キレイに仕上げるあずま袋の作り方 S・M・Lサイズ(布切り替えあり・なし)
『あずま袋』ってご存知ですか?
風呂敷のような、バッグのような袋。持つと三角のかたちになる袋。
たたむとコンパクトになるので、サブバッグ、エコバッグとしてもすごく便利なんですよ!
江戸時代、西洋人が持っているカバンを見た人々が、手ぬぐいや風呂敷やを縫い合わせ、真似したのがはじまり。 あずま袋のあずまとは「東」のこと。「京都から見た江戸」という意味なのだそう。 「あづま袋」とも言いますね。
今回は、そんなあずま袋の作り方を、布1枚のシンプルなタイプと、切り替えで変化をつけた2枚(2色)タイプの2種類、カットサイズと共に紹介します! 基本のレシピはこれで完全にマスターできますよ。とっても簡単なので、バッグづくりの第一歩としてチャレンジいただけたら嬉しいです。
あずま袋作りに適した生地素材(nunocoto fabric取り扱い生地)
あずま袋は、風呂敷のように、袋口を布同士で結ぶため、薄手の生地がおすすめです。
上品な艶のある薄手のローン、コットリネン、さらに当店のオックス生地は、シーチングほどの厚みなので、あずま袋にぴったり。発色の良さも特徴です。
○…ダブルガーゼ
△…キャンバス
全部で3,000種類以上のデザインから、柄を自由に選んでいただけます。2つのデザインの組み合わせもぜひ楽しんでみてくださいね。
あずま袋作りにおすすめの生地布1枚で作るあずま袋の材料・裁断サイズ
【布の用尺】タテ93cm×ヨコ33cm
布 | タテ93cm×ヨコ33cm 1枚 |
【 Point 】あずま袋に必要な布のサイズは、【タテ:ヨコ=1:3】が基本なのですが、そのままカットすると、ぬいしろの関係で、完成品がゆがんで仕上がってしまいます。
ゆがまないためには、タテとヨコそれぞれの寸法(比率は1:3)に、ぬいしろ分の3cm(両サイド1.5cmずつ)を足して、それを裁断サイズとします。
布1枚で作るあずま袋で使用した生地
※オックス生地を使用
基本のあずま袋の作り方
ミシンで簡単に仕上げることができます。手縫いの場合は、半返し縫いがおすすめです。
1.短辺を縫う
短辺を内側に7mm→8mmで三つ折りして、ステッチします。2.折りたたんで縫う
布を三等分になるように両側をパタンパタンと折りたたみます。中表で折りたたみましょう。
折りたたんだ状態で折山に印をつけます。
ハサミでノッチを入れて印をつける場合は、三つ折りした短辺部分は切らないように気を付けてくださいね。
1/3部分を開き、写真のように1辺の重なった部分をぬいしろ1.5cmで縫い合わせます。 縫ってない辺をぺろりと開きます。
先ほどつけた印に合わせて反対側をパタンと閉じます。
この時、下側の布を巻き込まないように閉じましょう。
先ほど縫い合わせた辺と反対側の辺の重なった部分をぬいしろ1.5cmで縫い合わせます。
3.ぬいしろを処理する
中に手を入れてよいしょと形を整えます。ぬいしろを7mm→8mmで三つ折りし、ステッチします。
交差する部分は、最初に三つ折りした短辺を巻き込むように折りましょう。
完成!
