巾着袋の(布の)裁断サイズ、どうやって決める?
![巾着袋の(布の)裁断サイズ、どうやって決める?](https://book.nunocoto-fabric.com/wp-content/uploads/2018/03/kinchaku_size_017_1.jpg)
何枚あっても嬉しい巾着袋は、とっても簡単!と紹介されることの多いアイテムですが、
「なぜか思ったようにできない」「なぜか思ったサイズにならない」
と嘆く方も少なくないのでは…?
(巾着袋の作り方は、こちらの基本の巾着袋の作り方でくわしく紹介していますのでぜひ参考にしてくださいね。)
今回は、なかなか悩ましい、布の裁断サイズってどうやって決めるんだ問題を取り上げます。
題して、仕上がりサイズ(作りたいサイズ)から逆算して布の裁断サイズを決めるやり方、です!(そのままですが…)
「あれれー、なんか思ったよりだいぶ小さくなってる・・!!(涙)」とならないように、思ったサイズにちゃんと仕上げるコツをご紹介します。
この、裁断サイズの決め方を覚えておくと、これからどんなサイズの巾着袋でも作れるようになりますよ!
ぜひ覚えておきたいですね。
裁断サイズの決め方をマスターすれば、お気に入りの布で、大きさを変えて色々作りたくなるかも!
何枚あっても何かしら入れる物はみつかるものです♪
巾着袋の(布の)裁断サイズの決め方
3種類の巾着袋の裁断サイズをご紹介します。
※ここでは、ぬいしろを1cmとします。
図と計算式を照らし合わせながら見てみましょう。
まずはこちらの2種類から。基本の(フリル無しの)巾着袋と、フリル付き巾着袋です!
![](https://book.nunocoto-fabric.com/wp-content/uploads/2018/03/kinchaku_size_014_1.jpg)
お子様の巾着袋なんかには、こちらのタイプを取り入れてみると、とっても可愛くなるのでは♪
基本の巾着袋 裁断サイズの決め方
下記のような一定の規則を頭に入れておけば、とてもシンプルなのです〜。
(なんだかぱっと見、数式みたいになってますが…)
裁断する布のタテ幅 → 仕上がりタテ幅+ひも通し幅+折り幅+ぬいしろ1cm
裁断する布のヨコ幅 → 仕上がりヨコ幅+ぬいしろ2cm
どうでしょう。これだけです!
要は、作りたいサイズに折り返し分とかぬいしろ分をくっつけてあげるだけですね。
というわけで、実際に20cm×20cmの正方形の巾着袋が欲しいなとなったときは、下記のようになります。
※ 仕上がりサイズ:タテ20cm×ヨコ20cm
(ひもは両ひもタイプで。ひも通し幅は1.5cmとします)
■ 各パーツのカットサイズ(ぬいしろ込)
・タテ → 仕上がりタテ幅(20cm)+ひも通し幅(1.5cm)+折り幅(1cm)+ぬいしろ1cm= 23.5cm
・ヨコ → 仕上がりヨコ幅(20cm)+ぬいしろ2cm= 22cm
![](https://book.nunocoto-fabric.com/wp-content/uploads/2018/01/kinchaku_size_020.jpg)
この大きさの布が、2枚必要ということになります。
一度わかってしまえば簡単ですね〜
仕上がりサイズやひも通し幅を変えても作れるように、基本の巾着袋をたくさん作ってマスターしてみましょう♪
ちなみに、ひもの長さですが、目安は[巾着袋の仕上がりヨコ幅×2]に10cm程度を足したものです。
足した10cmというのは、結ぶための長さです。お好きな長さでよいと思います。
フリル付きの巾着袋 裁断サイズの決め方
さて、フリル付きも続けていきましょう!
