簡単!リバーシブルクラッチバックの作り方
今回は、ベーシックなクラッチバックの作り方を紹介します。
蓋と本体で布を切り替えたおしゃれなデザイン、しかもリバーシブルで裏表使えるクラッチバックなんです!実はこのクラッチバック、リバーシブルのブックカバーを作るときにサイズを間違えて移動ポケットにリメイクしたことから誕生しました。
なので、作り方はブックカバーとほとんど一緒で簡単なんですよ~!
ベーシックなクラッチバックの材料
※仕上がりサイズ:タテ17cm×ヨコ28cm×マチ4cm
■用尺:各40cm×布幅■各パーツのカットサイズ(ぬいしろ込)
・布A:
(本体)タテ38cm×ヨコ30cmを1枚
(ふた)タテ17cm×ヨコ30cmを1枚
(ベルト)タテ3cm×ヨコ30cmを1枚
・布B:
(本体)タテ38cm×ヨコ30cmを1枚
(ふた)タテ17cm×ヨコ30cmを1枚
(ベルト)タテ3cm×ヨコ30cmを1枚
・芯地:厚手の接着芯
(本体)タテ38cm×ヨコ30cmを1枚
(ふた)タテ17cm×ヨコ30cmを1枚
・超強力マグネットを2つ※1
・両面ハトメを2セット※2
・布用の両面テープ
※1..超強力マグネットは100円ショップに売ってます。
※2..ハトメはクラッチバッグにハンドストラップやショルダー紐をつける用なので、なくても大丈夫です。
ベーシックなクラッチバックの作り方
【作業時間】1時間 レベル★★☆
1.接着芯を貼る
布Aの本体パーツとふたパーツの裏に接着芯を合わせて置き、上からアイロンを当てて貼ります。(接着芯とアイロンが同じ色で見にくくてごめんなさい。)
接着芯を貼るときは温度は中温にして、上から10秒ほど強く押さえつけながら、少しづつ位置をずらしてかけていきます。
本体パーツとふたパーツ両方ともビシッと貼れました♪
2.ベルトを作る
ベルトパーツを半分に折って真ん中に折り目をつけ、両端を真ん中合わせで折ります。
折ったらアイロンをかけます。
布Aと布Bのベルトパーツ両方ともアイロンをかけました。
布Aと布Bのベルトパーツを外表で縫い合わせます。端から1mmくらいのところを両端縫っっていきます。針が布からはずれないようにゆっくり縫って下さいね♪
縫い合わせたベルトの両端から2cmのところに印をつけます。
印をつけたところに穴をあけてハトメをつけます。
3.バッグの本体を縫う
布Aの本体パーツと布Bのふたパーツを中表で合わせてとめて、ぬいしろ1cmで縫い合わせます。《外側パーツ》
布Bの本体パーツと布Aのふたパーツも同じように縫い合わせます。《内側パーツ》
ぬいしろを割ってアイロンをかけます。
《外側パーツ》を表に置き、本体パーツとふたパーツの縫い目にベルトも上端を合わせて置き、両端から5mmのところを仮縫いします。
《外側パーツ》と《内側パーツ》を中表で合わせ、本体の底側をぬいしろ1cmで縫い合わせます。この時、がばっと大きめの返し口を作ります。
縫い合わせて1枚になった《外側パーツ》と《内側パーツ》を中表の状態でM型に折りたたんでまち針かクリップでとめます。
《外側パーツ》と《内側パーツ》を縫い合わせた部分を山にして、仮縫いしたベルトの下端に山がくるように折ります。
M型に折った状態のまま、底以外の3辺をぐるりとコの字型で縫います。
ひっくり返した時に角がきれいに』出るよう、角から2mmくらいのところで斜めに切り落とします。
4.マチを作る
《外側パーツ》の底部分の両側の角を、底が4cmの二等辺三角形になるように折りたたんでまち針かクリップでとめます。
《内側パーツ》の底部分も同様にします。《外側パーツ》と縫い合わせてあるので折りにくいのですが、別々に折って同じ三角形が合わさるようにします。
