ローンってどんな生地?生地の特徴を解説

薄地で軽く、滑らかな肌触りが魅力の「ローン」。おもに、春夏のシャツ・ブラウスによく使われるローンは、ソーイングでも人気の高い生地のひとつです。 当店で1,000柄以上を取り扱う夏のお洋服作りにぴったりの生地。今回は、ローンの特徴についてご紹介していきます。
ローンとは?
ローンの特徴
-特徴1:滑らかな肌触り
-特徴2:薄くて軽い
-特徴3:透け感がある
-特徴4:ハリ・コシがある
-特徴5:色柄が豊富
ローンの取り扱い上の注意
仕立てるのに向いているアイテム
ローンのお手入れの仕方
ローンとは?
ローンとは、細番手の糸でやや粗めに織られた、薄い平織り生地のことです。60~80番の細い糸で織られるローンは、とても肌触りが滑らかで見た目にも上品な風合いがあります。また、薄地でありながら生地に適度なハリ・コシがあるのも特徴です。ローンは、フランス北部の「Laon(ラン)」という町が発祥で、もともとはリネンを使った織物でしたが、現在ではコットンを使った「コットンローン」が主流です。おもに、女性用の春夏シャツ・ブラウスに使われており、ほかにもハンカチやストールなどの雑貨にも広く重宝されています。
ローンの特徴
ローンはシンプルな平織り生地なので、糸の太さ(番手)によって特徴が変わります。そこで今回は、ローンの基本的な特徴とあわせて、糸の太さによって変わる部分についてもご紹介していきます。
特徴1:滑らかな肌触り
特徴2:薄くて軽い
ローンは他の平織り生地と比べて、薄くて軽い生地になります。また、薄地のわりには多少強度があるのも、衣料品に重宝される理由のひとつです。糸が細くなるほど、生地はより薄く、そして軽くなっていきます。
特徴3:透け感がある
ローンは薄い生地なので、上品な透け感があります。そのため通気性が良く、見た目にも涼しげなので、暑い夏でも快適に使うことができます。糸が細くなるほど、生地の透け感は増していきます。
特徴4:ハリ・コシがある
特徴5:色柄が豊富
たくさんの色柄生地があるのも、ローンの魅力のひとつです。その中でも、花柄の「リバティプリント」が有名です。大人っぽい生地から可愛らしい生地まで幅広く作られているので、きっと好みの生地に出会えるはずです。
ローンの取り扱い上の注意
ローンは平織り生地の一種なので、決して弱い生地ではありませんが、丈夫というわけでもありません。薄地の生地は、強く引っ張ると破けてしまったり、摩擦による風合いの変化が起きやすいので、使用する際は注意が必要です。また洗濯は、コットン素材であれば基本的に水洗いが可能ですが、洗濯機で洗う際は必ずネットに入れるか、手洗いするようにしましょう。
仕立てるのに向いているアイテム
ローンにはたくさんの色柄があり、価格も手ごろなので、ソーイングにはぴったりの生地です。ただし、生地が薄くなればなるほど、糸調子を合わせるのが難しく、縫製の難易度も上がっていきます。ソーイング初心者の方は、まずは糸が太い(60番手)生地から試してみるのがおすすめです。
シャツ・ブラウス
やはりローンを使ったおすすめアイテムといえば、春夏のシャツ・ブラウスです。ローンは滑らかで着心地が良く、見た目にもふんわりとした柔らかさがあるので、女性衣服にぴったりの生地です。また、リバティプリントなど可愛い柄がたくさんあるので、子供用のワンピース・スカートにもおすすめです。
アンダードレス
ワンピース・チュニックなど、丈が長い衣服のインナーとして使う、アンダードレスもおすすめのアイテムです。市販で長さが合うインナーを探すのは難しいので、ぜひ機会があれば作ってみてはいかがでしょうか。
ヘアバンド・シュシュ
ローンを使った、ヘアバンド・シュシュなどの髪飾りも、人気アイテムのひとつです。ハギレで気軽に作ることができるのも、おすすめのポイントです。
ハンカチ
ソーイング初心者の方でも簡単に作れる、定番のおすすめアイテムです。サイズを大きくすれば、風呂敷やお弁当包みにも使うことができるので、ちょっとしたギフトにもぴったりです。
ローンのお手入れの仕方
ローンは、コットンを使った生地であれば、自宅で水洗いすることが可能です。ただ、決して丈夫な生地ではないので、洗濯機で洗う際は洗濯ネットを使うようにしましょう。また、ローンはシワになりやすい生地なので、乾燥機の使用はおすすめできません。脱水する際も軽めにして、少し水を含んだ状態で、シワを伸ばしてから平干しするようにしましょう。アイロンは高温で、当て布をするか、裏側からあてるようにしましょう。
ローンは、まるでシルクのような滑らかな肌触りがありながら、自宅でも洗える扱いやすさが魅力です。少しソーイングの難易度は高めですが、たくさんの種類の色柄の中から、きっとお気に入りの生地が見つかります。ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
