スカートの裾を可愛くアレンジ!レース・フリルのつけ方/使い方
今回は、スカート・ワンピース・ブラウスなどの裾にレースやフリルをつける方法を紹介します。
既製品などの出来上がったスカートにレースを縫いつける想定で紹介しますが、手作りスカートにも応用できます。ミシンで縫うのはもちろん、手縫いでもつけることができますよ。
ここでは、裾のどの箇所にレースやフリルを付けるのか、以下の3パターンに分けてつけ方を紹介します。
➀裾の裏側にレースをつける方法
➁裾の表側につける方法
➂裾に継ぎ足すようにつける方法
レースの種類について
レースとは、糸を編んだり刺繍をして透かし模様にしたもの、もしくはより合わせて布状にしたものの総称を言います。
レースにはいろいろな種類・分け方がありますが、『レースの種類について』の記事で
・綿レース
・チュールレース
・ラッセルレース
・トーションレース
・ケミカルレース
に分けて紹介していまるので参考にしてくださいね。
今回は、子ども用の2段ティアードスカート(フリルスカート)の裾にレースやフリルを縫いつけてみました。
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➀裾の裏側に縫い付けたのは『タックフリルリボン』
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➁裾の表側に縫い付けたのは『チュールギャザーリボン』
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➂裾に継ぎ足すように縫い付けたのは『綿ギャザーレース』
スカートのフリル感を際立たせたかったので全てフリルタイプのリボンやレースとしましたが、タイトスカートの場合はシンプルなタイプのレースにするなど、作りたい服や小物のイメージに合わせてレースやリボンを選んでみてくださいね。
➀裾の裏側にレースをつける方法
裾の裏側にレースやフリルをつけるとスカートの下からチラチラとレースやフリルが見えて、下にパニエを重ねて履いているような可憐なスカートになります。
今回は、オーガンジーとサテン生地のリボンをタックで寄せてフリル状にした『タックフリルリボン』をつけていきます。シンプルながらもボリューム感があって、裾の裏側につけるのにぴったりのリボンです。
リボンやレースの端を1cm裏側に折り、仮縫いしておきます。
できあがったスカートの脇の縫い目より+1cmのところに仮縫いした端を合わせ、まち針でとめていきます。
スカートの裾にどのくらい重ねるかはお好みでOKです。ここでは1cm程度重ねています。
リボンやレースの布端より5mmくらい内側のあたりにステッチして縫い付けていきます。
【point】スカートの脇の縫い目から縫いはじめます。リボンの端1cmのところは縫わないでおきます。
ぐるりと一周縫ったら、スカートの脇の縫い目+1cmのところでカットし、1cm内側に折って縫いはじめの端に重ねます。
目打ちを使うときれいにできますよ。
重ねた状態でステッチし、しっかり返し縫いしましょう。
これで完成です♪
➁裾の表側につける方法
裾の表側にレースやフリルをつけると、立体的で華やかなスカートになります。
両端とも端処理されたタイプのレースやリボンを使いましょう。
今回は、チュールとオーガンジー生地をギャザーで寄せてフリル状にした『チュールギャザーリボン』をつけていきます。とても華やかで軽やかなリボンです。
リボンやレースの端を1cm裏側に折り、仮縫いしておきます。
できあがったスカートの脇の縫い目より+1cmのところに仮縫いした端を合わせ、まち針でとめていきます。
スカートの裾のどのあたりに縫い付けるかはお好みでOKです。ここでは1cm程度リボンが裾からはみ出る位置にしました。
スカートに縫い付けていきます。2本のステッチで縫い付けるのですが、レースやフリルの種類や幅によってステッチする箇所が違います。ここでは中心に2本のステッチを入れたいので、1本目は中心より3mmずらしたところにステッチしました。トーションレースなどフラットなレースの場合は両端にステッチしましょう。
【point】スカートの脇の縫い目から縫いはじめます。リボンの端1cmのところは縫わないでおきます。
ギャザーやフリルを目打ちで整えながら縫いましょう。
ぐるりと一周縫ったら、スカートの脇の縫い目+1cmのところでカットし、1cm内側に折って縫いはじめの端に重ねてステッチします。
目打ちを使うときれいにできますよ。
先ほどの縫い目より6mm裾側のところをぐるりと1周ステッチします。ここでもレースやフリルの種類や幅によってステッチする箇所を決めましょう。
これで完成です♪
➂裾に継ぎ足すようにつける方法
裾に継ぎ足すようにレースつけると一体感が出ます。
片側の端処理が必要なレースを使う場合、この方法だときれいに作れますよ。
今回は、綿レースにギャザーを寄せてフリル状にした『綿ギャザーレース』をつけていきます。とても華やかで軽やかなリボンです。
端処理されている裾をリッパーでほどきます。脇も10cm程度ほどきます。
スカートから手作りする場合は、裾と脇を縫う前に裾に縫い付けましょう。
折り目をアイロンで伸ばします。
スカートの裾とレースを中表で合わせて縫い合わせます。
ぬいしろはレースの見せたい部分に合わせて決めます。ギャザー用糸やロックミシン糸より外側を縫いましょう。
もう片側のスカート脇の縫い目まで縫ったらレースをカットします。
裾にレースを縫い付けました。
ぬいしろをジグザグミシンやロックミシンで端処理します。
ぬいしろをスカート側に倒してレースの端をジグザグミシンやロックミシンで端処理したら、スカートの脇を縫い合わせます。
スカート側にコバステッチをかけます。
これで完成です♪
アレンジしてみよう
裾に継ぎ足すようにレースをつけた後、表面からもレースを縫い付けるとかなりボリュームがあって華やかな服になりますよ。ティアードスカートの場合、段のつなぎ目のところにレースを縫い付けても素敵です。
レースの付け方に使った布はこちら
・さまざまなトーンのグリーンが、並び、タイルが敷き詰められたようなテキスタイル、「くさむら」/デザイン:totoganashi
・優しいタッチのラナンキュラスと、その中にちょんと佇むうさぎさんたち。
淡くやわらかな色合いととてもよくマッチしたデザインのテキスタイル、「うさぎとラナンキュラス(クリーム)」/デザイン: frumafar.(フラマファー)
・ラッピングペーパーみたいなシンプルな斜線のテキスタイル、「斜線(グレー×イエロー)」/デザイン: nunocoto fabricオリジナル