おしゃれなカーテンを手作り!生地選びから用尺の出し方・作り方まで
お引越しでカーテンを買い替える場合は、デザインや素材にこだわりたい…
だけど、ホームセンターやカーテン専門店にお願いすると、生地の種類が限られてしまう…
なんてことも。そんなときは、思い切ってカーテンを手作りしましょう!
今回は、オリジナリティあふれるカーテンにしたい方のために、カーテンの生地選びのコツ、おすすめデザイン、用尺の出し方などを紹介します。手作りはムリ~~という方には、生地を持ち込んでオーダーカーテンを作ってもらうという手もありますよ◎
カーテン生地の選び方
ここでは、カーテンに最適な生地にはどんなものがあるのか?カーテンに最適な生地の種類・選び方を解説します。大きく分けて生地の種類には「天然繊維」と「化学繊維」があります。
化学繊維は、特殊加工が施しやすい素材で、カーテン専門の生地では「遮光」「防炎」「UVカット」「形状記憶」などが施されているものがあります。
機能性重視!という方は、インテリアショップやカーテン専門店で、探すのがおすすめです。
カーテンにおすすめの天然繊維の種類
ナチュラルで優しい風合いなのが最大の特徴の天然繊維。機能性も重要視されるカーテンで、天然繊維が選ばれるのには、こんなメリットがあるからです。2.柔らかな肌触り
3.木漏れ日のように光を通す
4.吸湿性・通気性に優れている
5.ほこりや汚れが付きにくい
ポイントは、天然繊維の機能面。
遮光が気になるという声もありますが、朝、お日様と一緒に目を覚ます、そんな生活がしたいなら、天然繊維がおすすめです。ほどよい光で、快適な朝をむかえられますよ。
また、静電気が発生しづらく、ホコリの吸着も防ぐので、清潔さをキープしやすい素材です。アレルギー体質の方、小さなお子様のいるご家庭には天然繊維のカーテンがおすすめです。
では、どんな素材を選べばいいの?次はカーテンにおすすめの天然繊維をご紹介します。
綿(コットン)
優しくやわらかな風合い、洗濯にも強く、丈夫。私たちの生活にもっとも使用されている天然繊維ですが、カーテンにもおすすめの素材です。通気性に優れ、空気を保ってくれるため、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます。
また、染色しやすい素材なので、プリント生地の種類も豊富です。
-優しくやわらかな風合い
-洗濯に強く、丈夫
-柔らかな肌触り
-プリント生地などデザインの種類が豊富
麻(リネン)
リネンは、コットンの4倍の吸水率を持つといわれていて、放湿性にも優れています。速乾性があり、丈夫なリネンは、カーテンにもおすすめの素材です。なんといっても、天然繊維らしい、ナチュラルな風合いが特徴。使い立てのころは、シャリッとしたハリのある素材ですが、使うほどに、洗うほどに柔らかく空間に馴染んでいくので、経年の変化も楽しめます。
また、コットンに比べて汚れにくいのも特徴です。
-天然繊維らしいナチュラルな風合い
-耐久性、耐熱性に優れている
-シャリっとしたハリがある
-経年の変化を楽しめる
-汚れにくい
綿麻(コットンリネン)
その名の通り、コットンとリネンの混紡素材。それぞれの長所を組み合わせた、いいとこどりの素材です。-柔らかな肌触りとナチュラルな風合い
-丈夫で耐久性、耐熱性に優れている
-発色の良く、デザインも豊富
当店で販売しているカーテンにおすすめの生地
ちなみに、当店の生地で、カーテンにおすすめしている生地は以下の4種類です。厚みや遮光など、お好みに合わせて選んでみてくださいね。ツイル
ローン
オックス
子供部屋などに使うと、朝の目覚めがよくなりますよ。
コットンリネン(ビエラ)
それぞれの生地の種類については、こちらのページで詳しく解説しています。
カーテンにおすすめのデザイン
生地の種類が決まったら、デザインです。ご自身のイメージする、お部屋はどんな空間ですか?木のぬくもりが感じられる北欧調?それとも、アメリカンビンテージのミッドセンチュリー?
