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フランネルってどんな生地?生地の特徴を解説

フランネルってどんな生地?生地の特徴を解説

暖かくて、ふんわりとした柔らかな肌触りが魅力の「フランネル」。メルトンやツイードなどと並んで、秋冬の定番生地のひとつであるフランネルですが、他の生地との違いを知らない方も多いと思います。そこで今回は、フランネルの特徴と魅力をご紹介していきます。

フランネルとは?

フランネルとは、太く短い「紡毛(ぼうもう)糸」を使った、柔らかい毛織物のことをいいます。省略して「ネル」と呼ばれることもあり、厚手のフランネルは「フラノ」とも呼ばれます。また、綿を使った生地は「コットンフランネル」と呼ばれています。織り方は、平織り・綾織りの二種類があり、生地の片面もしくは両面を起毛させて作られます。同じフェルト生地であるメルトンと比べると、薄地で柔らかいのが特徴で、代表的なアイテムであるフランネルシャツ(ネルシャツ)の他にも、スーツやパジャマなどにもよく使われています。

フランネルの特徴

1970年代にファッションアイテムとして広く使われるようになったフランネルですが、もともとはアウトドアやワークウェアといった厳しい環境下で重宝されていた生地のひとつです。現在では、合成繊維を混紡した生地もあり、その特徴もさまざまですが、今回はフランネルの基本的な特徴をご紹介していきます。

特徴1:保温性があって暖かい

ウールを使った生地はもちろん、コットンフランネルも生地面が起毛しているので、とても暖かいのが特徴です。また、フランネルは毛足が長く、繊維の中に空気を含んで熱を逃さないので、保温性にも優れています。

特徴2:軽い

フランネルはフェルト生地の一種なので、生地の厚みに対して、そこまで重たくないのも特徴のひとつです。そのため、衣料品としてストレスなく使うことができます。

特徴3:弾力性に優れている

フランネルは縮絨・起毛を施しているので、織り組織が密になっており、弾力性に優れた生地になっています。そのため、型崩れしにくく、生地がへたりにくいのも大きな特徴です。

特徴4:柔軟性がある

起毛素材特有の、伸びがあり柔らかな着心地もフランネルの魅力のひとつです。特にコットンフランネルは、ウール素材に比べてチクチクすることがないため、パジャマなどの寝具や、子供のおむつ生地などにも使われています。

特徴5:色柄が豊富

チェック柄が有名なフランネルですが、無地はもちろん、ストライプ、花柄といったように、色柄が豊富にあるのも特徴です。また、チェック柄にもたくさんの種類があるので、きっとお気に入りの生地と出会えるはずです。

フランネルの取り扱い上の注意

フランネルは起毛素材なので、使用していくと、どうしても毛羽立ちが出てしまいます。そして、毛羽立ちの主な原因は、摩擦です。ウールフランネルは、基本的には自宅で洗濯することができませんが、コットンフランネルは必ずネットに入れて洗うか、手洗いするようにしましょう。また、毛玉ができてしまった場合は、無理やり手で取らずに毛玉取り機を使用するか、ハサミで処理するようにしましょう。

仕立てるのに向いているアイテム

やはりフランネルは、秋冬の身につけるアイテムにおすすめの生地です。今回はウールフランネルと、扱いやすいコットンフランネルを使った衣料品を中心にご紹介していきます。

シャツ・ワンピース

フランネルを使った洋服といえば、シャツ・ワンピースが代表的なアイテムです。フランネルはボリュームはあっても軽いので、オーバーワンピースでも気軽に使うことができます。たくさんの色柄がありますが、やはり定番のチェック柄がおすすめです。

ボトムス

コットンフランネルは、柔らかくて暖かく、気軽に洗うことができるので、大人用はもちろん子供用のボトムスにも重宝します。赤ちゃん用にはかぼちゃパンツ、子供用には男の子も女の子も使えるサロペットが、可愛くてサイズ調節もしやすいのでおすすめです。

パジャマ

着心地の良いフランネルは、パジャマにもよく使われている生地のひとつです。天然繊維なので肌荒れの心配が少ない分、赤ちゃんのロンパースにもおすすめです。

ブランケット・お包み

色柄が豊富でお洒落なフランネルブランケットは、室内はもちろん、キャンプなど外で使うこともできます。保温性を重視するなら毛足の長い両面起毛タイプ、子供用のお包みなどには長いシーズンで使える片面起毛タイプがおすすめです。

フランネルのお手入れの仕方

ひとことにフランネルといっても、使用している素材、デザインによって取り扱い方法はさまざまです。
かならず品質表記を確認してからお手入れする必要がありますが、基本的にウールフランネルはドライクリーニング、コットンフランネルは水洗いが可能です。フランネルはフェルト生地の一種なので、ウール素材のアイテムを水洗いすると縮みが出たり固くなってしまいますので、手洗い含めて自宅では洗わないようにしましょう。
コットンフランネルも水洗いは可能ですが、摩擦による毛羽立ちはどうしても起きてしまいます。大切なアイテムは手洗いするか、洗濯機で洗う際は裏返してネットに入れるようにしましょう。 また、素材問わず、起毛素材は繊維の中にホコリや汚れが付着していきます。
特にウールフランネルは、放っておくと虫食いの原因になるので、日ごろは軽めにブラッシングをして、シーズン終わりにはクリーニングをしてから保管するようにしましょう。また、フランネルはアイロンを強くあてると毛足がつぶれてしまいます。スチームを使うか、当て布をしてから軽めにかけるようにしましょう。

フランネルは、フリースなどの合成繊維にはない天然繊維特有の風合いと、色柄の豊富さが大きな魅力です。秋冬はどうしてもコーディネートが暗くなりがちなので、お気に入りのフランネル生地に出会ったときは、ぜひソーイングにチャレンジしてみてください。

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