失敗しないバイアステープの基本の付け方(直線・角・カーブ・縫い終わり)
バイアステープで衿ぐりや袖ぐりを仕上げると、まるで市販品のような、すっきりとした仕立ての洋服が作れますよね。
が!!
バイアステープの一番のお悩みは、終わったー!と思って裏を見たら、
がーん…(縫い落とし発見。涙)
となってしまうことないですか…。
そこで、失敗しない基本のバイアステープの付け方を紹介します。
バイアステープって何?と思った方や、お気に入りの布でバイアステープを作りたい!方は
お気に入りの布から作る、バイアステープの作り方を先に読んでみてくださいね。
縫い始めと縫い終わり
付け方の前に必ずある縫い始めと縫い終わりのお話です。ぐるりとバイアステープをつけるときの方法です。
斜めにつなぐ
まずは斜めに目立たないようつなぐ方法です。ぬいしろが重ならないので、薄く仕上げたいときにおすすめです。 バイアステープの端を斜めにカットしたら、縫い始めを1cmほど折ります。 折り目を一度開き、折り目部分から縫い始めます。(返し縫いあり)
これで縫い始められますね。
直線縫いを参考に縫い進めます。 次は、縫い終わりです。
縫い始めの5cmほど手前で返し縫いします。
押さえを外さずにこの後の工程ができるときは、糸を切らずに押さえだけあげて作業しても良いですが
慣れるまでは一度返し縫いして糸を切り、ミシンから離れて行いましょう。
縫い始めのラインに合わせて縫い終わりも斜めに折ります。 ぬいしろ1cmほどにカットします。 中表に合わせて、折り目のラインで細かくなみ縫いします。
手縫いでもミシンでも良いです。
目立つよう黒糸を使っていますが、実際は目立たない色の糸を使用します。 縫い残していた部分を縫い合わせます。 ぬいしろの余分をカットして、 折り返して縫えば、完成です。
ナナメにするのが少し難しく感じる方は、次に紹介する「重ねてつなぐ」でもokです↓
重ねてつなぐ
縫い始めと縫い終わりはまっすぐカットしておいて大丈夫。縫い始めを1cmほど折り、折り目をよけて縫い始めます。 ぐるっと縫ってきたら、始まりの布手前でとめます。
この時、針と押さえをおろしたまま次の作業をしても良いですし、
一度返し縫いをしてはりを外しても良いです。
縫い終わりは縫い始めに1.5cmほど重なる長さでカットします。
縫い始めに重なるように縫い進めます。 あとは2枚一緒に重ねて折りたたみぬいしろを巻き込み縫っていきます。 ぬいしろのごろつきが気になる場合は、内側の重なる部分をカットしておくと良いでしょう。 これで完成。
ぬいしろが重なる分厚みが出ますが、手軽な方法なのでおすすめです。
目次に戻る▶▶
直線縫い
基本編
●必要なもの ・両折れタイプのバイアステープ市販で好みのものがない場合は、かんたんに手作りすることもできます。
バイアステープの作り方
バイアステープの幅は、仕上げたいものによって、選びましょう。
今回は、バイアステープを開いた状態で4cm幅(=仕上がり幅1cm)のものを使います。
1.本体とバイアステープを待ち針でとめる
写真のように、端と端を待ち針で留めましょう。
本体をウラ面に置き、その上にウラ面にしたバイアステープを重ねます。
「中表」ではないので注意。
2.ミシンで縫う
バイアステープの折り目が付いているところ(今回は端から約1cm)をミシンで縫います。
3.アイロンで整える
さらに表に返しアイロンで縫い目を整え、
バイアステープを返し、布端をくるむようにアイロンを使って折ります。
4.仕上げのミシンをかける
写真のように、待ち針で留めます。仕上げミシンを表から、バイアステープの際に縫います。
キレイに仕上がりました。
はじめに裏からミシンをかけているので、表からの仕上げミシンで、縫い目を落とす心配はありません。
また、洋服の衿ぐりや袖ぐりの仕上げに便利なバイアステープの付け方を紹介します。
洋服編
●必要なもの・両折れタイプのバイアステープ
市販で好みのものがない場合は、かんたんに手作りすることもできます。
バイアステープの作り方
バイアステープの幅は、仕上げたいものによって、選びましょう。
写真の例は、バイアステープを開いた状態で3cm幅(仕上がり幅1.5cm)です。
※このくらいの幅があると、ゴムを通すこともできるので、お子様のスモックの衿や袖口の仕上げにも使えます。
※大人服の衿や脇の仕上げには、2cm幅(仕上がり幅0.8cm)が、おすすめです。
1.本体とバイアステープを待ち針でとめる
写真のように、端と端を「中表」に合わせ、待ち針で留めましょう。
2.ミシンで縫う
折り目がついているところ(今回は端から約0.7cm)をミシンで縫います。
3.アイロンで整えます
表に返しアイロンで縫い目を整え、バイアステープを裏に返します。(このとき、表布を裏側に1mmほど控えます。)
アイロンを使って折ります。
4.仕上げのミシンをかける
写真のように、待ち針で留めます。
裏側からミシンをかけます。バイアステープの際を縫います。 場合によっては、布端の縫い目が、表から見て均等になっていることを優先させます。
キレイに仕上がりました!
