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シルクってどんな生地?生地の特徴を解説

シルクってどんな生地?生地の特徴を解説

なめらかで吸い付くような肌触りと、美しい光沢が魅力の「シルク」。古くから高級素材として愛されてきたシルクは、見た目の美しさだけではなく、機能面でも優れた素材になっています。そこで今回は、シルクの特徴についてご紹介していきます。

シルクとは?

シルクとは、蚕(カイコ)の繭から取れる天然繊維のことをいいます。天然繊維には、コットン・リネンなどの「植物繊維」と、ウールなどの「動物繊維」の2種類があり、シルクは動物繊維のひとつになります。シルクは、約20種類のアミノ酸が結合した繊維で、主成分は人の皮膚と同じ「タンパク質」です。そのため、とても肌馴染みが良く、吸湿性・放湿性などの機能性にも優れているのが特徴です。また、シルクは天然繊維で唯一の「フィラメント繊維」と呼ばれる長繊維のため、上品な光沢があり、なめらかでシワになりにくい素材になっています。

シルクの特徴

大量生産がむずかしい動物繊維の中でも特に希少性の高いシルクは、他の素材にはない特別な特徴を兼ね備えています。今回は、シルクが持つメリットを中心にご紹介していきます。

特徴1:上品な光沢がある

シルクには、他の天然繊維や合成繊維では出すことができない、ナチュラルで美しい光沢があります。これはシルクの複雑にからみ合った繊維構造と、三角形をした断面が関係しており、自然光が内部で乱反射することで、奥行きのあるツヤを生み出しています。

特徴2:吸湿性・放湿性に優れている

もともとは、蚕を守るために生まれた繊維なので、吸湿性・放湿性のほかにも、通気性や保温性にも優れた素材になっています。また、シルクにはコットンの約1.5倍の吸水性があるので、肌着や下着として通年使うことができます。

特徴3:紫外線(UV)をカットしてくれる

シルクには紫外線カット率が90%あり、スカーフやショールとして巻くだけで、紫外線からお肌を守ってくれます。また、放湿性にも優れているので、暑い夏でも快適に使うことができます。

特徴4:静電気が起きにくい

シルクは、生地の摩擦による静電気が起きにくい素材です。同じ理由で、チリやホコリも付きにくいので、室内外問わず綺麗な状態を保つことができます。

特徴5:美しい色合い

シルクは、天然繊維の中でも染色性に優れた素材のひとつです。繊維の深くまで染料が浸透するので、深みのある上品な色合いに仕上がります。一方で、色移りしやすいというデメリットもあります。

シルクの取り扱い上の注意

シルクは、引っ張る力にはとても強い反面、摩擦に弱く、表面も傷つきやすいデリケートな素材です。洗濯する際は、やさしく手洗いするかクリーニング店に出すようにしましょう。また、シルクは生地面がなめらかなので、傷・糸つれが目立ちやすくなっています。普段の生活や、保管時の引っ掛けには注意が必要です。最後に、シルクには紫外線をカットする効果がありますが、紫外線を跳ね返すわけではなく吸収する素材です。長時間日光に当てると、黄色く変色する可能性があるので、洗濯後の乾燥には特に注意しましょう。

仕立てるのに向いているアイテム

パジャマ・肌着

なめらかな肌触りと、吸湿性・通気性・保温性に優れたシルクは、通年用のパジャマや肌着にぴったりの素材です。その中でも伸縮性に優れた「シルクジャージー」はとても着心地が良く、おすすめです。

ワンピース

色柄も豊富で高級感のあるシルクは、パーティー用のワンピースにもぴったりです。またシルクは、他の素材に少し混紡するだけで、なめらかさと適度なツヤが生まれるので、コットン×シルクの生地を使った普段着用の衣類もおすすめです。

ハンカチ・スカーフ

シルクには、優れた吸水性と紫外線をカットしてくれる効果があるので、ハンカチ・スカーフとしても人気が高い素材です。縫製箇所も少ないので、ギフトにもおすすめです。

シーツ

コットンのシーツでは味わえない、サラリとした気持ちの良い肌触りはシルクならではの特性です。機能面はもちろん、見た目にも高級感があり、部屋全体の印象が大きく変わるので、少し値段は高いですがおすすめです。

シルクのお手入れの仕方

シルクはとてもデリケートなので、摩擦はもちろん、水にもあまり強い素材ではありません。まずは品質表記を確認して、お手入れするようにしましょう。また、手洗い表記の場合でも、大切なアイテムはクリーニング店に出すのがおすすめです。

まずはじめに、シルクは洗濯機で洗ったり、乾燥機を使用することはできません。また手洗いする際も、ゴシゴシ洗うと生地が傷む場合があります。自宅で洗う際は、洗面台に中性洗剤を溶かした20度前後の洗い液を用意して、優しく洗うか、付け置きで汚れを落としてください。2〜3回洗い液を通したら、同じく20度前後のぬるま湯で、洗剤がすべて落ちるまですすぎましょう。洗い終わったら、軽く絞って水分を落とし、陰干しで乾かすようにしましょう。多少水分が残っていても、シルクは速乾性があり、シワにもなりにくいので問題ありません。次にアイロンですが、使用する際はかならず当て布をして、低温であてるようしましょう。ただし強いシワ以外は、霧吹きをして1日干しておくと戻るので、まずはそちらを試してみてください。

シルクは値段も高く、デリケートな繊維ですが、他にはない風合いと特徴があり、長く大切に使ってこそ魅力がわかる素材です。ぜひお気に入りの一品を仕立てる際には、参考にしてみてください。

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