対丈浴衣の作り方【ホームソーイング型紙シリーズNo.061】 11313 views こちらは【ホームソーイング型紙シリーズ】 No.061_対丈浴衣 型紙を使用した作り方ページです。製作には下記の型紙が必要です。 対丈浴衣 型紙の購入はこちら ※本型紙および作り方を使用して制作した商用利用を目的とした販売、およびコンクール等応募作品として出品することはご遠慮ください。 もくじ対丈浴衣 仕上がりサイズ対丈浴衣 フィットサイズの決め方のコツ対丈浴衣 布の用尺対丈浴衣 作り方サンプルで使用した生地対丈浴衣 布の裁ち方対丈浴衣の作り方1.布を裁断する2.身頃の後ろ中心を縫い合わせる3.おくみと前身頃を縫い合わせる4.おくみ前端を縫う5.衿の準備6.身頃と衿を縫い合わせる8.衿を仕上げる9.袖を作る10.袖と脇を仕上げる11.丈を決めて裾を仕上げる12.紐を付ける13.対丈浴衣の完成対丈浴衣 型紙の購入はこちら 対丈浴衣 仕上がりサイズ nunocoto fabricの対丈浴衣型紙は、P(プチ)・R(レギュラー)・T(トール)の3つの着丈サイズごとに、それぞれS・M・Lの3つの身幅サイズに分かれています。 身長や身幅、それに好みの着方などから、作りたいサイズを自由に決めていただけます。 下記をご参照ください。 対丈浴衣 フィットサイズの決め方のコツ どのサイズで作ればいいのか迷ってしまう、という方は、まず始めは身長で基準のサイズを決めましょう。 (ぬいしろを調整することで、裁断して作り始めてからでも2cm程度は丈を伸ばすことは可能です。) 次に身幅のサイズ決めですが、着丈が同じでも身幅が違えば、着心地も見た目も違いを感じることができます。腰から下にかけて、すとん、というストレートなシルエットでゆとりを持って着たい方は、身幅のサイズをあえて1サイズ上げたり。 歩く際に浴衣が足に沿うような、きゅっとした色気あるシルエットにしたい方は、身幅をジャストサイズに。 肩周りの骨格がしっかりめの方なら、ギリギリヒップサイズよりも身幅を1サイズ上げた方が上半身のおさまりが良くなります。 とは言え、着付けのときに、少し着方を工夫するだけで、案外どんな丈でも身幅でも着れてしまうので、心配はいりません。 ・サンプル:R(レギュラー)サイズ型紙-Lサイズ身幅 着丈を+2cm伸ばすアレンジ ・モデル身長:160cm 対丈浴衣 布の用尺 ご自身の着たいサイズによって、作る浴衣の用尺が変わってきます。 下記の表を参考に、必要な生地分量を準備してくださいね。 浴衣に向いている生地は、木綿(綿100%)、綿麻、綿縮みなど。37cmまたは42cm程度の一般的な反物がおすすめです。もちろん洋生地でもお作りいただけます。 対丈浴衣 作り方サンプルで使用した生地 potager(ミモザイエロー×リーフグリーン) ※コットンリネンビエラ生地を使用 ※浴衣作りが初めての方は、柄合わせの必要がない総柄や小さな柄、または無地がおすすめです。 対丈浴衣 布の裁ち方 洋生地(110cm)・洋生地広巾(140cm)・反物(37cm)のそれぞれの場合の裁断の仕方をイラストで記載した裁断図を、型紙に同封しています。 お手元で確認しながらパーツごとに布を裁断してください。 ※袖は2種類の長さの型紙を用意しています。どちらかお好みの丈でお作りいただけます。あるいは布地に余裕がある方はもっと伸ばしたり、コンパクトにしたい方はもっと短い丈にしたり、自由に袖丈は変えてくださいね。 この型紙のポイント 大人用の浴衣の実寸大型紙です。おはしょりが無い、対丈な点が特徴です。ぬいしろ込み。 P(プチ)・R(レギュラー)・T(トール)の3つの着丈サイズごとに、それぞれS・M・Lの3つの身幅サイズに分かれています。 身長や身幅、それに好みの着方などから、作りたいサイズを自由に決めることができます。 和服(浴衣)ですので、年齢や性別の区別なく、どなたでも着ていただけるのが魅力ですね。対丈なら、サイズが合えばお子さま用または男性用としてもそのまま着られます。 皆さんで楽しんでいただけたらと思います。 