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ナイロンってどんな生地?ポリエステルとの違いを解説

ナイロンってどんな生地?ポリエステルとの違いを解説

軽さと丈夫さを兼ね備えた「ナイロン」。衣料品を中心に、さまざまなアイテムに使われているナイロンですが、同じ合成繊維であるポリエステルと比較されることが多くあります。そこで今回は、ナイロンの特徴とあわせて、ポリエステルとの違いもご紹介していきます。

ナイロンとは?

ナイロンとは、主に石油を原料とする「ポリアミド」とよばれる合成樹脂から作られた繊維のことをいいます。1935年にアメリカのデュポン社によって開発されたナイロン(ポリアミド)は、当初女性用ストッキングとして人気を集め、その後世界中へ広まっていきました。そして現在、世界でもっとも生産量の多い合成繊維はポリエステルですが、2番目に多いのがナイロンとなっています。耐久性の高さ、軽さなどの機能面とあわせて、合成繊維でありながら染色しやすいという特性も持つため、衣料品を中心に幅広く活躍している素材です。

ナイロンの特徴

ナイロンはポリエステルと同じく、加工でさまざまな機能を後付けすることができる素材です。そのため、現在では素材本来が持つメリット・デメリットとは異なる性能を持ったナイロンがたくさん開発されています。今回はナイロンの基本的な特徴をご紹介しますが、そうではない場合もありますのでご注意ください。

ナイロンとポリエステルの機能比較

ナイロンとポリエステルは、似ているので、どちらが良いのか、仕立てるときに、迷うかもしれません。 そんなときに参考になる5つの項目を比較してみました。 overseasshipping 具体的に、どんな違いがあるのか?5つの特徴を詳しく解説していきます。

特徴1:摩擦に強い

ナイロンは綿の約10倍といわれているほど、とにかく摩擦に強い素材です。そのため、洗濯による劣化が少なく、アウターやバッグなど外気に触れるアイテムも長く安心して使うことができます。同じくポリエステルも摩擦に強い素材ですが、比較するとナイロンの方が高い耐久性をもっています。

特徴2:軽い

ナイロンは丈夫でありながら、軽いというのも大きな特徴です。もちろん天然繊維よりは格段に軽く、ポリエステルよりもナイロンの方が若干軽量です。これも衣料品として重宝されている理由のひとつです。

特徴3:伸縮性に優れている

ナイロンは繊維自体に伸縮性があるため、衣服としては着やすくて動きやすい素材です。この伸度もポリエステルより、ナイロンの方が優れています。

特徴4:吸湿性が低い(デメリット)

ナイロンは吸湿性が低く、インナーなどの肌に触れる衣服には不向きな素材です。またアウターとしても、湿気が多い場所では蒸れてしまいます。この吸湿性という面では、ポリエステルの方が優れています。

特徴5:熱に弱い(デメリット)

ナイロンの最大の弱点は、熱に弱いという点です。乾燥機・アイロンを使用すると変形する可能性がありますので、取り扱いには注意する必要があります。一方でポリエステルは熱に強い素材のため、ここにも大きな違いがあります。

ナイロンの取り扱い上の注意

ナイロンの注意点は、先ほどの特徴でもあげた「熱に弱い」という点です。素材自体の耐久性や摩擦にはとても強いので、洗濯は気兼ねなく行うことができますが、乾燥機やアイロンを使用することはできません。また、日光に当て続けると日焼け・変色が起きてしまうので、洗濯後の乾燥方法にも注意が必要です。

仕立てるのに向いているアイテム

ナイロンは身に付けるアイテムにこそ、その特性を活かせる素材です。ただし、天然繊維と比べると、決して縫製がしやすい素材ではありません。そこで今回は、実用的でありながら、比較的初心者にも作りやすいおすすめアイテムをご紹介していきます。

トートバッグ

ナイロン×トートバッグは定番のおすすめアイテムです。軽くて丈夫な素材なので、大人の普段使い用としてはもちろん、子供のレッスンバッグなどにもぴったりです。またナイロンは畳んで持ち運ぶことができるので、エコバッグとしても重宝します。合成繊維特有の光沢感が気になる方は、コットン/ナイロンの混紡生地を使うと、風合いがあっておしゃれに作ることができます。

ナップサック・巾着ポーチ

入園・入学で必ず必要になるナップサック。キルティングで作る方が多いですが、汚れを気にせず使えるナイロンもおすすめです。ナップサックは巾着ポーチの応用なので、幼稚園の靴入れ・お弁当バッグなども同じように作ることができます。

レイングッズ

撥水加工を施したナイロンを使えば、レインコートを作ることもできます。特にレインポンチョは、縫製するパーツが少なく、子供が成長しても長く使えるので、ソーイング初心者の方にもおすすめです。

スモック

幼稚園で使うスモックには、絵の具などの汚れを気にしなくて良いナイロンが便利です。市販のスモックは種類が少なく、どうしても人と被ってしまうことがあるので、オリジナルを作りたい方にはぜひおすすめです。

お食事エプロン

撥水加工のナイロンを使った、お食事エプロンもおすすめアイテムのひとつです。ナイロンは、プラスチックやラミネートに比べて薄地なので、持ち運びに便利なのが大きなメリットです。また、お食事エプロンは一日に何度も洗うものなので、より丈夫な「ナイロンタフタ」がおすすめです。

ナイロンのお手入れの仕方

基本的にナイロンは、自宅で水洗いすることができる素材です。ただし衣類・バッグは、洗濯機の力で糸のほつれ、パーツの破損が起きてしまう場合がありますので、大切なアイテムは手洗いすることをおすすめします。また、他素材が混紡されている生地は洗濯方法が変わる可能性がありますので、品質表記は必ず確認するようにしましょう。
次に洗剤ですが、ナイロンはアルカリに強い素材ですので、頑固な汚れを落としたいときは「弱アルカリ性洗剤」を使っても問題ありません。ただし、日常的な洗濯でしたら生地への負担が少ない「中性洗剤」を使うようにしましょう。
最後に乾燥方法ですが、乾燥機は生地が変形してしまうので、使用することはできません。また直射日光に当てすぎると、日焼けする可能性がありますので、天気の良い日に陰干しで乾かすようにしましょう。

ナイロンはいろいろな素材と組み合わせることで、「天然繊維の風合い」と「合成繊維の機能性」を持たせることができる素材です。「見た目にも機能性にもこだわりたい」という方にはぴったりの素材ですので、ぜひ生地選びの参考にしてみてください。

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