布とキルト芯を使ったキルティングのレッスンバッグの作り方 【裏地あり・なし2種】【型紙不要】

お好きな布とキルト芯を使って
キルティングのレッスンバッグをハンドメイド
キルティングのレッスンバッグは丈夫で軽くて使い勝手が良いのですが、気に入った柄のキルティング生地がなかなか見つからない、という方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、お好きな布とキルト芯で作るキルティングのレッスンバッグの作り方2種類を紹介します。
【裏地ありのキルティングレッスンバッグ】

ウラ面にキルト芯を合わせてステッチした表地を作り、裏地をつけてレッスンバッグに仕立てます。
難しそうに見えますが、実はこちらの方が簡単に作ることができますよ。
内側にぬいしろが出ず、仕上がりが美しいのもポイントです。
(写真は裏地ありのキルティングレッスンバッグをひっくり返したところ)
【裏地なしのキルティングレッスンバッグ】

2枚の布の間にキルト芯を挟んでステッチをし、1枚のキルティング布にしたものをレッスンバッグに仕立てます。
キルティングのレッスンバッグときいて、ぱっと思い浮かぶのはこのタイプですね。
キルティング布を作るのにコツがいりますが、キルティングのふかふか感を楽しめます。
どちらのタイプもマチ付きのトートバッグに仕立てても素敵なんです。ぜひお気に入りの布で作ってみてくださいね。
裏地ありのキルティングレッスンバッグ

裏地ありのキルティングレッスンバッグの材料・裁断サイズ
表布 | タテ34cm×ヨコ42cm 2枚※ |
裏布 | タテ66cm×ヨコ42cm 1枚※ |
キルト芯 | タテ34cm×ヨコ42cm 2枚※ |
持ち手(アクリルテープ) | 35cm 2本 |
※基本的には表布、裏布、キルト芯は同じ裁断サイズとなりますが、柄の向きがある布を使う場合は2枚の布を縫い合わせた時の表布のサイズと裏布1枚のサイズが同じになるようにします。
作りたいレッスンバッグの仕上がりサイズより、以下の式を使って裁断サイズを求めて下さい。
今回の仕上がりサイズ
タテ32cm×ヨコ40cm
裁断サイズの求め方
【柄の向きがない場合】
表布、裏布、キルト芯それぞれ1枚ずつ
タテ:仕上がりサイズ×2+2cm
ヨコ:仕上がりサイズ+2cm
【柄の向きがある場合】
表布、裏布、キルト芯それぞれ2枚ずつ
タテ:タテ:仕上がりサイズ+2cm
ヨコ:仕上がりサイズ+2cm
※裏布が無地などの場合は、柄の向きが無い場合の算定式で求めたサイズ1枚
キルト芯を使うと少しだけ小さくなるので、作りたい(仕上がり)サイズよりもちょこっと大きめに設定してくださいね。
裏地ありのキルティングレッスンバッグで使用した生地
裏地ありのキルティングレッスンバッグの作り方
作る前の準備
布をカットする前に、水通ししてアイロンをかけておきましょう。
ここで水通しをせずに作ってしまうと、洗濯後によれてしまうので必須です。
『布地の水通しのやり方とポイント』で詳しい水通しの方法を紹介しているのでご参照くださいね。
1.表布にキルト芯を合わせてステッチする
左右対称になるようにキルティングステッチの線をチャコペンでひきます。
ここでは5cm間隔でタテ線をひきましたが、ヨコ線だけ、正方形、斜めにダイヤ形など、お好みで線を描いてくださいね。
表布の裏面にキルト芯を重ね、クリップなどでとめます。
チャコペンの線に合わせてステッチします。
普通の押さえで縫えますよ。
縫い目の粗さは3程度がおすすめです。
表布2枚ともステッチしました。
キルト芯がはみ出る場合はカットします。
熱で消えるチャコペンで描いた場合は、アイロンを当てて線を消します。アイロンは低温で設定しましょう。
2.布を縫い合わせる
表布を中表で合わせ、下辺同士をぬいしろ1cmで縫い合わせます。
縫い合わせた表布を開き、上辺に持ち手を縫い付けます。
ここでは持ち手の間隔を14cmあけていますが、左右対称の位置であればお好みの位置でどうぞ。上端から1cmほど出して縫いましょう。
表布の本体と裏布の本体を中表で重ねます。
裏布の方が少し大きいようでしたら、カットしてサイズ調整します。
ヨコ辺をぬいしろ1cmで縫い合わせます。
表布同士、裏布同士が中表で合わさるようにたたみ方を変えます。
表布と裏布の縫い目同士をぴったり合わせてクリップなどでとめます。
タテ辺をぬいしろ1cmで縫い合わせます。
この時、裏布側に返し口を作りましょう。
3.表に返す
返し口から表に返します。
表布の角を目打ちで整え、返し口を縫い閉じます。
4.裏地ありのキルティングレッスンバッグが完成!
裏布を表布の袋にしまいこんで、裏地ありのキルティングレッスンバッグの完成です。
ぴしっとさせたい場合は、袋口の部分にぐるりと一周ステッチしましょう。
ここでは上端から2.5cmのところにステッチを入れました。
表地にステッチを見せずスッキリした見た目にしたけれど、キルティングの機能は欲しい、という場合にも使える方法です。
裏地なしのキルティングレッスンバッグ

