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ポリエステルってどんな生地?生地の特徴を解説

ポリエステルってどんな生地?生地の特徴を解説

もはや私たちの生活に欠かせない存在となった「ポリエステル」。現在、衣類に使われている繊維の約80%が合成繊維となっており、その中でも中心的な素材がポリエステルです。そこで今回は、ポリエステルの持つ特徴をご紹介します。

よく比較されるナイロンとの違いは、こちらのページをご確認くださいね。

ポリエステルとは?

ポリエステルとは、石油から作られる素材の一種で、衣料品の場合は紡績した「ポリエステル繊維」が使われます。ポリエステル繊維には大きく分けて3種類あり、一般的なのは「PET」と呼ばれるもので、ペットボトルの原料としても有名です。PETで作られるポリエステル繊維は、軽くて耐久性が高いのが大きな特徴です。染色性にも優れており、紡績方法や他素材を練り込むことで、天然繊維にような風合いを作り出すことができるため、さまざまな用途で広く使われています。また原価が非常に安く、機能性に優れた商品を低コストで作ることができるのも、ポリエステル繊維の魅力の一つです。

ポリエステルの特徴

第一に合成繊維は、製造過程で「機能剤」といった化学物質を練り込むことで、様々なメリットを意図的に作り出すことができます。そのため、ポリエステル繊維の中にも、様々な特徴を持った素材があります。それらは用途に合わせて選択する必要がありますが、今回はポリエステルの基本的な特徴をご紹介します。

特徴1:耐久性が高い

合成繊維全般に言える特徴ですが、とにかく丈夫なのがポリエステルの特徴です。これはただ単に「生地が強い」というわけではなく、縮み・型崩れが起きにくい、熱に強い、虫に食べられないといったあらゆる面での耐久性に優れています。

特徴2:速乾性がある

ポリエステルは吸水性が低いため、洗濯後もすぐに乾いてくれる素材です。逆にいうと、吸水性・吸湿性がないため、インナーなどの汗を吸うアイテムには不向きな面もあります。

特徴3:耐候性に優れている

ポリエステルは耐候性に優れており、長期間外気に触れていても劣化しないため、アウトドア用品にも広く使われています。普段の生活においては、乾燥時に日焼けが起こりにくい点があげられます。

特徴4:軽い

他の合成繊維に比べて極端に軽いわけではありませんが、天然素材と比べると格段に軽い素材です。そのため衣類はもちろん、バッグなどの強度が必要なアイテムにも多く使われています。

特徴5:シワになりにくい

ポリエステルは、シワになりにくく型崩れもしにくい素材です。これは先程お伝えした水を通しにくい特性が関係しています。そのため、アイロン不要で気軽に使用することができます。

ポリエステルの取り扱い上の注意

ポリエステルには汚れを吸収する特性があり、汚れが強いものと一緒に洗濯してしまうと、生地が黒ずんでしまう場合があります。付着した汚れが落ちにくいのもポリエステルのデメリットなので、汚れが強いものとは別に洗濯するよう心がけましょう。また、ポリエステルには防火性がないため、火を近づけると生地が溶けてしまう可能性があります。高温のアイロンでも変形・テカリが出る場合がありますので、使用する際は注意が必要です。

仕立てるのに向いているアイテム

ポリエステル100%の生地でアイテムを自作するのはとても難しいため、基本的には裏地などで使うのがおすすめです。ただし、ポリエステルと天然繊維を組み合わせた生地は、両素材のメリットを兼ね備えているため、いろいろなアイテムに使用することができます。そこで今回は、ポリエステルの混紡素材を使ったおすすめアイテムをご紹介していきます。

スカート・ズボン×ポリエステル/コットン

ポリエステルはシワになりにくく、洗濯後もプリーツ・タックの折り目がちゃんと戻ってくれるので、アイロンが面倒なスカート・ズボンにはぜひおすすめしたい生地です。肌触りも柔らかく、適度な光沢感があるので幅広いシーンで使えるアイテムが自作できるはずです。

トートバッグ×ポリエステル/コットン

ポリエステル/コットンを使ったトートバッグは、コットン100%に比べて格段に軽くすることができます。生地は縫いやすくて風合いがある帆布がおすすめです。防水性にも優れているので、普段使いはもちろん、買い物用のエコバッグにも便利です。

カーテン×ポリエステル/リネン

ポリエステルの耐候性を活かしたカーテンは、劣化しにくくドレープも綺麗に出るのでおすすめです。丈夫で値段も手頃なコットン混紡生地も良いですが、独特な風合いがあるリネン混紡生地は一枚で部屋をおしゃれにしてくれます。

ベッドシーツ・枕カバー×ポリエステル/リネン

吸湿性に優れたリネンを混紡したベッドシーツ・枕カバーは、通年で重宝するはずです。また、大きなサイズでもすぐに乾いてくれるため、手入れが楽なのも大事なポイントです。

ポリエステルのお手入れの仕方

基本的にポリエステルは丈夫な素材なので扱いも楽ですが、混紡している素材や加工によって洗濯方法が変わります。必ず品質表記を確認して、適切な方法で洗うようにしましょう。注意点としては、ポリエステルは乾燥機にかけると変形してしまう可能性があります。もともとに乾きやすい生地なので、自然乾燥がおすすめです。またどうしてもアイロンが必要な場合は、必ず当て布をして低温〜中温で使用するようにしましょう。

科学の進歩で、ひと言にポリエステルといってもたくさん機能を持った生地があります。ただし、天然繊維ならではの風合いにはどうしても勝てません。利便性ももちろん大切ですが、なによりソーイングは「愛着が持てるか」が大切です。ぜひ、用途と自分に合った生地選びの参考にしてみてください。

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