購入前に読んでおきたい!カーテン生地の選び方(素材・デザイン・用尺の出し方)

ちょっとした目隠しカーテンなら、手作りでもOK!かもしれませんが、お引越しでカーテンを買い替える場合は、デザインや素材にこだわりたい…
だけど、ホームセンターやカーテン専門店にお願いすると、生地の種類が限られてしまう…
なんてことも。
今回は、カーテンにこだわる人のために、購入の方法、カーテンの生地選びのコツ、おすすめデザインなどを紹介します。
カーテンの購入方法
カーテンが欲しい!となったとき、いったいどんな選択肢があるでしょう?ここでは、目的別に3つの購入方法をご紹介します。
1.インテリアショップで購入する

中には、出張・採寸・取付サービスのあるお店もあるようです。
ショップで買いたいという方は、「カーテン お住いのエリア名」で検索してみてくださいね。
2.生地を持ち込んでオーダーカーテンを作ってもらう

どうしてもこの生地で作りたい!というこだわりがある方には、カーテンの生地持ち込みサービスがおすすめです。
地方のカーテン工場さんが、オンラインで注文を受け付けていることも多く、縫製のプロにお気に入りの生地でカーテンを作ってもらうことが可能。コストパフォーマンスがよい購入方法です。カーテン専用生地意外からも素材が選べるので、デザインの幅が一気に広がります。
注文の際、カーテンの種類(ヒダの数)などで、生地の用尺が変わるので、予め採寸や、カーテンのデザインを決めておき、生地を購入しておく必要があります。
生地持ち込みサービスのHPに、注文前の注意事項がまとめてあるので、よく読んでから注文しましょう。
3.カーテンを作る

作る技術は必要ですが、生地の素材、デザイン、カーテンの種類など、じっくり迷って、思い通りに作れるというメリットがあります。
生地の素材選びについて
2.生地を持ち込んでオーダーカーテンを作ってもらう3.カーテンを作る
の場合はとくに、生地を自分で選ばなければいけません。
ここでは、カーテンに最適な生地にはどんなものがあるのか?カーテンに最適な生地の種類・選び方を解説します。
大きく分けて生地の種類には「天然繊維」と「化学繊維」があります。
化学繊維は、特殊加工が施しやすい素材で、カーテン専門の生地では「遮光」「防炎」「UVカット」「形状記憶」などが施されているものがあります。
機能性重視!という方は、インテリアショップやカーテン専門店で、探すのがおすすめです。
カーテンにおすすめの天然繊維の種類

1.温もりを感じる素材感
2.柔らかな肌触り
3.木漏れ日のように光を通す
4.吸湿性・通気性に優れている
5.ほこりや汚れが付きにくい
2.柔らかな肌触り
3.木漏れ日のように光を通す
4.吸湿性・通気性に優れている
5.ほこりや汚れが付きにくい
ポイントは、天然繊維の機能面。
遮光が気になるという声もありますが、朝、お日様と一緒に目を覚ます、そんな生活がしたいなら、天然繊維がおすすめです。ほどよい光で、快適な朝をむかえられますよ。
また、静電気が発生しづらく、ホコリの吸着も防ぐので、清潔さをキープしやすい素材です。アレルギー体質の方、小さなお子様のいるご家庭には天然繊維のカーテンがおすすめです。

綿(コットン)

通気性に優れ、空気を保ってくれるため、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます。
また、染色しやすい素材なので、プリント生地の種類も豊富です。

-優しくやわらかな風合い
-洗濯に強く、丈夫
-柔らかな肌触り
-プリント生地などデザインの種類が豊富
麻(リネン)

なんといっても、天然繊維らしい、ナチュラルな風合いが特徴。使い立てのころは、シャリッとしたハリのある素材ですが、使うほどに、洗うほどに柔らかく空間に馴染んでいくので、経年の変化も楽しめます。
また、コットンに比べて汚れにくいのも特徴です。

