ラグランスリーブのワークコートの作り方【ホームソーイング型紙シリーズNo.046】
こちらは【ホームソーイング型紙シリーズ】 No.046_ラグランスリーブのワークコート 型紙をご購入いただいた方や、検討中の方に向けたページです。
このレシピでは、下記のラグランスリーブのワークコートの型紙を使用した作り方を紹介しています。
※本型紙および作り方を使用して制作した商用利用を目的とした販売、およびコンクール等応募作品として出品することはご遠慮ください。
ラグランスリーブのワークコート 仕上がりサイズ
フリーサイズ(1サイズ) | |
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着丈 | 96cm |
身幅 | 62cm |
裾幅 | 76cm |
袖丈 | 66cm |
袖幅 | 22cm |
ラグランスリーブのワークコートの材料
【布の用尺】3.5m(布幅110cmの場合)
型紙 | 【ホームソーイング型紙シリーズ】 No.046_ラグランスリーブのワークコート |
生地 | 3.5m(布幅110cmの場合) |
片面接着芯 | 102cm×40cm分 |
ボタン | 直径2cmを1個 |
生地は、デニム、綿ツイル、コーデュロイ、リネンシャンブレー、綿ポリエステル、ナイロンなどの中厚手が向いています。
ラグランスリーブのワークコート サンプルで使用した生地
今回は市販の綿65%、ポリエステル35%のデニム生地を使いました。
※柄合わせの必要がない総柄や小さな柄、または無地がおすすめです。
ラグランスリーブのワークコート 布の裁ち方図
下記の裁ち方図を参考に、布を裁断してくださいね。
裁断のポイント
前身頃・袖・前見返し・ポケット用の前後袋布は必ず左右対称で取るようにします。布目を合わせてから裁断しましょう。
後ろ身頃・後ろ衿・衿見返しは「わ」でとります。
合印の写し方や、型紙と布の裁断の仕方、型紙を扱うときのポイントなどは、ホームソーイング型紙シリーズの型紙の使い方(記号の読み方・裁断の仕方)でご確認くださいね。
縫い方のポイント
- ・ぬいしろは(指定の無い限り)1cmです。切り取った布端から1cm内側を縫います
- ・縫いはじめと縫いおわりは返し縫いをしましょう
- ・きれいな仕上げのためには、こまめにアイロンをかけるのがポイントです
ラグランスリーブのワークコートの作り方
1.布を裁断する
今回は、デニム生地を使って仕立てました。
前身頃・袖・前見返し・ポケット用の前後袋布は左右対称に、後ろ身頃・後ろ衿・衿見返しは「わ」で、裁断します。
2.接着芯を貼る
前見返しと衿見返しに、接着芯を貼ります。
接着芯の貼り方は接着芯の基本の貼り方をご確認くださいね。
3.布端の始末
前身頃・後ろ身頃・袖・前見返し・ポケット前後袋布の布端を、ロックミシンまたはジグザグミシンで始末します。
4.見返しパーツを縫い合わせる
前見返しと衿見返しを、下の写真のように合わせて縫います。
ぬいしろは1cmです。
※縫い線の片側のみ、端から1cmは縫わないので注意してくださいね。
縫えたら、ぬいしろは割っておきましょう。
5.後ろ身頃に後ろ衿をつける
後ろ身頃と後ろ衿を、ぬいしろ1cmで縫い合わせます。
カーブを縫う時は、まち針をこまめに留めましょう。
ぬいしろは、衿側へ倒します。
6.身頃にポケット袋布をつける
下の写真のように、前後の身頃にポケット袋布を縫い付けます。
縫い付けるのはポケット口の範囲のみ、ぬいしろは1cmです。
※ポケット袋布は、前用と後用で形が違うので間違えないように注意してくださいね。
7.袖を作り、身頃と縫い合わせる
まずは、袖を作っていきます。
袖と袖口カフスを、ぬいしろ1cmで縫い合わせます。
ぬいしろはカフス側へ倒しましょう。
次に、肩ダーツを縫います。
袖布を半分に折るイメージで、肩合印同士を中表に合わせ、折り目が肩ダーツ先の印を通るように中表で折ります。
布端から肩ダーツ先まで、ぬいしろ1cmで縫いましょう。
ぬいしろは割っておきます。
左右の袖を同じように処理します。
続いて、前後の身頃と袖を縫い合わせていきます。
右袖と左袖があるので間違えないように気を付けてくださいね。
合印が1本なのが前側、2本あるのが後ろ側です。各パーツを中表に合わせ、ぬいしろは1cmです。
※前身頃と袖を縫い合わせる時は、衿つけどまり位置の印が縫いどまりなので注意してくださいね。ぬいしろは、アイロンで割っておきましょう。
袖と身頃がつながると、コートのかたちが見えてきましたね!