全編を通して手縫いでも仕立てられるの? 浴衣はもともと手縫いで仕立てるものです。時間は多少かかってもきれいに仕上げたい、という方は、もちろん手縫いをおすすめします。 この作り方ページでも、工程ごとに、手縫いだったら○○縫い、という風に記載をしています。ベースはミシン縫いで、部分的に手縫いを取り入れてもよいでしょう。 裁断のポイント 身頃・おくみ・袖は、必ず左右対称で取るようにします。布目を合わせてから裁断しましょう。 衿・掛け衿は「わ」でとります。 合印の写し方や、型紙と布の裁断の仕方、型紙を扱うときのポイントなどは、ホームソーイング型紙シリーズの型紙の使い方(記号の読み方・裁断の仕方)でご確認くださいね。 縫い方のポイント ・ここでは、ミシンで仕立てる場合の作り方を説明していきます 手縫いで仕立てる場合は、各工程の冒頭に赤字で手縫いの縫い方名称を表記していますので、参考にしてくださいね ・ぬいしろは(指定の無い限り)1cmです。切り取った布端から1cm内側を縫います ・縫いはじめと縫いおわりは返し縫いをしましょう ・きれいな仕上げのためには、こまめにアイロンをかけるのがポイントです 対丈浴衣の作り方 1.布を裁断する 今回は洋生地を使ったサンプルとして、当店nunocoto fabricのコットンリネンビエラ生地で仕立てます。型紙に同封されてある裁断図を参考にしながら、丁寧に布を裁断しましょう。 身頃・おくみ・袖は左右対称でとります。左右対称に裁断する方法は左右対称に裁つでご確認くださいね。 合印も忘れずにつけておきましょう。 柄に上下のある生地で仕立てるときは、衿と掛け衿の向きを合わせるように気を付けてくださいね。 また、生地の(オモテ)と(ウラ)が分かりづらい生地で仕立てる際は、裁断するときに「目印」をつけておくのがオススメです。 左右対称に裁断する方法は左右対称に裁つでご確認くださいね。 合印も忘れずにつけておきましょう。 また、型紙の中に【袖まるみ型】というパーツがあります。 袖のカーブをきれいに仕上げるために使います。 布ではなく、この型紙に合わせて厚紙をカットしておきましょう。 2.身頃の後ろ中心を縫い合わせる ◎手縫いの場合:5mm→7mmの袋縫い、もしくは耳ぐけ 身頃の後ろ中心を中表に合わせて、縫い合わせます。 ぬいしろは1.2cmです。 (この縫い目が、後ろ中心になります) 後ろ中心のぬいしろと、左右の脇(前裾~後ろ裾まで)にそれぞれロックミシンをかけましょう。 後ろ中心のぬいしろを、キセをかけて左身頃側へ倒します。 キセとは 着物の「キセ」とは、縫い目を隠し、見た目を美しくするための技法です。 ぬいしろを片倒しにする際、縫い目通りに折らずに少し内側(ここでは3mm)で折り目を付けます。 これにより、縫い目が隠れて、生地にゆとりを持たせることもできるんです。 キセのかけ方 縫い目から3mm内側をアイロンで片倒しにします。身頃を優しく開いて、アイロンで落ち着かせましょう。これで、キセがかかりました。 3.おくみと前身頃を縫い合わせる ◎手縫いの場合:5mm→7mmの袋縫い、もしくは耳ぐけ おくみと前身頃を中表に合わせ、ぬいしろ1.2cmで縫い合わせます。 ※この時、おくみと前身頃の裾どうしを合わせてくださいね。縫い合わせる布端どうしを合わせていき、身頃とおくみが自然とつながるように縫い合わせましょう。 お詫びと訂正【7/10~7/30の間に [Pサイズ]または[Tサイズ]の型紙をお買い上げの方へ】 お手元の型紙パーツの「おくみ」と「前身頃」にはそれぞれ合印が入っているかと思いますが、こちらに誤差があることを確認いたしました。 対処といたしましては、どちらも合印を考慮せず(トル)そのまま裾で合わせて、あとはそのまま縫い合わせてください。 (1)「おくみ」と「前身頃」を中表にして裾の線を合わせる (2)そのまま布端を待ち針で留めていく (3)上にいくにしたがって 前身頃が斜めのラインになっていくので (4)それにそのまま沿う形で、すぅーっとラインを繋げるように ぬいしろ1.2cmで縫う で縫い進めてください。 