【無料型紙あり】大人女子コーデにぴったり!レディなつけ襟の作り方5種
つけ襟って作れるんです!しかも型紙があれば簡単です。
今年のファッショントレンドアイテムの1つとして、雑誌などでも取り上げられることの多い「つけ襟(えり)」。その名の通り、つけ襟とは、トップスの襟の部分だけを切り離して単体にした、小さな襟ですね。(大きいのも増えてますが。←これがまた可愛い!)
コーディネートの最後にさっとプラスするだけなのに、コーディネートがワンランクアップする、魔法のようなつけ襟。今回はこのつけ襟を、自分で好きな布で作ってしまおうー!の提案です。
③のフラットカラー(大)着用。シンプルなニットもつけ襟1枚で見違えるような印象に!なぜかとってもウキウキしますね♪
そうなるとやっぱり実物大の型紙が必要だ!ということでさっそく。
顔回り・首回りというデリケートなパーツなので、サイズの微調整に一番苦心しました…!特にフィット感には最新の注意を。
何度も何度も試作してようやく、これだ!という形が決まりました。どれも可愛くて絞り切れなくて、、、なんと5種類になってしまいました!
もちろん作り方も一緒に紹介しますので、ぜひ作ってみてくださいね♪ ほんとに可愛いんです。
というわけで厳選を重ねた5種類(!)のつけ襟のタイプはこちら
① 丸襟クラシカルな丸襟は無地生地がよく似合います。白は1枚持っておくと便利ですよ。リブニットや薄手のブラウスにちょこんと付けて、ナチュラルな装いにレディなアクセントを。後ろ側もシンプルなタイプです。
② フラットカラー
襟の先の角が特徴的なデザインのつけ襟です。丸襟よりも馴染みやすい、自然な襟の感じでしょうか。背中側を気持ち長めにしているので、首回りがあいた服にも合わせやすいです。
③ フラットカラー(大)
②を一回り大きくしたフラットカラー。使いやすいサイズで、カジュアルな雰囲気に。意外とどんなコーディネートにも合わせやすいので、気軽に挑戦したくなります。ボタンかひもかはお好みで。
④ セーラーカラー
前から見たときにも小ぶりなので、気軽に付けやすい形です。甘すぎないからオフィスカジュアルにもおすすめです。後ろは大きなスクエアの型。柄生地で作れば無地のニットの素敵なワンポイントに。
⑤ ビッグカラー
肩まである大きなタイプのつけ襟です。柄や生地の素材によっては、フェミニンだったり、個性的だったり。しっかりとした存在感があるので、つけ襟を主役にしたコーディネートを楽しめますよ。
⑤のビッグカラー着用。大きな襟は小顔効果もありそう!
つけ襟の各タイプの作り方
ようやく作り方をご紹介しますね。5種類それぞれ、フロントのあしらいはボタン留めまたはひも(リボン)で結ぶのどちらの仕様でも作ることができるのでお好みでどうぞ。
①の丸襟。上がボタン留めタイプで下がリボンタイプです。ひもは共布を使用。
5種類のつけ襟いずれも作り方は共通なので、1つ覚えたら型紙だけ変えて作ってみてくださいね。
作り方は、ボタン留めとひも(リボン)で結ぶタイプそれぞれを紹介します。
ボタン留めタイプのつけ襟
ボタン留めタイプのつけ襟の材料
・型紙(ここでは① 丸襟を作ります。丸襟の型紙はこちら(PDF))・布:適量
・ボタン:1個
・ループ用糸orひも:適量 ◎Point◎ボタンの種類について
つけ襟に使うボタンですが、小さめであればどんなものでもかまいません。
ループをつけてひっかける場合は、足付きボタンやシェルボタン、ナチュラルな木製ボタンなど。ボタンを控え目にしたいなら、フックボタンやスナップボタンが良いですね。お好みに応じてご用意ください。
ボタン留めタイプのつけ襟の作り方
1.型紙を作る
作りたいつけ襟いずれかの型紙を用意し、線に沿ってカットします。A3程度の大きさの紙を用意して半分に折り、折山に型紙の「わ」を合わせてカットします。
左右対称の型紙ができました。
布を中表で半分に折り、型紙をのせてチャコペンでうつします。
うつしたらまち針でとめておきます。
2.チャコペンに沿って縫う
チャコペンの線をなぞるように丁寧に縫い合わせます。この時、あまりカーブがない部分に返し口を作っておきます。
5mmほど残して縫い目のまわりをカットします。
返し口の部分は1cm残しましょう。
さらに、カーブの部分に縫い目の1mm手前までちょこちょこと切れ目を入れます。 こうすることで、表に返した時に美しいカーブになります。
3.表に返す
縫い目のところで折ってアイロンをかけておきます。こうするときれいにひっくり返すことができますよ。返し口から表に返します。
角を目打ちで整えます。
全体をアイロンで整えます。
返し口をコの字閉じで縫い閉じます。
4.ボタンをつける
襟のはじにボタンを縫いつけます。反対側の襟にボタンをひっかける糸、またはひもをループ状にしてボタンのサイズに合わせて縫い付けます。(糸ループを編んで作ると本格的になりますが、できる方法でOKです) 2mm程度のひもなら、最初に布を縫い合わせるときに挟み込んで縫い付けても。(その場合は両端に結び目を作っておいて抜けないようにしましょう) もちろん、フックボタンやスナップボタンでも◎
ボタン留めタイプのつけ襟が完成!