お部屋のイメージに合わせて、ぴったりのデザインを探してみてくださいね。
北欧
木のぬくもりのある空間に、明るい色使いが人気の北欧調インテリア。和柄にも通じるところがある、シンプルなモチーフは、不動の人気のデザインです。ミッドセンチュリー
イームズチェアに代表されるミッドセンチュリーのインテリア。直訳すると、「1世紀の中間」という意味で、20世紀半ばの1940~60年代にブームになった家具や建築物のデザインを指します。北欧に比べると、重厚感のある家具や、ビビッドな色使い、レトロな時代を感じさせるテキスタイルデザインが特徴です。
シンプル柄
カーテンは、言わずもがなお部屋で目立つ存在。シンプル is the best!という方はこちらをチェック。 チェック&ストライプを中心に、シンプルな柄をまとめました。和柄
和室にぴったりのカーテンを探しているという方には、当店のモダンな和柄がおすすめです。こども部屋
はじめての自分の部屋を持つお子様へ、好きな柄のカーテンでお気に入りの空間を作ってみませんか?お勉強も張り切ってくれるかも!?
カフェカーテン
手作りでお手軽に作れるのがカフェカーテン。綿ローンで仕立てるとほどよい透け感があり、日差しも感じながら目隠し効果もあります。出窓に付けるカーテンとしてもおすすめです。
総柄
総柄は、上下、左右など、模様の向きがない柄のこと。通常、生地の幅は、110cmが標準ですが、ドレープや、ぬいしろを加味すると、布を横につなぎ合わせる継ぎ目が発生します。詳しくは「カーテンに必要な生地の長さの決め方」でご紹介しますが、前後左右のない総柄だと、この継ぎ目が比較的、目立ちにくく、さらに小さめ柄だと柄合わせもしやすいですよ。
無地
どんなお部屋にも馴染むのが無地の強み!生地の素材選びでおすすめした種類を中心に、無地の生地をいくつか紹介します。カラーツイル4色
無地のドレープカーテンを仕立てたいなら、こちらのツイル生地がおすすめです。カラーは、スタンダードな4色。お部屋の雰囲気に合わせて選んでみてくださいね。
キャメル |
ブラック |
ブルーグレー |
生成り |
白い布 各種
白い壁に真っ白なカーテンを付けると、お部屋が明るく、また、空間が広く見えます。生地の素材選びでおすすめした4種類の白い生地です。
コットンツイル |
ローン |
コットンリネンビエラ |
オックス |
カーテンに必要な生地の長さの決め方
ちょっとここからは頭を使いますが、どうかお付き合いくださいね。
ぬいしろを含む細かな用尺は、各レシピを参考にしていただくことになりますので、ここでは、ざっくりどのくらいの生地が必要なのか?について解説します。
丁寧にカーテンをかけたい場所を採寸して、用尺を出していきましょう。
必要な幅の決め方
カーテンに必要な幅を決めるポイントは、ヒダの種類。オーダーカーテンのサイトなどで、〇倍ヒダといった表記をよく見かけます。
これは、「仕上がり幅サイズの〇倍の生地を使用してカーテンを仕立てる」という意味です。
大きく、ひだの種類は下記の3つ。それぞれについて詳しく解説していきますね。
2倍ヒダ(3ツ山)
2倍ヒダは仕上がり幅サイズの約2倍の生地を使用し、3ツ山でヒダをつまみます。ゆったりとしたプリーツがゴージャスな印象のカーテンに。リビングや応接間など、来客のお部屋におすすめです。
- 高級感のある仕上がり
- 保温性がある
- 大きな柄がわかりづらい
- 束ねたときのボリュームが多い
- 洗濯が大変
1.5倍ヒダ(2ツ山)
1.5倍ヒダは仕上がり幅サイズの約1.5倍の生地を使用し、2ツ山でヒダをつまみます。2倍ヒダよりもプリーツがなだらかで、カジュアルな印象に。子ども部屋や寝室などプライベートルームにおすすめです。
ちなみに、一般的に、インテリアショップなどで売られているカーテンは、1.5倍ヒダです。
- 束ねたときのボリュームが少ない
- 少ない生地で済む
- 保温性が低くなる
ヒダなし(ノンプリーツ/フラットカーテン)
ノンプリーツカーテンは、レールの長さに対して、ヒダを取らずに仕上げる方法です。通常、1.2倍の生地を使用します。
間仕切りや大きい柄の生地の場合に選ばれることが多いですが、天然素材のナチュラルな雰囲気のカーテンに仕立てたい方に近年人気です。
また、使用する生地が少なく、手軽なので、手作りする際によく選ばれるタイプのカーテンです。
- ナチュラルな雰囲気
- 少ない生地で済む
- 手作りしやすい
- 柄が見やすい
- 軽い
- 保温性が低い
- カジュアルな雰囲気
- きれいに束ねるのが難しい
生地の幅が足りないときはどうするの?