-天然繊維らしいナチュラルな風合い
-耐久性、耐熱性に優れている
-シャリっとしたハリがある
-経年の変化を楽しめる
-汚れにくい
綿麻(コットンリネン)


-柔らかな肌触りとナチュラルな風合い
-丈夫で耐久性、耐熱性に優れている
-発色の良く、デザインも豊富
当店で販売しているカーテンにおすすめの生地
ちなみに、当店の生地で、カーテンにおすすめしている生地は以下の4種類です。厚みや遮光など、お好みに合わせて選んでみてくださいね。ツイル

一般的なドレープカーテンにおすすめの生地はツイル。しっかりした厚みがありながらもしなやかで、ドレープも美しく出ます。カーテンにおすすめの生地の中で、最も光を通さないのがツイルです。
ローン

レースカーテンまたはカフェカーテンのような透け感のあるカーテンにおすすめなのが、ローン。コットン100%%の上品な光沢のあるフォーマルなブラウスのような生地です。

オックス

ツイルとローンのちょうど中間の厚みのオックス生地。ほどほどに光を通すカーテンが理想の場合、オックス生地がおすすめです。一般的なシーチングほどの厚みで、目隠しをしつつも心地よい光が入ってきます。
子供部屋などに使うと、朝の目覚めがよくなりますよ。
子供部屋などに使うと、朝の目覚めがよくなりますよ。
コットンリネン(ビエラ)

オックスと同じほどよい厚みのリネン混の生地です。オックスよりも少々光沢やハリがあり、洗い込むたびに柔らかくなります。経年の風合いを楽しみたい、ナチュラルな質感がお好みの場合におすすめです。
それぞれの生地の種類については、こちらのページで詳しく解説しています。
人気のデザイン
生地の種類が決まったら、デザインです。ご自身のイメージする、お部屋はどんな空間ですか?木のぬくもりが感じられる北欧調?それとも、アメリカンビンテージのミッドセンチュリー?
お部屋のイメージに合わせて、ぴったりのデザインを探してみてくださいね。
北欧
木のぬくもりのある空間に、明るい色使いが人気の北欧調インテリア。和柄にも通じるところがある、シンプルなモチーフは、不動の人気のデザインです。
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ミッドセンチュリー
イームズチェアに代表されるミッドセンチュリーのインテリア。直訳すると、「1世紀の中間」という意味で、20世紀半ばの1940~60年代にブームになった家具や建築物のデザインを指します。北欧に比べると、重厚感のある家具や、ビビッドな色使い、レトロな時代を感じさせるテキスタイルデザインが特徴です。
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シンプル柄
カーテンは、言わずもがなお部屋で目立つ存在。シンプル is the best!という方はこちらをチェック。 チェック&ストライプを中心に、シンプルな柄をまとめました。
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和柄
和室にぴったりのカーテンを探しているという方には、当店のモダンな和柄がおすすめです。
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こども部屋
はじめての自分の部屋を持つお子様へ、好きな柄のカーテンでお気に入りの空間を作ってみませんか?お勉強も張り切ってくれるかも!?
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総柄
総柄は、上下、左右など、模様の向きがない柄のこと。通常、生地の幅は、110cmが標準ですが、ドレープや、ぬいしろを加味すると、布を横につなぎ合わせる継ぎ目が発生します。詳しくは「カーテンに必要な生地の長さの決め方」でご紹介しますが、前後左右のない総柄だと、この継ぎ目が比較的、目立ちにくく、さらに小さめ柄だと柄合わせもしやすいですよ。
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無地
どんなお部屋にも馴染むのが無地の強み!生地の素材選びでおすすめした種類を中心に、無地の生地をいくつか紹介します。カラーツイル4色
無地のドレープカーテンを仕立てたいなら、こちらのツイル生地がおすすめです。カラーは、スタンダードな4色。お部屋の雰囲気に合わせて選んでみてくださいね。
![]() キャメル |
![]() ブラック |
![]() ブルーグレー |
![]() 生成り |
白い布 各種
白い壁に真っ白なカーテンを付けると、お部屋が明るく、また、空間が広く見えます。生地の素材選びでおすすめした4種類の白い生地です。
![]() コットンツイル |
![]() ローン |
![]() コットンリネンビエラ |
![]() オックス |