これでボタン留めタイプのつけ襟の完成です。カーブラインの美しさがポイント!ボタン留めタイプはナチュラルな仕上がりになるので、ざっくりニットやカットソーなどどんな服にでもさらりと合わせやすいですね。
リボンタイプのつけ襟
リボンタイプのつけ襟の材料
・型紙(ここでは⑤ ビッグカラーを作ります。ビッグカラーの型紙はこちら(PDF))・布:適量
・ボタン:1個
・リボン:40cm程度 2本 ◎Point◎リボンの種類について
つけ襟に使うリボンは、レースやグログランテープ、ベルベットリボンなどお好きなリボン・ひもを。つけ襟と同じ共布で布ひもを作りたい場合は、4cm×40cmの布を2枚用意して布ひもを作ります。
布ひもの作り方に関しては下の図をご参照くださいね。
リボンタイプのつけ襟の作り方
1.型紙を作り、うつしとる
ボタン留めタイプのつけ襟の作り方と同じように型紙を作り、中表で重ねた布にチャコペンで型紙をうつします。 上の布をめくり、衿の角の部分を下の布にチャコペンで描きます。型紙に図示した位置(角から2mm離した位置)にリボンを置きます。リボンは写真の位置でも良いし、90°回転させた位置でも良いです。
リボンがずれないようにめくった布をぱたんと戻して上からまち針でリボンをとめ、全体にもまち針をとめていきます。
はみ出ているリボンはたたんで内側にしまっておきます。
2.チャコペンにそって縫う
チャコペンの線をなぞるように丁寧に縫い合わせます。リボンの部分は返し縫いをしてしっかりと縫います。
リボンを巻き込んでしまわないように気を付けて縫いましょう。
返し口を作るのも忘れずに。
縫ったら周囲を5mm残してカットします。返し口部分は1cm残しましょう。
さらに、カーブの部分に縫い目の1mm手前までちょこちょこと切れ目を入れます。
3.表に返す
縫い目のところで折ってアイロンをかけたら表に返します。角を目打ちで整えたら、全体にアイロンをかけます。
返し口をコの字閉じで縫い閉じます。
リボンタイプのつけ襟が完成!
これでリボンタイプのつけ襟の完成です。つけ襟を肩にかけたらそっとリボンを結びましょう。
目を惹くフェミニンなコーディネートに♪
各タイプのつけ襟の用尺と型紙はこちら
丸襟、フラットカラー、フラットカラー(大)、セーラーカラー、ビッグカラーの5種類それぞれの布の用尺と型紙です。丸襟
丸襟の型紙(1枚)
▼A4サイズの型紙です。(100%で出力して印刷)丸襟の材料
※仕上がりサイズ:タテ22cm×ヨコ36cm(広げた状態)
・布:タテ25cm×ヨコ80cm
・ボタンタイプ:貝ボタン 1個、ループ用糸
・ひもタイプ:共布 4cm×40cm 2枚
丸襟で使用した生地
・布(無地):コットンリネンビエラ(白無地・綿麻) 小さめで可愛らしい形です。ガーリーな印象ですね。 大人女子のベーシックコーデにぴったり♪ 後ろ部分がコンパクトなので、クセなくさらりと付けることができます。フラットカラー
フラットカラーの型紙(1枚)
▼A4サイズの型紙です。(100%で出力して印刷)フラットカラーの材料
※仕上がりサイズ:タテ26cm×ヨコ38cm(広げた状態)
・布:タテ30cm×ヨコ85cm
・ボタン:シャツ用9mmボタン 1個、ループ用細ゴムひも
フラットカラーで使用した生地
・布(柄):アーティスティックバード(イエロー)※オックス素材 どんな服にも合わせやすいつけ襟なので、あえて柄で作って遊び心をプラスするのがおすすめです。レースや刺繍の入った布を使っても良いですね。フラットカラー(大)
フラットカラー(大)の型紙(1枚)
▼A4サイズの型紙です。(100%で出力して印刷)フラットカラー(大)の材料
※仕上がりサイズ:タテ27cm×ヨコ40cm(広げた状態)
・布:タテ30cm×ヨコ90cm
・ひも:9mm幅ベルベットリボン 40cm 2本
フラットカラー(大)で使用した生地
・布(柄):カクカクカケラ mini(ネイビーブルー)※オックス素材 つけ襟をつけるだけで印象的なコーディネートに♪後ろ側が長めになっているので、服とつけ襟の間からちらりと肌が見える心配もなく使いやすいですよ。
コーディネートの主役になるサイズのつけ襟は、ひとつ持っているとファッションの幅が広がりそう…!
