レギンスパンツ(10分丈・12分丈)の作り方【ホームソーイング型紙シリーズNo.056】

こちらは【ホームソーイング型紙シリーズ】No.056_レギンスパンツ(10分丈・12分丈)の型紙を使用した作り方ページです。
一般的な家庭用ミシンで作ることができる、ふつうのレギンスパンツです。ニット生地を多めに買って余っていたらぜひ1本作ってみてくださいね。いくつあっても困らないシンプルなレギンスです。
160cm(Mサイズ・10分丈着用)
160cm(Mサイズ・12分丈着用)
製作には下記の型紙が必要です。

※本型紙および作り方を使用して制作した商用利用を目的とした販売、およびコンクール等応募作品として出品することはご遠慮ください。
レギンスパンツの仕上がりサイズ
※S/M/L の3サイズ展開です
S | M | L | |
---|---|---|---|
総丈(10分丈) | 92cm | 96cm | 100cm |
総丈(12分丈) | 112cm | 116cm | 120cm |
ウエスト | 56~67cm | 62~75cm | 69~83cm |
ヒップ周り | 75~104cm | 80~112cm | 83~116cm |
股上 | 29cm | 30cm | 31cm |
※平置きで採寸
※ウエストはゴムで調整してください
レギンスパンツの材料
【布の用尺】
◎Sサイズ
86~110cm幅…1.7m(10分丈)2.1m(12分丈)
110cm幅以上…1m(10分丈)1.2m(12分丈)
◎Mサイズ
86~94cm幅…2m(10分丈)2.4m(12分丈)
94~118cm幅…1.8m(10分丈)2.2m(12分丈)
118cm幅以上…1.5m(10分丈)1.7m(12分丈)
◎Lサイズ
86~94cm幅…2.1m(10分丈)2.5m(12分丈)
94~122cm幅…1.95m(10分丈)2.35m(12分丈)
122cm幅以上…1.1m(10分丈)1.3m(12分丈)
型紙 | 【ホームソーイング型紙シリーズ】No.056_レギンスパンツ |
生地 S/M/L | 上記のいずれかの用尺 |
ウエスト用ゴム S/M/L | (15mm幅)61cm/64cm/67cm ※目安 |
生地は、スムース、天竺、ジャージ、スパンフライスなどの、薄地~中厚地程度の、テンション中~高のニット地がおすすめです。いずれにしても伸縮性のある生地で作りましょう。
サンプルで使用した生地
今回は市販の天竺ニット生地を使いました。薄手の綿50リヨセル50の混合です。
レギンスパンツ 布の裁ち方図
下記の裁ち方図を参考に、布を裁断してくださいね。ニット生地は輪っかの状態(丸編み)で販売されていることが多いです。ハサミを入れて開いた状態にしてから型紙を置いて裁断します。

この型紙のポイント
3サイズ×2種類の丈(10分丈・12分丈)のレギンスパンツが作れます。ぬいしろ込みの型紙です。
裁断のポイント
パンツ本体は、必ず左右対称で取るようにします。布目を合わせてから裁断しましょう。
ウエスト布は「わ」で取ります。
合印の写し方や、型紙と布の裁断の仕方、型紙を扱うときのポイントなどは、
ホームソーイング型紙シリーズの型紙の使い方(記号の読み方・裁断の仕方)をご確認くださいね。
縫い方のポイント
・ぬいしろは(指定の無い限り)1cmです。切り取った布端から1cm内側を縫います
・縫いはじめと縫いおわりは返し縫いをしましょう
・きれいな仕上げのためには、こまめにアイロンをかけるのがポイントです(あて布もしましょう)
ニット生地のポイント
こちらの型紙は、伸縮性のあるニット生地を使用します。
・必ずニット用の針とニット用の糸を使いましょう
・テフロン押さえ推奨です
・ミシンの押え圧を軽くしましょう
家庭用ミシンでニット生地を縫うコツをまとめました。 詳しくはこちらをご覧くださいね。→【初級編】ニット生地を縫うときのミシンの設定とコツ
レギンスパンツの作り方
(製作時間のめやす:2時間)
ここからは、レギンスパンツの作り方を詳しく解説していきます。下記の手順で縫い進めていきましょう。
このレギンスパンツの型紙は、一般的な家庭用ミシン1台で完成できる、というところがポイントです。
ニット生地ですが、ロックミシンを使わず、ジグザグミシンで仕上げていきますよ。
1.布を裁断する
パンツ本体は「左右対称」でとります。
生地の(オモテ)と(ウラ)が分かりづらい生地の場合は、裁断するときに「目印」をつけておきましょう。
今回は、オモテ面にマスキングテープを貼って目印としました。
左右対称に裁断する方法は左右対称に裁つでご確認くださいね。
合印も忘れずにつけておきましょう。
2.ウエスト布と裾切り替えを縫う
ウエスト布を中表に半分に折り、布端をぬいしろ1cmで縫い合わせます。
ゴム通し口は縫わずにあけておいてくださいね。(この縫い目が、後ろ中心になります)
裾切り替えを中表に半分に折り、布端をぬいしろ1cmで縫い合わせます。
ウエスト布は、ぬいしろを割り、ゴム通し口にぐるりとステッチを入れます。
外表になるよう、半分に折ります。
裾切り替えも、ぬいしろを割り、外表になるよう半分に折ります。
3.股下を縫う
パンツ本体の布端を、ロックミシン(またはジグザグミシン)で始末しましょう。
パンツを中表にたたみ、股下を縫い合わせます。
ぬいしろは1.5cmです。
縫えたら、ぬいしろはアイロンで割っておきましょう。
もう一方のパンツも同様に縫います。
4.股上を縫う
片方のパンツをオモテにかえし、もう一方のパンツに中表に重ねます。
股下の縫い目を合わせて留めたら、ぬいしろ1cmで縫い合わせます。
強度を高めるため、同じところを2重に縫いましょう。
ぬいしろは、左パンツ側へ倒しておきます。
5.ウエストを仕上げる
パンツ本体にウエスト布を縫い合わせていきます。
まず、パンツ本体はオモテに返しておきましょう。
半分に折ったウエスト布の「わ」が下になるように、パンツ本体に留めます。
※この時、ウエスト布のゴム通し口が後ろ中心です。
ジグザグミシンで、ぐるりと縫い合わせましょう。
ぬいしろをパンツ側へアイロンで倒し、パンツ本体にジグザグミシンで縫いつけていきます。
ジグザグの山がつなぎ目を超えないくらいの位置を縫ってくださいね。
ゴム通し口からゴムを通します。
ゴム端は、2cmほど重ねて縫いとめましょう。
6.裾を仕上げる
パンツ本体に裾切り替えを縫い合わせていきます。
半分に折った裾切り替えの「わ」が下になるように、パンツ本体に留めます。
ジグザグミシンで、ぐるりと縫い合わせましょう。
ぬいしろをパンツ側へアイロンで倒し、パンツ本体にジグザグミシンで縫いつけていきます。
ジグザグの山がつなぎ目を超えないくらいの位置を縫ってくださいね。
細い輪っかを縫うときは、こんなふうに内側にして縫っていくと縫いやすいですよ。
7.完成
レギンスパンツが完成しました。 ※Mサイズ(10分丈)
市販の天竺ニット生地を使いました。薄手の綿50リヨセル50の混合です。
こちら で購入可能です。
160cm(Mサイズ・10分丈着用)
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