冬の夜に読みたい本。スタッフおすすめの文庫本レビュー。それに合わせて文庫本袋も。 12903 views 最近じっくり本を読むことが減ってきたかもなぁ、とうっすら思う今日この頃です(泣)。 そんなときに、先日の文庫本袋の作り方レシピが公開されました。 これに合わせて、冬の夜長に読みたい本を、スタッフ皆で紹介します。 文庫本に合う文庫本袋もいっしょに作りました。それぞれの柄を選んだストーリーや、文庫本袋のアレンジもなかなかユニークです。 玉子の尊さを再発見する珠玉のエッセイ集には、オムライスみたいな配色のコンビで。 『玉子ふわふわ』(ちくま文庫/早川茉莉編) ◎スタッフKaoru:「本は、常にバッグの中に1,2冊持っていれば安心する心のお守りのようなもの。これは、明るいイエローボーダー×赤いタイプライター生地でオムライス!っていうのをただやってみたくて(笑)それに合わせて玉子をテーマにしたアンソロジーを選びました。玉子、卵、たまご、、タマゴってほんとうに奥深い。森茉莉さんや石井好子さん、向田邦子さんに武田百合子さんといった名文家たちが、並々ならぬ観察眼で語る『玉子』への熱い想い。実は私も好きな食べ物TOP10の1つが煮卵なので、どのエッセイ も素通りできない、美味しそ~な1冊です」 ◎選んだ柄はこちら ゆれるボーダー(グレープフルーツ)ボーダー柄 細いペンの線と太い筆の線で描いた、プレーンなボーダーのテキスタイル。 ちょっと揺れている線が、おしゃれ度をグンとあげています。 よーく見るとムラ・濃淡のある太いラインもユ… 990円(税込) 「山口みれいさんデザインのゆれるボーダー(グレープフルーツ)で以前、ボストン型トートバッグを作りました!身につけているだけで明るい気持ちになれる柄ですね」 同じ生地で作った愛用中のトートバッグと柄おそろいで。嬉しくてにたにたしちゃいます^^ 「手ごろなひも(コード)が無かったので、コットンリネンの毛糸をかぎ針で鎖編みしたものを巾着ひもにしました」 すこしだけサイズアップして新書サイズを 『自然に生きる 不要なものは何ひとつ持たない』(角川新書/辰野勇) 『本へのとびら-岩波少年文庫を語る-』(岩波新書/宮崎駿) ◎スタッフKaoru:「20年前からモンベル製品をたくさん愛用している、自称モンベラーです笑。創業者の辰野さんの言葉はもう何度も聞いたことのあることばかりだけど、それでも新書のサイズ感でぎゅっとまとまっていると気軽に手に取れていいんですよね。もう1冊、スタジオジブリの宮崎駿さんの、岩波少年文庫に限定したブックレビュー。児童文学への愛がたっぷり詰まっています」 ◎選んだ柄はこちら キャンプギア(ホワイト)キャンプギア柄 テント、リュックサック、ランタンに焚き火台などなど…。 野外あそびが大好きな子どもたちに人気の、カラフルなキャンプギアが大集合しました! イラストは、アウトドアスタイルア… 990円(税込) 「モンベルに合わせてここはキャンプギア柄を!ウシオダヒロアキさんデザインのキャンプギア(ホワイト)で新書サイズの…新書袋を作りました」 「文庫本袋と新書袋を並べたらこのぐらい。横幅を2センチ減らして縦幅を2センチ足しました」 美意識を再確認できる2冊 和を感じる柄で 『陰翳礼讃』(谷崎潤一郎/中公文庫) 『ゴッホの手紙』(小林秀雄/新潮文庫) ◎スタッフChika:「文庫本袋がブックカバーと大きく違うのが、2冊入るところ。『陰翳礼讃』は空間デザインの勉強をしていた大学生の頃に読んで、それからずっと好きで、何度も繰り返し読んでいる本です。蝋燭による薄暗がりの中での漆の碗や、半透明に曇った深い色の羊羹の美、日本家屋の庇や障子がもたらす光と陰による美など、日本の美意識と陰翳の関係が書かれています。 小泉八雲の著書にも、障子に映る植物の影の美しさについて書かれていましたが、自分の中にもそういった「美」の感覚があるなぁ、と、改めて感じさせられます。 それともう1冊。数年前に上野で開催された「ゴッホ展」でゴッホが描いた絵を観た時に、それぞれの絵から溢れるエネルギーのようなものに圧倒されました。