8.衿と前端を仕上げる
身頃に見返しを付けていきます。
中表に重ねたら、特にカーブはこまめにクリップで留めるかまち針を打ちましょう。
前見返しの、衿つけどまりと重なる位置を起点に縫っていくので、型紙で確認してくださいね。
まずは、衿から縫います。
左右の衿つけどまりから衿つけどまりまで、ぬいしろ1cmで縫いましょう。
※この時、前身頃を縫い込まないように注意してくださいね。
続いて、前見返しを縫います。
衿つけどまりから見返し端を、左右同じように縫いましょう。
ぬいしろは1cmです。
※この時、袖を縫い込まないように注意してくださいね。
縫えたら、カーブがきつい部分と角になる部分のぬいしろに切り込みを入れます。
※切り込みを入れるのは、見返しのみです。
縫い目を切らないように注意してくださいね。
ぬいしろは、前見返し側へ2枚一緒に倒します。
見返しを表に返したら、アイロンで形を整えましょう。
布端から5mmで、前端から衿まわり、反対の前端までぐるりとステッチします。
衿を仕上げていきます。
後ろ衿見返しの布端を1cm内側へ折りこみ、アイロンで整えましょう。
下の写真の赤い印部分を、手縫いでまつり縫いします。
これで、衿と前端が出来上がりました!
9.袖下~脇を縫う
前身頃と後ろ身頃を中表にして置き、袖下~脇を縫います。
ぬいしろは1.5cmです。
※ポケット口は縫わずに空けておいてくださいね。
また、脇を縫う際は、必ずポケット袋布を避けておきましょう。
縫えたら、ぬいしろは割っておきます。
ポケット下のぬいしろを、ロックミシン目(またはジグザグミシン目)が見えないように折り込みます。
折り込んだぬいしろのきわに、ステッチをかけましょう。この工程は、ロックミシン目が目立たない場合は端折って大丈夫です。
10.ポケットを仕上げる
前後のポケット袋布を、【工程6】ポケット口のミシン線に沿って左右に開き、たたみます。
前身頃側のみ、ポケット口にステッチをかけましょう。
後ろ袋布を前袋布に重ね、2枚一緒に袋布を縫い合わせます。
ポケットの強度をあげるため、ダブルステッチしましょう。
縫い始めと縫い終わりは、身頃のぬいしろのみ一緒に縫うので注意してくださいね。
身頃本体を一緒に縫ってしまわないように、身頃は避けておきましょう。
今度は、オモテ側から後ろ身頃側のポケット口にステッチをかけます。
裏から見ると、ここにステッチが入りました。
これで、ポケットが完成です!
11.袖口カフスと裾を仕上げる
まず、カフスの布端を1cm折り込みます。
袖とカフスを縫い合わせたステッチに沿って、カフスをたたみましょう。
※ステッチが見えるくらいがちょうどいいですよ。袖口を縫う時は、袖を表に返し、内側を縫い進めると縫いやすいですよ。
袖口カフスの完成です!
反対の袖口も、同様に仕上げましょう。
続いて、裾を仕上げていきます。
1.3cm→1.7cmの三つ折りにします。
きわにステッチを掛けましょう。
12.ボタンを付ける
ボタンホールの位置を、型紙で確認します。
ボタン付け位置はボタンホールに合わせていくので印は不要です。
ボタンホールの縫い方はお手持ちのミシンでご確認くださいね。
ボタンホールの穴のあけ方は、色々な方法があります。
失敗しない!ボタンホールの位置とあけ方をご参照ください。
ボタンホールをあけたら、ボタンを縫い付けましょう。
ラグランスリーブのワークコートが完成です
160cm(フリーサイズ着用) 150cm(フリーサイズ着用)