裁断する布のタテ幅 → 仕上がりタテ幅+ひも通し幅+折り幅+フリル幅+ぬいしろ1cm
裁断する布のヨコ幅 → 仕上がりヨコ幅+ぬいしろ2cm
こちらも20cm×20cmの正方形のフリル付き巾着袋を作りたいときは、下記のようになります。
※ 仕上がりサイズ:タテ20cm×ヨコ20cm
(ひもは両ひもタイプで。ひも通し幅とフリル幅はどちらも1.5cmとします)
■ 各パーツのカットサイズ(ぬいしろ込)
・タテ → 仕上がりタテ幅(20cm)+ひも通し幅(1.5cm)+折り幅(1cm)+フリル幅(1.5cm)+ぬいしろ1cm= 25cm
・ヨコ → 仕上がりヨコ幅(20cm)+ぬいしろ2cm= 22cm
ちょっと複雑に見えてくるのが次の、マチ付きです。
![](https://book.nunocoto-fabric.com/wp-content/uploads/2018/03/kinchaku_size_016_1.jpg)
マチとは、袋もので言えば、幅(奥行き)のことです。
置いたときに底になる部分の幅ですね。バッグと同様、巾着袋もマチがあると容量が増えて、立体的なものが入れやすくなります。
底マチ付きの巾着袋 裁断サイズの決め方
マチ付き巾着の裁断サイズを決めるポイントは、タテヨコそれぞれに、マチの1/2幅、マチ幅を足す。これだけです。
そこを押さえておけば、どんなマチ幅も作れるようになりますよ。(マチ部分を別布で作るやり方もありますが、ここでは本体を折るマチの付け方のみ紹介しています)
裁断する布のタテ幅 → 仕上がりタテ幅+ひも通し幅+折り幅+付けたいマチ幅の半分+ぬいしろ1cm
裁断する布のヨコ幅 → 仕上がりヨコ幅+マチ幅+ぬいしろ2cm
ではこちらも20cm×20cmの正方形の巾着袋に5cmの底マチを付けたい場合とすると、下記のようになります。タテとヨコの長さは基本の巾着袋と同じです。
※ 仕上がりサイズ:タテ20cm×ヨコ20cm×マチ5cm
(ひもは両ひもタイプで。ひも通し幅は1.5cmとします)
■ 各パーツのカットサイズ(ぬいしろ込)
・タテ → 仕上がりタテ幅(20cm)+ひも通し幅(1.5cm)+折り幅(1cm)+マチ幅の半分(2.5cm)+ぬいしろ1cm= 26cm
・ヨコ → 仕上がりヨコ幅(20cm)+マチ幅(5cm)+ぬいしろ2cm= 27cm
![](https://book.nunocoto-fabric.com/wp-content/uploads/2018/01/kinchaku_size_04.jpg)
マチ付きの巾着袋の場合、タテ×ヨコ×マチと測りますが、
底部分のヨコではなく、ときどき「袋口」と表記してある場合もありますのでご注意くださいね。
「袋口」の長さは、「ヨコ+マチ」の長さのことです。
いかがでしたでしょうか?
3種類の巾着袋の特徴を生かして、用途に合わせた巾着袋を作ってみてくださいね。
いろいろな大きさで作ってみよう!
巾着袋の裁断サイズの決め方をマスターしたら、いろいろな大きさで作ってみませんか?
手のひらに乗るような小さくて可愛らしい巾着袋から、ランジェリー袋になるような大きな巾着袋まで、並べるだけでウキウキします♪
こちらの大きな巾着袋は、タテ35cm×ヨコ35cm。編みかけの編み物セットを入れて家の中どこへでも移動できちゃいます。旅行の時にも大活躍の大きさです。
中くらいの巾着袋は、タテ20cm×ヨコ20cm。バッグインバッグとして、お財布や手帳などをさっと入れるのにちょうど良さそう。
紐をつけてポーチにしてもかわいいんです!
こんな風に巾着のタテを縫う際に、共布の短いベルトを縫い込んでおきました。ここにひもと通します。ナップサックと同じ作り方ですね。
一番小さな巾着袋は、タテ5cm×ヨコ5cmの手のひらサイズ。ピアスやリングなど、大切なアクセサリーを収納するのにぴったり♪ とびきり可愛い布で作りましょう〜。
おまけ。
水が入った小さなジャム瓶を巾着袋に入れてお花を挿したら、かわいい一輪挿しのできあがり~!!
巾着袋は、かさばらない上に用途もたくさんあるので、いくつも作っておきたくなりますね♪
基本の作り方をマスターして、裁断サイズで迷わなくなったらもう無敵です!楽しく作ってみてください。
・基本の巾着袋(両ひも・片ひも)の製図・型紙と作り方