ゴッホ自身についてもっと知りたいと思い、昭和の文芸評論家である小林秀雄さんもゴッホの絵に衝撃を受け、ゴッホの絵画作品と、ゴッホの弟テオとの手紙を手掛かりにゴッホの魂の奥深く潜行して書いた本があると知って読んだ本です。読んでいて苦しくなることも多いけれど、ゴッホという一人の人間をなぞるのに読み応えのある本です。今年の5月にまた上野で「大ゴッホ展」が開催されるので楽しみです」 ◎選んだ柄はこちら しろくさく 花柄 色鮮やかな緑の中に、ぽっぽっぽっと、咲く真っ白な花。 そのなんとも可愛らしい様子をテキスタイルにしました。 円で描かれたボタンのような大きな花は、見る人の想像力を膨らませ… 990円(税込) 「浴衣に合いそうな、和の雰囲気がある柄が好きです。こちらのしろくさくは葉っぱが細かく描かれているので、小物にも使いやすいのがいいですね。キルト芯を重ねてステッチしてみました。 圧倒的な臨場感と熱量で迫りくる、無骨なノンフィクションが好き 『極夜行』(角幡唯介/文春文庫) ◎スタッフChika:「最も暗い、厳冬期の北極。数ヶ月間、一度も太陽が昇らない「極夜」の世界。そんな中を探検したノンフィクション本がこちら。アラスカで野生の動物の写真を撮り続けた星野道夫さんのエッセイも大好きでしたが、少し遠い存在でした。でもこの本の著者の角幡さんは歳も近く、角幡さんの奥さまが出産する(出産の時期もほとんど私と同じ)冒頭部分しかり、自分と近い存在に感じるところから読み始めることができて。読み始めると、ページをめくる手が止まりませんでした。暗闇の中で襲い来るトラブル、極限の孤独。自分と近い存在に感じている一人の人間が書く、ユーモアがありながら鬼気迫る文章。そして、長い長い闇の旅を終え、太陽を見た時に感じたこと。生きるということ。圧倒的な臨場感と熱量で書かれた本で、読み終えた後の余韻が大きな、おすすめの一冊です」 ◎選んだ柄はこちら コットンリネンキャンバス(生成り・無地) 100%コットンのキャンバス生地です。染料を使う前の生成り色となります。 さっぱりとした肌触りの中厚手で丈夫な生地です。 一般的な生成り色のキャンバス生地なので、布小物など… 880円(税込) 「コットンリネンキャンバス(生成り・無地)は縫いやすい厚みで麻混なので風合いもいいですよ。黄味が少ないグレーがかった生成りなので、くすみカラーの布との相性も◎。革タグでワンポイントも付けました」 yuki(サンドベージュ)雪・どんぐり・北欧柄 雪の上には、ほら! 冬を感じるアレコレが散らばっています。 手描きの気取らない雰囲気がいい感じ。 背景カラーが変わるとグッと違った印象になりますね。 990円(税込) 「kanariya(たけだかなこさん)デザインのyuki(サンドベージュ)は、手描きのゆるりとしたイラストで柄の上下の向きもないため、小物にも大物にも使い勝手がいいデザインです。和と洋、両方の雰囲気も併せ持っていて、落ち着いているのに色数が多いので、切り替えアイテムを作るのに、どんな布でも合わせやすいです」 とにかく旅に出掛けたくなる! ホクホク幸せな気持ちになれるエッセイ 『美しいものを見に行くツアーひとり参加』(益田ミリ/幻冬舎文庫) ◎スタッフMaki:「益田ミリさんの旅エッセイは、のんびり読めて、ワクワクしながら少しずつ読みたい本です。旅先は国内外問わず、何冊も出されていて、一人旅だったり誰かと一緒だったり。旅に出る時、私は日記のようなメモをよく書きます。旅先で起きたこと、感じたこと、お金のことなどなんでも。後になって読み返すと、その時の気持ちにパッと戻るようなそんな感覚になるのも好きなんです。この本は、そんな旅の日記を読んでいるような、でもまだ旅したことがない国の、こんな場所に行ってみたい!これ食べてみたいなー、これカワイイ♡などなど、読み終えた時、なぜか気持ちがホクホクする一冊なのです。そして、とにかく旅に出掛けたくなる!!」 ◎選んだ柄はこちら Spring Tulips チューリップ(エクリュ)花柄 街中の花壇に可愛らしいチューリップの花を見かける度に、 なんだか今日もいいことがありそう♪ と、ハッピーな気分になりませんか。 そんな、チューリップの花をテキスタイルにして… 990円(税込) 「水彩で描かれたチューリップの生地に、渋めのグリーンの無地を合わせました。旅に出るように、春のお出かけをイメージして仕上げてみました」 ミロコマチコさんのイラストが可愛すぎる、猫好きのための本 『猫は、うれしかったことしか覚えていない』(石黒由紀子/幻冬舎文庫) ◎スタッフMaki:「ミロコマチコさんの描く、大好きな猫のイラストの表紙。それがパッと目に留まり手に取ったのが最初でした。猫と一緒に暮らすようになって20年以上。「えっ⁈うれしかったことしか覚えてない⁇そんなわけないでしょ」 という気持ちで読み始めたのです。だって、私が家族の中で一番お世話して好かれている自信はあるけど^^ツメ切りと薬担当だから、抱っこだけはものすごい嫌がられるんです、、、(首がもげるほど頷いてくれる方がたくさんいるはず) でも確かに猫って、したいことしかしない、いつでも自分のペース、自分の好きを崩さない。視点を変えると「うれしかったことしか覚えていない」から、そうなのかもしれないと思いました。猫みたいに生きてみたい気もします。本の中にあるミロコマチコさんの挿し絵も、どれもおもしろくて、猫好きさんならうんうん分かるー!となる可愛いものばかりです」 ◎選んだ柄はこちら flakes(アイスブルー) nunocoto fabricの生地・布の詳細です。「flakes(ライトブルー)」 990円(税込) 「我が家の猫ベッドを作った生地が残っていたので、猫の本を入れる文庫袋を作りました。切り替えにした、生成りのコットンリネンキャンバスは、使いこむとクタッとなじんでいきそうなので楽しみです。合わせて、ひもは細いリネンコードにしてスッキリと仕上げました。」 女っていろいろある。だから、やたら、面白い。 『英子の森』(松田青子/河出文庫) 『ジョゼと虎と魚たち』(田辺聖子/角川文庫) ◎スタッフKaoru:「女性の多面的なところをうまーくえぐり取る2冊。『ジョゼ』は映画も素晴らしいけど原作がこんなにぎゅぎゅっとした短編なのかと驚きました。ここからのあの映像化の広がり方!!映画監督ってすごいなあ!渡辺あやさんの脚本もとっても良かった(涙)」 ◎選んだ柄はこちら 大混雑だ(ホワイト)人柄 色とりどりの服を着た人たちが自由に行き交い、歩き回る様子を描いた、心躍る新しいテキスタイルです。 賑やかに集う人々の姿は、眺めているだけで物語が始まりそうな予感。 大柄… 990円(税込) 「あっち行ったりこっち行ったりの女ごころのようにも見える、大混雑だの柄を。こちらはプラコードを鎖編みしました。」 ひとくせもふたくせもあるムーミンと仲間たちが魅力的! 『ムーミン谷の彗星』(トーベ・ヤンソン/講談社文庫) 『ムーミン谷の冬』(トーベ・ヤンソン/講談社文庫) ◎スタッフYui:「幅広く芸術の分野で秀でた才能を発揮したトーベ・ヤンソンさんの描くムーミンシリーズ。装丁がとってもすてきな新装版を選びました。2冊重ねて余裕で入ります。ムーミンはアニメも可愛いけれど、原作を読むと、ほのぼの~みたいな見た目のイメージからは想像できない深みのあるストーリー性に驚かされます。大人にこそ、ムーミン読んでほしいなあ」 ◎選んだ柄はこちら 鳥、ときどき卵(ベージュ)鳥柄 鳥たちが生き生きと描かれた心温まるテキスタイルデザインです。 ポンポンと卵を産んだり、大切にお世話をしたり、時には遠くへ羽ばたいたりと、一羽一羽の物語が伝わってくるようで… 990円(税込) 「北欧のムーミンのイメージに合っているかどうか微妙ですが(笑)鳥、ときどき卵の優しい線の感じが可愛くて。ナチュラルな色味も普段使いしやすくて好きです」 ずしりと心に響くエッセイがこの冬の気分 『ぐるりのこと』(梨木香歩/新潮文庫) ◎スタッフYoko:「梨木香歩さんの小説『西の魔女が死んだ』がお気に入りなので、これもきっとほっこりしたエッセイなのかなと手に取った1冊です。