裏地なしのキルティングレッスンバッグの材料・裁断サイズ
外側布 | タテ66cm×ヨコ42cm 1枚※ |
内側布 | タテ66cm×ヨコ42cm 1枚※ |
キルト芯 | タテ66cm×ヨコ42cm 1枚※ |
持ち手 | 48cm 2本 |
※外側布、内側布、キルト芯は同じ裁断サイズとなります。
作りたいレッスンバッグの仕上がりサイズより、以下の式を使って裁断サイズを求めて下さい。
今回の仕上がりサイズ
タテ30cm×ヨコ39cm
裁断サイズの求め方
タテ:仕上がりサイズ×2+6cm
ヨコ:仕上がりサイズ+3cm
今回はバッグ本体のみ、斜め線でキルティング化した生地を使います。(※バッグの持ち手は別途、簡単にキルト芯を挟んで作る)
キルティング化する布のサイズは、作りたい(仕上がり)サイズよりもひと回り大きめに設定してくださいね。あとからはみ出したりずれたりしたキルト芯を切りそろえるのでその方が安心です。
裏地なしのキルティングレッスンバッグで使用した生地
裏地なしのキルティングレッスンバッグの作り方
布と布の間にキルト芯を挟んでステッチするキルティング生地を作るのには、ちょっとしたコツがあります。
キルティング生地を作るコツをまとめたページも公開しているので、ぜひご参照くださいね。
1.中心を決める
上下、左右対称になるようにキルティングステッチの線をチャコペンでひきます。
ここでは斜めに4cm間隔に線をひいてダイヤ型にしました。作るもののサイズ感や好みに合わせて自由に決めましょう。
こちらでは水で消えるタイプのチャコペンを使いました。こんな風に等間隔で線をひきます。
3.3枚を重ねて縫う
さあ、今オモテ地には縫い線がひかれている状態です。このままオモテ地・キルト芯・ウラ地の3枚を重ねます。
斜めに縫うということは、かなりずれていきやすいです。あらかじめまち針でずれないように固定しましょう。周囲だけでなく、中側にも適当にまち針を打っておきます。
ここでは厚紙を使ってキルティングを縫います。上送り押えを使って縫っても良いですね。
中央のバッテンが縫えたら…
下図を目安に、左右上下とどんどん広げていきましょう!
ゆっくり&縫い幅は広め、で進めましょう。同じ方向から縫ってばかりだと片寄るので、できるだけ左右上下といろんな方向から縫います。
4.斜め線のキルティング生地が完成!
キルティング生地ができたら、はみだしたキルト芯を切り落としておきます。バッグ本体(にぬいしろを加えた)のサイズにきちんと裁断してしまうのも、ここのタイミングで。
歪みなく斜め線のキルティング生地ができあがったら、これを使ってレッスンバッグを作りましょう。
持ち手は別布で作ります。好きな幅分×長さのキルト芯とオモテ地を用意して、キルト芯をくるむように縫って持ち手を仕上げます。
斜めキルティング地にしたバッグ本体の、サイドと底部分をぬいしろ1cmで縫い合わせます。
※周囲の布端は、先にロックミシンまたはジグザグミシンで処理しておくとよいですね!
袋口部分を2つ折りにして、センターにくるよう、2本の持ち手を縫い込んだら完成!
トートバッグ(通園バッグ・レッスンバッグ)が完成です。キルティング生地化ができればあとは裏地なしのバッグの作り方でOK。
マチ付きのトートバッグにする

裏地ありのバッグ裏地なしのバッグも、三角マチをつけて、マチつきトートバッグにすることができますよ。
4,000柄以上のデザインから好きな柄が選べる、キルティングトートバッグのキットもあります♪
キルティングレッスンバッグ作りで使用した生地
中にキルト芯を挟んでキルティングレッスンバッグを作る場合、表布(外側)にはオックス生地やツイル地、裏布(内側)にはオックス生地やシーチング生地がおすすめです。
nunocoto fabricでは3色のシーチング布を取り扱っています。
nunocoto fabricの布は約4,000種類のデザインから選べます
nunocoto fabricは、お客様からご注文をいただいてからご希望の柄を指定の生地にプリントしてお届けする、布のオンラインショップ。約4,000種類の柄から好きな生地を選ぶことができます。
【現在プリントに使用している生地】
・オックス(100%コットン)
・ダブルガーゼ(100%コットン)
・ビエラ(リネン25% コットン75%)
・キャンバス(100%コットン)
・ローン(100%コットン)
・ツイル(100%コットン)
入園入学グッズをまるごと作りたい方はnunocoto fabricの入園・入学グッズ手作りキット(6点セット)がおすすめ。
キットで作るレッスンバッグをアレンジすることも可能です。
パッチワークキルトのレッスンバッグを作ろう!
ハギレを縫い合わせてパッチワークを作り、それをキルティングレッスンバッグに仕上げても素敵ですよ♪