大人服の衿や脇の仕上げには、2cm幅(仕上がり幅0.8cm)が、おすすめです。 見返しを作る必要もないので、知っておくと、様々な場面で使えます。
子どものチュニックの衿や袖口が簡単にきれいに仕上がります。 見返しを作って仕上げるような大人服の首周り部分に使っても便利です。
基本編とお洋服編、2つのバイアステープの付け方を使って、作品がきれいに仕上がるとよいですね。目次に戻る▶▶
凸の角
ランチョンマットなど小物作りによく出てくる角のバイアステープの付け方です。『縫い始め』と『直線縫い』を参考に、縫い進めていきましょう。
1.縫い合わせる
角手前まで来たらここで大事なポイントです。角まで来たらぬいしろ分手前で縫いとめること!
返し縫いは必ずしてくださいね。 バイアステープを持ち上げ、 布の角に合わせて曲げます。 布端に合わせて曲げるとたるみが出来ますが、これで正解です。 バイアステープを伸ばしながらカーブをつけてしまうと角がきれいに出ないので注意! つまんだ角をたおし、先ほどの縫い終わりから縫い始めます。
ココも返し縫いが必要です。
出来たら、ほかの角も同じ手順で進めてください。 ぐるりと縫うものであれば縫い終わりまで進めてok.
2.折り返す
ぐるりと縫えたら折り返していきます。(直線部分は直線縫いを参照)まずはぬいしろのたるみをつまんでたおします。 縫い目のラインと合わせてスジをつけます。
つめでキュキュッと引くだけで大丈夫です。 ぺらりとめくり、折り重なっていることを確認したら、親指で重なり部分をおさえます。 そのまま本体布の向こう側へ折り返しましょう。 先ほどの縫い目を隠すように、バイアステープを折りたたみます。
片方ずつ丁寧に折りたたみましょう。 ここできれいに仕上げるコツを2つ。
1つ目は、角の重なりをそろえること。 2つ目は、表裏のひだの向きをそろえること。
この2つをしっかりと覚えておくことで仕上がりに差が出ますよ。
ひだの向きをそろえるとよりきれいですね。
目次に戻る▶▶
カーブ
カーブ部分はアイロンがコツとなります。まずは、縫い付けたいカーブにバイアステープを合わせてアイロンをかけます。
引っ張りすぎないように気をつけましょう。
優しく沿わせてくださいね。 まち針をこまめに留めます。
これで縫い合わせます。(縫い方は直線縫いを参照) 縫えたらバイアステープを押し出すようし、オモテからアイロンをかけます。 本体布の反対側へ折り返し、直線縫いと同じように縫っていきますが、
ここでもカーブに合わせてアイロンをかけてからまち針をとめるとすっきりします。 いかがですか。
アイロンを使ってきれいなカーブを作りましょう。 目次に戻る▶▶
合わせて読みたいバイアステープを使ったレシピ
バイアステープ 作り方
共布やお気に入りの布でバイアステープを作りたい方はこちらもどうぞ。バイアステープを使ったレシピ
バイアステープ単品で、紐として、カーテンタッセルや巾着袋、ラッピングに使ってもとてもかわいいですよ♪いくつものバイアステープをつなぎあわせてみるのもおもしろそうです。
小物やお洋服にと用途はたくさん!!
目次に戻る▶▶