セーラーカラー
セーラーカラーの型紙(1枚)
▼A4サイズの型紙です。(100%で出力して印刷)セーラーカラーの材料
※仕上がりサイズ:タテ22cm×ヨコ33cm(広げた状態)
・布:タテ25cm×ヨコ70cm
・ボタンタイプ:9mmウッドボタン 1個、ループ用糸
・ひもタイプ:共布 4cm×40cm 2枚
セーラーカラーで使用した生地
・ボタンタイプの布(柄):交差するスクエア(マルチ)※オックス素材・リボンタイプの布(柄):交差するスクエア(オレンジ)※オックス素材
前側は小ぶりで、後ろは大きなスクエアのつけ襟です。カットソーなどにさらっと合わせやすいですよ。
ビッグカラー
ビッグカラーの型紙(1枚)
▼A4サイズの型紙です。(100%で出力して印刷)ビッグカラーの材料
※仕上がりサイズ:タテ33cm×ヨコ55cm(広げた状態)
・布:タテ80cm×ヨコ60cm
・ひも:9mm幅ベルベットリボン 40cm 2本
ビッグカラーで使用した生地
・布(柄):車輪梅A(サンドベージュ)※オックス素材
肩まである大きなつけ襟で存在感があるので、つけ襟を主役にしたコーディネートを楽しめます。ここではオックス素材で作りましたが、ドレープ性のあるコットンリネンビエラやレース生地、柔らかいファー素材で作っても素敵ですよ。
アレンジの仕方
丸襟、フラットカラー、セーラーカラーの型紙の中央に、『後ろ部分切り替え線』と書かれた線があるのに気付いたでしょうか?
この3種類のつけ襟、実は後ろ部分を入れ替えて好きな組み合わせで作ることができるんです。
こちらは、丸襟の前側とフラットカラーの後ろ側を組み合わせて作ったものです。
作り方は、まず2タイプの型紙を用意し、
『後ろ部分切り替え線』のところでカットします。
あとは、丸襟の前側とフラットカラーの後ろ側をテープで貼り合わせて型紙を作り、この型紙でつけ襟を作るだけです。
前から見たら丸襟ですが、
後ろから見たらフラットカラーの長めの襟です。
また、お好みでレースつきのつけ襟を作ることもできますよ。
つけ襟の基本的な作り方は、最初に型紙をチャコペンで写して縫い合わせてからカットする手順ですが、レースを作る場合は最初にぬいしろ5mmまたは1cm付け足したものを2枚カットします。そのうちの1枚にレースをぐるりと縫い付け、そこにもう一枚を中表で重ねてぐるりと縫い合わせ、表に返して仕上げます。
使うレースはギャザーレースが良いですよ。
つけ襟で使用した生地
コットン70%リネン30%で速乾性に優れたコットンリネンのビエラ織で、水通しをすることで肌触りも柔らかくなる布「コットンリネンビエラ(白無地・綿麻)」 。
・太めの色鉛筆で色紙に描いた鳥。シンプルな色使いとアーティスティックなモチーフが大人らしいクールさを感じさせるテキスタイル「アーティスティックバード」 。
・ちっちゃな切れ端をコラージュした、個性的でチャーミングなデザインのテキスタイル「カクカクカケラ mini」 。
・ひし形だけど、よく見ると角がすこし丸くなっていたり、ほんの少しずれのあるレイアウトだったり。それから塗りムラも。ちょうどいい塩梅のアナログ感のおかげで、表情豊かなひし形のテキスタイル「交差するスクエア」 。
・優しく細やかな線でなぞる、ちいさな花。 ブルーベリーのような青い実をつける街路樹としてときどき見かける植物、車輪梅がモチーフのテキスタイル「車輪梅」 。
・ストライプで描いた鳥の飛び交う、軽やかなデザインのテキスタイル「Humming Bird」 。
つけ襟に適した生地素材は?(nunocoto fabric取り扱い生地)
◎…オックス、コットンリネンビエラ、ローン、ダブルガーゼ○…コツイル
△…キャンバス
子ども用のつけ襟を作りたい場合
子ども用のつけ襟を作りたい場合は、コチラのページをご覧ください。