カーテンに必要な生地の長さの決め方
ちょっとここからは頭を使いますが、生地の持ち込み、手作りする方にとっては、必須項目ですので、どうかお付き合いくださいね。ぬいしろを含む細かな用尺は、持ち込みする業者や、各レシピを参考にしていただくことになりますので、ここでは、ざっくりどのくらいの生地が必要なのか?について解説します。
予算を知りたい場合、カーテン注文サービスを利用する際の比較検討などにお役立てください。
必要な幅の決め方
カーテンに必要な幅を決めるポイントは、ヒダの種類。
これは、「仕上がり幅サイズの〇倍の生地を使用してカーテンを仕立てる」という意味です。
大きく、ひだの種類は下記の3つ。それぞれについて詳しく解説していきますね。

2倍ヒダ(3ツ山)
2倍ヒダは仕上がり幅サイズの約2倍の生地を使用し、3ツ山でヒダをつまみます。ゆったりとしたプリーツがゴージャスな印象のカーテンに。リビングや応接間など、来客のお部屋におすすめです。
◎メリット
高級感のある仕上がり
保温性がある
◎デメリット保温性がある
大きな柄がわかりづらい
束ねたときのボリュームが多い
洗濯が大変
束ねたときのボリュームが多い
洗濯が大変
1.5倍ヒダ(2ツ山)
1.5倍ヒダは仕上がり幅サイズの約1.5倍の生地を使用し、2ツ山でヒダをつまみます。2倍ヒダよりもプリーツがなだらかで、カジュアルな印象に。子ども部屋や寝室などプライベートルームにおすすめです。
ちなみに、一般的に、インテリアショップなどで売られているカーテンは、1.5倍ヒダです。
◎メリット
束ねたときのボリュームが少ない
少ない生地で済む
◎デメリット少ない生地で済む
保温性が低くなる
ヒダなし(ノンプリーツ/フラットカーテン)
ノンプリーツカーテンは、レールの長さに対して、ヒダを取らずに仕上げる方法です。通常、1.2倍の生地を使用します。
間仕切りや大きい柄の生地の場合に選ばれることが多いですが、天然素材のナチュラルな雰囲気のカーテンに仕立てたい方に近年人気です。
また、使用する生地が少なく、手軽なので、手作りする際によく選ばれるタイプのカーテンです。
◎メリット
ナチュラルな雰囲気
少ない生地で済む
手作りしやすい
柄が見やすい
軽い
◎デメリット少ない生地で済む
手作りしやすい
柄が見やすい
軽い
保温性が低い
カジュアルな雰囲気
きれいに束ねるのが難しい
カジュアルな雰囲気
きれいに束ねるのが難しい
生地の幅が足りないときはどうするの?

幅1mのカーテンを2倍ヒダで作る場合、2mの幅の生地が必要になりますが、通常の生地だと足りないため、生地を縫い合わせます。
ちなみに、この生地と生地とつなぐことを、巾継ぎと言います。
当店の生地の幅は、ほとんどが110cmなので、幅1mのカーテンを2倍ヒダで作る場合、無地や小柄の生地だと、
希望カーテンの長さ×2倍
で、用尺(必要な生地の長さ)が計算できます。
ただし、下記のような大きめの柄の場合、柄合わせ分の生地が必要になります。
さて、ここまでカーテンについてわかったら、生地を持ち込んでオーダーカーテンを作ってもらう場合の予備知識は十分です。
各オーダーサービスに問合せてみてくださいね。
ご自身で作るという方は、カーテン作りのレシピをじっくりみて、ぬいしろも含めてじっくり計算しましょう。
カーテンの作り方
フラットカーテンの作り方は、こちらで紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