表に返して、あずま袋の完成です。持ち手の先もぴったりと重なってきれいです。
さて、もう1つ、切り替えありの場合のカットサイズと作り方を紹介しますね。
布2枚で切り替えありのあずま袋の材料・裁断サイズ
布A | タテ38cm×ヨコ72.5cm 1枚 |
布B | タテ38cm×ヨコ37.5cm 1枚 |
【 Point 】こちらもゆがまないために、裁断サイズはタテとヨコそれぞれの寸法(比率は1:3)に、ぬいしろ分の3cm(両サイド1.5cmずつ)を足しますが、2枚の布を縫い合わせるというところでさらに注意。
さらに布A布Bそれぞれのヨコ幅にだけにぬいしろ1cmを足します
できあがりサイズ
Mサイズ
布2枚で切り替えありのあずま袋で使用した生地
※オックス生地を使用
切り替えありのあずま袋の作り方
1.布Aと布Bを縫い合わせる
布Aと布Bの縫い合わせるタテの辺を、ロックミシンやジグザグミシンなどで端処理します。
端処理したら、端処理した辺が合わさるように中表で合わせ、ぬいしろ1cmで縫い合わせます。
ぬいしろを割り、アイロンをかけます。
縫い合わせて1枚の長い布になりました。
あとは上記の「布1枚で作るあずま袋」の作り方、工程「1」以降と同じです。
使いやすいサイズ感なので、ご近所へのお買い物のお供にぴったり。カゴバッグのアクセントとして、中にいれて使ってもかわいいですよ。他にも小さいサイズと大きいサイズも作ってみました! こちらを参考にすると、サイズ計算することなく、お好みのサイズのあずま袋が作れますよ。大きさによって使い道もさまざまですね。
お弁当袋にちょうどいいSサイズ
Sサイズのあずま袋の材料・裁断サイズ
布A | タテ25cm×ヨコ46.5cm 1枚 |
布B | タテ25cm×ヨコ24.5cm 1枚 |
できあがりサイズ
Sサイズ
Sサイズのあずま袋で使用した生地
※生地について説明したいことがあれば、ここに記載する
旅行にだって行けそうな大きな大きな大容量のLサイズ
Lサイズのあずま袋の材料・裁断サイズ
布A | タテ55cm×ヨコ106.5cm 1枚 |
布B | タテ55cm×ヨコ54.5cm 1枚 |
できあがりサイズ
Lサイズ
Lサイズのあずま袋で使用した生地
シーンに合わせてS・M・Lを使い分けよう!
Sサイズはお弁当袋にぴったり。ポーチとして使うのも◎ですよ~。Mサイズはすごく使い勝手が良いので、いくつあっても良いとおもいます。
わが家では、子どもの習いごとのお着換え袋として使っています。
大きいサイズはとくに人気!
たっぷり入るLサイズは、旅行先のお土産袋として使ったり、大きなお重を持ち運ぶのに使ったり、ピクニックバッグとして使ったり。保育園のお布団入れなどにも重宝します。ショルダー(肩掛け)タイプのバッグにもなるので、重い荷物を入れても大丈夫◎
たたむとこんなにコンパクトになってくれるのも、あずま袋の魅力ですね♪
風呂敷ハンドル(持ち手)と合わせて使ってみよう!
風呂敷ハンドルをあずま袋に使うと、またちょっと違う雰囲気になって素敵です。
レザーという素材のおかげで、ちょっとおすまし感。
比べてみるとわかるように、中に入れる容量もぐんと増えます!
少しの布で作れるあずま袋。とっても簡単なのでぜひ作ってみてくださいね。
(ちなみに、あずま袋を漢字で書くと「吾妻袋」で、あずま袋、ではないそうです。「吾妻」とは「江戸」をさしているとのこと。以上、豆知識でした~。)/p>
あずま袋に使った布はこちら
アーティチョーク(レッド) /デザイナー:オオノマユミ
チューリップ(ピンク) /デザイナー:大槻優美
field(ピンク)/デザイナー:nunocoto fabricオリジナル
グラデーションブルー/デザイナー:nunocoto fabricオリジナル
水彩ボーダー(ブルー)/デザイナー:nunocoto fabricオリジナル
waterdrop(グレー)/デザイナー:大槻優美
inkdot(グリーン)/デザイナー:kayo aoyama
ふりかけ(グレー)/デザイナー:nunocoto fabricオリジナル
あずま袋作りにおすすめの生地デザイン
縦長お弁当サイズ・ショルダー・サコッシュなどあずま袋のアレンジ
長方形で作る簡単なあずま袋をアレンジして、自分好みの三角バッグを作りたい!そんな方は、あずま袋「三角バッグ」の作り方&アレンジ方法(肩掛けショルダーなど)のレシピを参考にしてみてくださいね。