あずま袋「三角バッグ」の作り方&アレンジ方法(肩掛けショルダーなど)

当店で人気のソーイングレシピ「キレイに仕上げるあずま袋の作り方」を見て、「もうちょっと持ち手を長くしたい」とか、「ショルダータイプにしたい」なんて思った方、けっこういらっしゃるのではないでしょうか?
わたしもそんなひとりです。
ということで今回は、理想サイズに仕上げる、あずま袋バッグの作り方を紹介します。ちまたでは、”三角バッグ”とも言われているそうですよ。
※2023.9.7追記
あずま袋をアレンジ!三角バッグの型紙と材料
ここでは、3つの三角バッグ(あずま袋)のデザインをご紹介します。
どのデザインにするかで必要な布の用尺が変わりますので、ご注意くださいね。
今回作っているサンプルのサイズと、大きさがアレンジできるよう比率も記載しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

あずま袋アレンジ①ミニバッグ
表布 | タテ35cm×布幅(約108cm) |
裏布 | タテ35cm×ヨコ80cm |
型紙(製図)はこちら(縫いしろ込み)。
高さ30cm×底辺20cm、三角形の頂点を内側に5cmずらした形になります。こちらに20cmの持ち手を付けます。
※脇の部分は「わ」にしますが、柄の向きを合わせたい場合や、表面と裏面で布を変えたい場合は、ぬいしろを1cm付けて縫い合わせましょう。
サイズをアレンジしたい方は、下記の比率で計算してください。
A:B:C=6:4:1
コンビニなどにちょこっとおでかけするに便利なミニバッグ。ちょうどスマホにお財布、キーホルダーにリップなどが入る縦長デザインです。
ハギレでさくっと作れちゃうサイズなので、隙間時間にハンドメイドしてみてくださいね。
ミニバッグで使用した生地
※いずれも、綿ツイル生地を使用しました。
あずま袋アレンジ②肩掛けあずま袋(ショルダーバッグ)
表布 | タテ100cm×布幅(約108cm) |
裏布 | タテ100cm×布幅(約110cm) |
型紙(製図)はこちら(縫いしろ込み)。
高さと底辺が40cm。さらに三角形の頂点を内側に8cmずらした形です。
※脇の部分は「わ」にしますが、柄の向きを合わせたい場合や、表面と裏面で布を変えたい場合は、ぬいしろを1cm付けて縫い合わせましょう。
持ち手の長さは、50cm~80cm。50cmは肩にかけられる程度、斜め掛けにしたい場合は80cmがおすすめです。
A:B:C=1:1:0.2
肩掛け三角バッグ(あずま袋)で使用した生地
※いずれも、綿ツイル生地を使用しました。
ショルダーバッグの作り方は、動画で詳しく解説しています。
あずま袋アレンジ③お弁当袋
表布 ※ | タテ40cm×布幅(約108cm) |
裏布 | タテ40cm×布幅(約110cm) |
※上下のある柄の場合は、タテ80cm必要です。
薄手の生地を選ぶと、持ち手が結びやすいですよ。
型紙(製図)はこちら(縫いしろ込み)。
高さ36cm×底辺30cmで、マチを5cm付けます。お弁当箱がスッキリ入るサイズですよ。
A:B=1.2:1
ちょっぴり縦長にしてあげると、持ち手が結びやすくなります。
お弁当袋で使用した生地
※コットンリネン(ビエラ)を使用しました。裏布は綿シーチング生地を使用。
三角バッグ(あずま袋)の作り方~3種共通~
表布の全体に接着芯を貼ったり、斜めの袋口部分にのび止めテープを使うとよりきれいに仕上がりになるのでおすすめです。
接着芯は、nunocoto fabricの接着芯(アイロン接着あり/薄手ソフトタイプ/ポリエステル)洋服芯地122cm幅が使いやすいですよ。

それではいよいよ、三角バッグ(あずま袋)の作り方を作りましょう。
先ほどの型紙(製図)を見ながら手持ちの紙で型紙を作ったら、表布・裏布を各2枚裁断します。
持ち手は、表布4cm×22cmを1枚用意します。
薄地を使用する場合は、表布と持ち手に接着芯を付けましょう。
1.持ち手を作る
持ち手パーツを半分に折ります。
一度開いて、もう半分に折ります。
反対側も同じように、もう半分に折ります。
端を縫います。
これで持ち手の完成です。
2.本体パーツを作る
本体パーツ4枚の三角形の山の部分にアイロンをかけます。
端は底辺に合わせてカットしておきます。
表布・裏布それぞれをあずま袋の形に折りたたみます。
折りたたんだらまち針でとめます。
布端のぎりぎりのところを縫います。
反対側も同じように布端のぎりぎりのところを縫いましょう。
黒と白のツートンカラーで作ったらわかりやすかったのでもう少し詳しくご紹介…。
オモテを上にして、底部分を合わせて重ねます。
布端2mmで縫い合わせます。

この時、飾りテープを挟み込むのも可愛いです。
(ポンポンテープの付け方もあわせてご参照ください)

裏返して左右から折り重ねます。
同じ生地を2枚使っている場合はどちらを上に重ねても良いですが、表布と裏布を同じ重ね順にしておくと仕上がりがきれいです。

こちら側も縫い合わせます。

袋口が狭いので、オモテを内側にして底側から覗き込むようにして進めると縫いやすいです。

それでは続けて進めましょう。
裏布も同じように縫い合わせます。
表布・裏布それぞれ裏返して、底をぬいしろ1cmで縫い合わせます。
ぬいしろの角をカットします。


※マチを作る場合は、ここでマチを作ります。
3.表布と裏布を縫い合わせる
2.で作った表布と裏布のパーツを縫い合わせていきます。
裏返した状態の表布に、裏布を入れて、中表になるように重ねます。
持ち手の端をはさみ、仮縫いします。
反対側にも同じように仮縫いします。このとき、中で持ち手がらせん状にならないよう縫い付ける向きに注意しましょう。
持ち手を仮縫いしたら、中心部分を返し口として残し、ぬいしろ1cmで縫い合わせます。
よこから見ると、こんな感じです。
縫い合わせたら、角をカットします。
4.表に返す
返し口から表に返していきます。
角は目打ちで整えておきましょう。
表に返したら、表布の中に裏布を入れます。
5.袋口を縫う
返し口をまち針でとめます。
布端からぎりぎりのところをぐるりと1周縫います。
サコッシュサイズのように、袋口が狭い場合は、覗き込むように縫うと、キレイに仕上がりますよ。
持ち手の部分は、返し縫いをして、取れにくいようにしておきましょう。
三角バッグ(あずま袋)の完成です!ちょこっとおでかけ♪に便利なミニバッグ(サコッシュサイズ)、お気に入りのハギレでぜひ作ってみてくださいね。


三角バッグ(あずま袋)で使用した生地
三角バッグ(あずま袋)アレンジを楽しんで!
自由自在に好きな形で作れるあずま袋みたいな三角バッグ、ぜひお好みの形・サイズで作ってみてくださいね。
なお基本のあずま袋の作り方は、こちらのコラム↓をご覧ください。