本来この合印が無くても、繋がるところで繋げていただければ大丈夫なものとなります。ご心配をおかけしてしまい、まことに申し訳ございません。お詫びいたします。 (7/31以降お買い上げの方へお届けする型紙には、合印の表記はありません) ぬいしろにロックミシンをかけます。 先ほどと同じ要領で、ぬいしろはキセをかけて身頃側へ倒しましょう。 4.おくみ前端を縫う ◎手縫いの場合:三つ折りぐけ おくみの前端を、1cm→2cmで三つ折りしステッチをかけます。 5.衿の準備 ◎手縫いの場合:並縫い 衿と掛け衿を、縫い合わせていきます。 まずは、掛け衿の両端をアイロンでそれぞれ2cm折りましょう。 衿と掛け衿それぞれの中心が合うように重ね、際をまち針で留めます。 ※この時、衿と掛け衿、それぞれの直線側を重ねるよう置いてくださいね。 掛け衿をめくり、 掛け衿の布端から1cmのラインを、直線側から9cmの範囲だけ(下の写真参照)縫います。 掛け衿のもう一方の布端も、同じように縫いましょう。 今、こんな状態になっています。 6.身頃と衿を縫い合わせる ◎手縫いの場合:半返し縫い 身頃と衿を中表に合わせ、身頃の後ろ中心と衿の中心がぴったり合うように確認しましょう。 ※この時、衿の直線側を縫い合わせます。間違えないよう注意してくださいね。 特に衿ぐりのカーブは、まち針を細かく打ちましょう。 衿の先が少し余ります。 ぬいしろ1.5cmで縫い合わせましょう。 縫えたら、アイロンでぬいしろを衿側へ倒し、衿ぐりのカーブがきつい部分のぬいしろに切り込みを入れます。 切り込みは、身頃のみに入れてくださいね。 また、縫い目を切らないように気を付けましょう。 【衿芯の縫い付け】 仕立てる生地が綿コーマ地など薄手の生地の場合は、ここで衿芯を縫い付けます。 共布(または、白い薄手の布)で、タテ11cm×ヨコ30cmの布を用意してくださいね。 ◎手縫いの場合:並縫い 衿と衿芯、それぞれの中心が合うように、また衿芯の布端を縫い目から2mm控えるように重ねます。 ぬいしろ5mmで縫い付けましょう。 ※浴衣のオモテに縫い目が出ないよう、縫い付けるのはぬいしろのみです。 (ここで縫い合わせるのは、衿・掛け衿・身頃・衿芯の4枚) これで、衿芯が縫いつけられました。 8.衿を仕上げる ◎手縫いの場合:半返し縫い 下の写真のように衿を折り返します。 先程のステッチの縫いどまりから5mm開けて、ステッチをかけます。 身頃がオモテになるよう置きなおし、衿の内側もぬいしろ1.5cmで折ります。 衿先のぬいしろを、3~5mmのキセをかけて内側へアイロンで倒します。ぬいしろの角を指で抑えるようにして、衿先をオモテに返しましょう。目打ちで角をきれいに出したら、アイロンで整えます。 反対側も、同じように縫いましょう。 ここから、衿全体を整え、仕上げていきます。 ◎手縫いの場合:本ぐけ 身頃と衿を縫い合わせた縫い目をかくすように、衿を半分に折ります。 衿のオモテからまち針で留めます。 ウラ側も、きちんと布端を押さえていることを確認しましょう。 浴衣本体のオモテ側から、衿の際にステッチをかけます。 内側の布端を縫い落さないように、ゆっくりと進めましょう。これで、衿が完成しました。 浴衣の形が、だんだん見えてきましたね! 9.袖を作る 袖のぬいしろに、ロックミシンをかけます。 袖口と袖つけに、アイロンで折り目を付けます。 袖口は、8mm→1.2cmで三つ折りにし、あきどまりから2cm下あたりを目安に、そこからは自然に開きます。 袖つけは、2cm折ります。 ◎手縫いの場合:5mm→1.2cmの袋縫い 折りぐせを一旦広げて、外表にたたみ、5mmで縫い合わせます。 中表に返し、ぬいしろをアイロンで整えましょう。 ぬいしろは下の写真を参考に、ステッチをかけましょう。 ここで、きれいなカーブにするため、ひと手間かけます。 厚紙と粗ミシン(ぐし縫い)できれいなカーブができますので、試してみてくださいね。 