ナイロン生地をミシンで上手に縫うコツ│道具・端処理・折り目をつける方法

ワンランク上の小物作りに!
ナイロン生地を上手に縫うコツ
エコバッグやレイングッズ、アウトドア用品など、水に強く汚れにくい「ナイロン生地」はハンドメイドの強い味方ですよね。

でも、いざ縫ってみると、
「生地がすべって縫いにくい」
「縫い目がつれる」
「針穴が目立ってしまう」
「折り目がつかない」
など、縫いにくくて困っていませんか?
今回は、そんなお悩みを解決する、ナイロン生地をきれいに縫うためのちょっとしたコツをご紹介します。
これさえ押さえれば、ナイロンを縫うのもこわくないですよ。

それでは、ポイントをひとつずつ見ていきましょう!
道具選びのコツ
ナイロンに適した道具で縫うだけで、ぐっと縫いやすくなりますよ。まずは道具を少し工夫してみましょう。
ナイロンに適した針
- 薄手(タフタ・リップストップなど): 9号~11号
- 厚手(オックス・1000Dなど): 14号~16号
※基本は「普通地用」でOKですが、縫い目が飛ぶ場合は「ニット用ミシン針」を使うと改善することがあります。
「糸」は丈夫なポリエステル糸がおすすめ
- 種類:ポリエステル糸(丈夫で伸びにくい)
- 太さ:60〜90番(基本は60番ですが、薄手の生地なら、90番を使うときれいに仕上がります)
- おすすめの押さえ:テフロン押さえ(樹脂製)
- 縫い目長さ:縫い合わせ部分2.5mm、ステッチ部分3mm程度
- 温度設定は低温〜中温
- 必ずあて布を敷く
- スチームは縮みの原因になることがあるので、基本はドライで使用
「押さえ」は滑りやすく
金属製の普通の押さえだと、ナイロンがくっついて送りがスムーズにいかないことがあります。
底がツルツルした素材でできているテフロン押さえがおすすめです。
【point】もし専用の押さえがない場合は、押さえの裏に滑りやすいマスキングテープを貼ったり、間にトレーシングペーパーを挟むという方法もありますよ◎
縫い方のコツ
縫い目は「少し粗め」に
縫い目が細かすぎると、生地が破けやすくなります。また、細かすぎると縫い縮み(パッカリング)の原因になります。
糸調子は「少し弱め」に
ナイロン生地は縫い目がつりやすいので、上糸の調子を通常よりも少し弱く(数値を小さく)設定してみてください。
仮止めは「クリップ」で
ナイロン生地は一度穴が開くとふさがりません。まち針を打つと穴が目立ってしまうため、仮止めクリップの使用がおすすめです。
ナイロン生地を縫う前の準備
ナイロン生地を縫う目にも、いくつかのコツがあります。
裁断はロータリーカッターが便利
ハサミを入れると生地が逃げて切りにくいことがあります。カッティングマットを敷いて、ロータリーカッターでスパッと切ると歪みにくいのでおすすめです。
アイロンは「低温」+「あて布」が鉄則!
ナイロンは化学繊維なので、高温のアイロンを当てると一瞬で溶けてしまいます。以下のポイントを押さえてアイロンを使って下さいね。
ナイロンの生地の端処理の仕方
ナイロン生地は切りっぱなしにすると、ほつれてきやすい素材で、生地によってはロックミシンやジグザグミシンではうまく端処理できないものもあります。
今回は、底の縫い合わせを「袋縫い」、ファスナーを縫いつける部分を「熱処理」、2枚のナイロン生地を縫い合わせたぬいしろ部分を「バイアステープ」で処理しました。
アイテムの用途や箇所に合った方法で端処理してみてくださいね。
袋縫い(ふくろぬい)
エコバッグや巾着など「裏地なし」で作るなら、これが一番簡単できれいです。
【やり方】
-
①生地を外表に合わせて、端から0.5cmで縫う。
-
②裏返して中表にし、端から1cmで縫う。
熱処理
これができるのは化学繊維であるナイロンならでは!ライターなどの熱で繊維を溶かして固める方法です。
【やり方】
ライターなどで、布端をサッとあぶります。一箇所に留まると燃え広がるので、素早く動かすのがコツです。
※必ず換気を行い、火傷や火事に十分注意してください。溶けた部分は少し硬くなります(肌に触れる服などには不向きです)。
バイアステープでくるむ
布端が見えるデザインの場合や、ぬいしろをまとめて処理したい場合におすすめです。
おすすめのバイアステープ:ナイロン生地には、同じくナイロンやポリエステル素材の「テトロンバイアス」などが相性が良いですが、肌触りを良くしたい場合はコットンのバイアスでもOKです。
ナイロン生地を「折る」コツ
ナイロンは、アイロンをかけてもすぐに戻ってしまい、折り目がつかないいう性質があるため、まち針が打てないことと相まって非常にやりづらい工程です。
でも、袋口を「三つ折り」にするなど、折り目をつける工程はたくさんありますよね。
ここでは、ナイロン生地を三つ折りする、2つの方法を紹介します。
布用両面テープを使う
これが一番簡単な方法です。 まち針の代わりに、極細(3mm〜5mm幅)の布用両面テープで貼り付けます。
【やり方】
-
①折りたい部分(縫い代)に両面テープを貼る
-
②剥離紙をはがして、パタンと折って貼り付ける
-
③もう一度テープを貼って、三つ折りにする
-
④テープの上からミシンで縫う
※三つ折りの端を縫うときは、段差でミシン針が落ちたり、滑ったりしやすいので、目打ちを使い、押さえの直前まで生地を押さえながら縫い進めると、きれいに縫えます。
「厚紙定規」で折りぐせをつける
【やり方】
-
①厚紙を、縫い代の幅(例:1cmや2cm)にカットして定規を作る
-
③生地に厚紙をあてて手で折り曲げ、折り山を爪やへらでで強めにこする
-
すぐにクリップで細かく留める。
※ナイロンは摩擦熱や強い圧力には反応しやすいので、爪でグッとこするだけでも意外と折り目がつきます。
二枚仕立てには、たくさんのデザインがそろったnunocoto fabricの布がおすすめ!
ナイロンは縫うのにコツがいる生地ですが、2枚仕立てにしてしまえば端処理や三つ折り処理が不要になるので、手軽に縫うことができますよ。
nunocoto fabricは、お客様からご注文をいただいてからご希望の柄を指定の生地にプリントしてお届けする、布のオンラインショップ。約4,000種類の柄から好きな生地を選ぶことができます。
【現在プリントに使用している生地】
・オックス(100%コットン)
・ダブルガーゼ(100%コットン)
・ビエラ(リネン25% コットン75%)
・キャンバス(100%コットン)
・ローン(100%コットン)
・ツイル(100%コットン)
小物作りの幅がぐんと広がるナイロン生地ソーイング、ぜひ挑戦してみてくださいね◎


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