣を比較してみました 対丈(ついたけ)浴衣とおはしょりありの浴衣を比較してみました 関連記事 日本の夏を快適に過ごす、自分サイズの「対丈浴衣」の型紙ができました(開発note) 日本の夏を快適に過ごす、自分サイズの「対丈浴衣」の型紙ができました(開発note)