いざ、読んでみると、日常の何気ない風景から、旅先での人との出会い、そして社会や世界情勢にまで深く思いを巡らせた、読みごたえのある作品で、びっくり。いい意味で、期待を裏切られるエッセイでした。梨木さんの作品が、どんな思想から生み出されるのか?それをちょっと覗かせてもらったような気がします。」 ◎選んだ柄はこちら ハコベ mini(moonlight)花柄 野に咲くハコベをイメージした、可憐でかわいらしいテキスタイルデザインです。 軽やかな春風にひらりと揺れる、 マキシスカートやワンピース、ストールなどに仕立ててみませんか。… 990円(税込) 「この柄は、活字好きな友人への贈り物として選びました。野に咲くハコベをイメージした、可憐でかわいらしい柄です。マスキングテープを使用したテクスチャがかわいらしい、フミノナさんによるデザイン。やさしい色合いと素朴なモチーフが、文庫本入れにぴったりだなと。ちょっぴり和風な雰囲気に仕上げたくて、組紐をチョイスしました」 moon(ネイビー)北欧柄 三日月や満月だけでなく、上弦の月、下弦の月、立待月、寝待月、十五夜、新月、、 その姿かたちになぞらえて、さまざまな呼び名を持つ、月。 そんな月の満ち欠けを、切り絵でグラフ… 990円(税込) 「自分用にも作りました!お気に入りの柄、moon(ネイビー)で。月の満ち欠けを、切り絵でグラフィカルに表現したテキスタイルです。ハンドメイドでも革のバッグからちょっと顔を出したときに格好よくきまるのもいいですね。中でも、ネイビーはお気に入りのデザイン。ワックスコードのひもを合わせて、さらに既製品っぽい印象に仕上げてみました」 皆さまも、お気に入りの文庫本に合わせて、好きな布で文庫本袋も作ってみてくださいね。簡単に作れるので、本に合わせていくつか、も乙です。 ★作ったものは、Instagramの【#nunocotoworks】タグでシェアくださいね!皆さまのご投稿、大変励みになっています♪ ◎【ホームソーイング型紙シリーズ】No.021_ボストン型トートバッグはこちら プロが作る、本格的で作りやすい日常着の洋裁型紙(パターン)【ホームソーイング型紙シリーズ】 ホームソーイング型紙シリーズ あわせて読みたい“nunocoto fabricの布で作ってみました”記事はこちら ・「ウエストゴムのリラックスタックパンツ」型紙×柄生地でつくってみた! ・「きほんのストレートパンツ」型紙×涼し気なローン生地で作ってみました♪ ・「ワイドペチパンツ」型紙×とろけるドット生地で作ってみました♪ ・「うしろギャザーのコクーンパンツ」型紙×幾何学模様テキスタイルで作ってみた ・「ハイライズテーパードパンツ」型紙×やじるし柄で作ってみた ・『男の子にも女の子にも、作ってあげたい服』(美濃羽まゆみ著/日本ヴォーグ社)からバレルパンツを作ってみました! ・『挫折しない!子ども服レッスンBOOK』(岡田桂子著/日本ヴォーグ社)からボーダーカットソーを作ってみました! ・『感じのいい、大人服』(美濃羽まゆみ著/日本ヴォーグ社)からハイネックブラウスを作ってみました! ・『ずっと好きな服。』(Quoi?Quoi?著/文化出版局)からサスペンダーワイドパンツを作ってみました! ・マイフェイバリットボストンバッグ。スタッフが選んだ柄はこちら!アレンジも紹介します ・大人気の型紙2つでセットアップ(ルームウェア)を作りました! ・うなぎの寝床さんの現代風モンペを作ってみました。自転車通勤にすごくいいよ! ・『シンプル・シックな大人服』(kashuka 石川 春菜著/日本ヴォーグ社)からSimple topsを作ってみました! ・【パターンファブリック:(美濃羽まゆみさんデザイン)はじめての大人の白シャツ】で、柄シャツを作ってみました! ・「五分丈フーディプルオーバー」型紙×パンダ柄の生地で作りました!(スタッフレポート)