型紙の「袖まるみ型」に合わせてカットした、厚紙を用意します。 袖のカーブのぬいしろに、粗ミシンを2本かけます。 縫い目から5mmと1cmあたりにかけましょう。 ※縫い始めと縫い終わりの糸端は返し縫いせず、長め(10cmほど)にしておきます。 先ほど用意した厚紙をカーブに置き、カーブに沿わせるように粗ミシンの糸を絞ります。 この時、ぬいしろは前袖側に倒しましょう。 カーブをアイロンでしっかり押えて、ぬいしろを落ち着かせます。厚紙をはずし、もう一度アイロンで押えます。 糸端を玉結びして、余分な糸をカットしましょう。 オモテに返し、再度アイロンで整えましょう。続いて、袖口を仕上げていきます。 ◎手縫いの場合:三つ折りぐけ 三つ折りを整え、ぐるりとステッチをかけます。 あきどまりは、返し縫いで二重に縫っておきましょう。 10.袖と脇を仕上げる 袖と身頃を縫い合わせていきます。 ※洋裁とは手法が違うので、注意してくださいね。 ◎手縫いの場合:並縫い 身頃の袖つけ位置(脇あきどまり↔脇あきどまりの間)の布端を、2cm折ります。 袖の折りぐせを一旦広げ、身頃と重ねましょう。 身頃の折り端と袖の折りぐせを合わせます。 ※それぞれの肩山を合わせてくださいね。 袖つけどまり~袖つけどまりを縫い合わせます。 ぬいしろ幅が変則的です。 袖つけどまりは1mm→肩山あたりは5mm、自然とつながるように縫いましょう。 縫えたら、袖をウラへ引っぱり出します。 続いて、脇を縫っていきます。 ◎手縫いの場合:半返し縫い 身頃を中表に合わせ、脇をぬいしろ2cmで縫い合わせましょう。 ※袖は縫い込まないように、よけておいてくださいね。 ぬいしろは、割っておきましょう。 次に、身八つ口(みやつくち)~ふりを続けてぐるりとステッチします。 ◎手縫いの場合:5mm→1.5cmの三つ折りぐけ、もしくは耳ぐけ あきどまりは、返し縫いで二重に縫っておきましょう。 11.丈を決めて裾を仕上げる さあ、浴衣の完成が見えてきましたよ。 ここまできたら、あと一息です! 「対丈浴衣」という名前のとおり、ご自身の着丈に合わせて浴衣の丈を決めていきます。 まず、裾を5cm折りあげてクリップ等で仮留めします。 実際に羽織ってみて、丈を決めましょう。後ろ中心で丈を決めてくださいね。丈を決めたら、裾を三つ折りします。 (丈の長さによってぬいしろ幅が変わりますが、ぬいしろを等分に三つ折りしてくださいね) アイロンで三つ折りの折りぐせを付けたら一旦開き、角をななめに一折りして、折りぐせで三つ折りします。 【手縫いの場合】三つ折りぐけ 裾にステッチをかけましょう。 12.紐を付ける 紐を作って、浴衣の衿に縫い付けていきます。 ◎手縫いの場合:本ぐけ、もしくは並縫い 周囲を1.5cmで折り、さらに半分に折ります。 際にステッチをかけましょう。 衿先から15cmの位置をめやすに、紐を縫い付けます。 紐を付ける位置の調整について 紐を付ける位置は、着る方の体型に合わせて微調整してください。 襟元がゆるく感じるようでしたら、紐を付ける位置を少し上へ、逆にきつく感じるようなら少し下へずらしても。 ただし、ずらし過ぎると裾がひろがってしまったり裾がすぼまって歩きにくくなります。衿先から15cmの位置を基本に、ずらすのは上下とも紐幅1本程度分にしましょう。 13.対丈浴衣の完成 これで対丈の浴衣が完成しました!お疲れさまでした。 浴衣は、大物、のような印象がありますが、実はそんなに難しい工程はありません。1枚作って達成感があったら、ぜひ柄を変えて2着目3着目も作ってみましょう。 襟元や袖など、表から見えやすい部分は手縫いを取り入れるなどしてみても良いかと思います。 ・サンプル:R(レギュラー)サイズ型紙-Lサイズ身幅 着丈を+2cm伸ばすアレンジ ・モデル身長:160cm 対丈浴衣 型紙の購入はこちら 対丈浴衣 型紙 はこちらから購入可能です。 型紙商品ページのオプションで「P(プチ)・R(レギュラー)・T(トール)」のいずれかをお選びください。 【ホームソーイング型紙シリーズ】 No.061_対丈浴衣 型紙