ラップクロス(ラッピングクロス)の作り方 2種
【作業時間】60分 レベル★★★☆☆
ラップクロス(ラッピングクロス)をご存知ですか?
その名の通り、包む布、です。
日本には昔から風呂敷がありますよね。
物をまとめて包んで持ち運ぶことができて、使わないときはたたんでコンパクトになるすぐれものです。
そんな風呂敷にひもなどをつけて、包んだらくるくると巻いてとめられるようにしたものがラップクロス(ラッピングクロス)です。
結ばなくて良いので、風呂敷よりもさらに手軽なんです。
持ち運ぶときに衝撃を与えたくないカメラなどの機材を包んだり、
お弁当を包んだり、
ハサミや包丁などの鋭利なものを包んだり、
使いみちは様々です。
今回は、そんなラップクロス2種類の作り方を紹介します。
・バイアステープ仕上げのラップクロス
布の周囲をぐるりとバイアステープでふちどりして、そのまま延ばしたバイアステープをくるくる巻くひもにしたラップクロスです。
・ポケット仕立てのラップクロス
ポケット部分があるラップクロスです。
2枚の布を合わせて作るのですが、リバーシブルで使えます。
厚手の布、もしくはクッション性のある布で作ると良いですよ。
使いみちに合わせて作ってみてくださいね。
バイアステープ仕上げのラップクロスの材料
※仕上がサイズ タテ45cm×ヨコ45cm■各パーツのカットサイズ(ぬいしろ込)
・厚手の布:タテ45cm×ヨコ45cmを1枚
・バイアステープ:2.5m程度
バイアステープ仕上げのラップクロスの作り方
1.角を丸くカットする
布の角を1か所、丸くカットします。
好きなようにカットして良いのですが、目安はタテヨコ3cmくらいです。
布を半分に折って、丸くカットした部分と合わさった角をカットします。
4つの角全て丸くカットしました。
2.バイアステープを縫い付ける
バイアステープを中表でまち針でとめていきます。
丸くカットした角のところからスタートしましょう。
ぐるりと一周とめました。
バイアステープの折り目のところに合わせて縫い付けていきます。
スタートしたところぎりぎりまで縫いましょう。
縫い終わりはしっかりと返し縫いをします。
バイアステープは切らずにそのままにしておきます。
バイアステープを表に返して、布端を包み込むように折り目に合わせて折り、表から縫い目部分にまち針をとめていきます。
ここは仕上がりの大きく関係するところなので、丁寧に細かくとめましょう。
【point】バイアステープを一周させたら、スタート部分をかぶせるようにしてまち針をとめ、そのまま延ばしておきます。
布をひっくり返し、裏側もきちんとまち針でとまっているかチェックしましょう。
布からはみ出ているバイアステープの先端を中表に返して折り、縫い合わせます。
縫ったら外表に戻し、目打ちで角を出しておきます。
バイアステープのスタート部分から縫っていきます。
落としミシン、もしくはバイアステープの際部分を縫いましょう。
ぐるりと一周縫ったら、そのままバイアステープをステッチします。
一気に縫えましたね。
裏もきちんと縫えているか確認しましょう。
バイアステープ仕上げのラップクロスの完成
これでバイアステープ仕上げのラップクロスの完成です。
カメラを包んでみました。
ひもの反対側にカメラを置いて、
両側も折って包んで、
ひもをくるくるっと巻きつけました。
作りかけの毛糸と編み棒をまとめて包んでおけば、隙間時間にぱっと開いて編み進めちゃいますね。
ポケット仕立てのラップクロスの材料
※仕上がサイズ タテ43cm×ヨコ43cm
■各パーツのカットサイズ(ぬいしろ込)
・内布:タテ45cm×ヨコ60cmを1枚
・ゴムひも:30cm程度※
※ヘアゴムなど
ポケット仕立てのラップクロスの作り方
1.外布と内布を縫い合わせる
外布と内布を中表で合わせ、片側をぬいしろ1cmで縫い合わせます。
布を開き、縫い目の反対側にわっかにしたゴムひもを縫い付けます。
外布と内布どちらに縫い付けても良いです。
外布と内布それぞれ縫い目から15cmのところに印をつけます。
縫い目が山、印をつけた箇所が谷になるように、中表でM型に折りたたみます。
折りたたんだ部分をまち針でとめます。
折りたたんだところ以外の3辺をぬいしろ1cmで縫い合わせます。
【point】この時返し口を作るのですが、返し口は折りたたんだ部分にかからないようにしましょう。
2.表に返してステッチする
ぬいしろの角を、3mm程度残してカットします。
返し口から表に返します。
角を目打ちで整えます。
全体にアイロンをかけてシワをとります。
ぐるりと一周ステッチをかけます。
ポケット仕立てのラップクロスの完成
さあ、これでポケット仕立てのラップクロスの完成です!
きちんとポケットができていますね。
やっぱりカメラをしまってみました。
ポケットがあるので、開いた途端落としてしまう心配がないのが嬉しいですね。
ゴムでとめるので、キュッとなります。
お弁当を包んで、食べるときはラップクロスをランチョンマットにするのも良いですね。
ポケット部分に箸を入れるのも◎です
DIYツールをポケットに入れてくるっと包めば、簡単に持ち運べちゃいます。
ほら、安心!
今回紹介したラップクロスは2つとも45×45程度のサイズのものでしたが、使用用途が決まっている場合は、それに合ったサイズのものを作ってみてくださいね。
また、ポケット仕立てのラップクロスは、ゴムひもをわっかにして仕上げましたが、ただのひもをわっかにせずにつけても良いですよ。
アレンジをどんどん加えて作ってみてくださいね。
今回使った布はこちら
・潔いモノクロカラーでシンプルなので、モチーフの細やかなディティールが引き立つテキスタイル、裁縫道具/デザイナー:堀川波
◎堀川波さんデザインの生地はこちら
・吸い込まれそうに青い海に潜ったときの無数の光に包まれるイメージを、マスキングテープというユニークな素材だけを用いて表現したテキスタイル、sea flower/デザイナー:フミノナ
◎フミノナさんデザインの生地はこちら