《外側パーツ》の底の三角と《内側パーツ》の底の三角がそろうように合わせてとめ、縫い合わせます。
縫い合わせたら、ぬいしろ5mm残して切り落とします。
マチを作ったら返し口からずるずると表に返し、形を整えます。
全体が引き出せたら、目打ちを使って角をきれいに出していきます。
目打ちを使って角をきれいに出す方法はぬいしろの始末(見えないとこ・凸編)に詳しく書いてありますよ~。
5.マグネットをつける
超強力マグネットの両面に布用の両面テープをはります。
本体とふたの縫い目から3cmの位置の中央に印をつけます。
超強力マグネットの片面の両面テープをはがし、返し口から手を入れて印をつけたところに貼りつけます。貼り付けたらもう片面の両面テープをはがして貼り付けます。
超強力マグネットがくっつく面を確認したら両面テープをはがし、返し口から1cmのところにマグネットを貼りつけます。
なぜマグネットホックではなく超強力マグネットを《外側パーツ》と《内側パーツ》の間に挟みこむかというと、リバーシブルにした時も金具が外に出ずにホックとして使うためなんです。
5.返し口をとじる
全体にアイロンをかけます。返し口部分は縫うラインに沿って返し口にアイロンをかけます。
返し口をまつり縫いでとじます。
ベーシックなクラッチバックが完成!
形を整えたら、ベーシックなクラッチバックの完成です!
ベルトを表に出して腕に通して使っても良いですし、
ベルトにつけたハトメにハンドストラップやショルダー紐をつけても良いですよ~!
そして、裏を表に返すとこんなかんじ。雰囲気が変わりますね~!!
バックをリバーシブルしたのと同時に、スタッフもクルッと反対向き~♪
マチがあるので、中にものを入れても形が崩れにくいんです。
今回、ショルダー紐を取り付けた方の茶色い柄の布は、アフリカの布を扱うカンガ屋katikatiさんのもの。クラッチバッグは小さいバッグなので派手な柄が映えますね!
そもそもクラッチバッグって何?
クラッチ(clutch)とは「つかむ、握る」という意味で、持ち手がついていない、片手で抱え持つ小形のバッグのことです。
もともとの用途としては、女性がドレスなどの服を着るときに服にポケットが少ないことから化粧品や他のエチケットグッズを入れるために作られたバッグだそうです。(wikipediaより)
今では女性だけでなく、男性にも人気のおしゃれアイテムですよね。
持ち手がついていないので使いにくいと思っている方も多いと思いますが、スマホで何でもできるようになって少しの持ち物で外出できる今、クラッチバッグは身軽で便利なんですよ~。
クラッチバッグはどんな時に使うの?
上で書いたように、もともとの用途はドレスなどの服を着るときにポケット代わりに持っていたバッグなので、結婚式などのフォーマルな場所に行くときの服に合わせて使うのが定番です。
フォーマルな場所で使うクラッチバックを作る場合は、サテン生地などの光沢のある生地を使ったり、レースやオーガンジーなどの生地を重ねて使うと、ぐっとフォーマルになりますね。ビーズを縫い付けても素敵です。
フォーマルだけではなく、カジュアルにも使えます。
ハンドストラップをつければ手首に引っ掛けておくこともできますし、それでもまだ抵抗ある~!という方は、セカンドバッグとして大きいバッグの中にしのばせておくことからはじめてはいかがでしょうか?
この機会にクラッチバッグを作って、ぜひお出かけに持っていってくださいね~!
今回使った布はこちら
大きめモチーフのテキスタイル、nunocoto fabric: broccori(グレーイエロー)。
他にも色違いのテキスタイルがたくさんあるので、ぜひのぞいてみてくださいね。