通常、売られている生地の幅のサイズは、110~150cmが一般的です。幅1mのカーテンを2倍ヒダで作る場合、2mの幅の生地が必要になりますが、通常の生地だと足りないため、生地を縫い合わせます。
ちなみに、この生地と生地とつなぐことを、巾継ぎと言います。
当店の生地の幅は、ほとんどが110cmなので、幅1mのカーテンを2倍ヒダで作る場合、無地や小柄の生地だと、
また、ドレープカーテンは通常縦使いですが、無地や総柄(上下・左右のない柄)の場合、布目線とは逆の、横に使ってしまうという裏技も!そうすることで、丈の短いカーテンでしたら、幅継ぎの必要がなくなります。
さて、ここまでカーテンについてわかったら、生地を持ち込んでオーダーカーテンを作ってもらう場合の予備知識は十分です。
各オーダーサービスに問合せてみてくださいね。
ご自身で作るという方は、カーテン作りのレシピをじっくりみて、ぬいしろも含めてじっくり計算しましょう。
カーテンの作り方
用尺まで決めたら、いよいよカーテン作りです。縫うところは多いですが、長方形の生地の端や裾処理をする程度なので、ミシンで作ると簡単に作れますよ。
フラットカーテンの作り方
ひだのないフラットカーテン(ノンプリーツ)の作り方は、こちらで紹介しています。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
突っ張り棒で作るカフェカーテン
カフェカーテンや出窓のカーテンを作りたい方はこちらをご覧くださいね。材料は、100円ショップで購入できる突っ張り棒やカーテンクリップなのでお手軽ですね。スチールラックやカラーボックスをはじめとする収納の目隠しカーテンにも応用できますよ。
カーテン作りのアイディア集
カーテン作りと一口に言っても、1枚の布をミシンで縫うだけ、ではありません。ユニークなカーテン作りのアイディアを紹介します。
ヨーヨーキルトカーテン
生地を小さい丸にしてつなげるパッチワークタイプのカーテン。和室や、こどもの収納の目隠しなどにおすすめです。手縫いでパーツを作っていくので、お子様の工作しながら作る過程を楽しむのもいいですね。つなぐ作業もミシンなしで作れるので、気ままに作ってみてください。
パッチワークカーテン
お気に入りのハギレをつないで作る、パッチワークカーテン。手ぬぐいや、バンダナ、スカーフをつなげて作るなんていう方法もありますね。下記はマルチカバーもレシピですが、生地のつなげ方やアレンジの参考にしてみてくださいね。
また、最近は、韓国のパッチワーク、ポジャギが流行っているそうです。本来は、モノを包んだり、かぶせたり生活の中の必需品として使われていたそうですが、観賞用として愛されているようです。のれんやすだれ、カーテンに仕立てるのもいいですね。
タペストリー・マルチカバーをカーテンに
ゼロからミシンでカーテンを縫うのはおっくうだなという方や、大胆なパネル柄をカーテンにしたいという方は、市販のマルチカバーや、タペストリーを使用するという手もあります。
アイディア次第で、オリジナルカーテンの選択肢が広がりますね。ぜひ、手作りカーテンを生活に取り入れてみてくださいね。