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オーガンジーってどんな生地?生地の特徴を解説

オーガンジーってどんな生地?生地の特徴を解説

上品で高級感のある風合いが魅力の「オーガンジー」。ドレスやパニエといった、華やかな衣装で使われるオーガンジーですが、最近ではハロウィンなどのコスプレ衣装にも重宝されています。そこで今回は、オーガンジーの特徴を詳しくご紹介していきます。

オーガンジーとは?

オーガンジーとは、50番手以上の細い糸を使った平織り物に「硫酸仕上げ」という加工を施した生地のことをいいます。この硫酸仕上げによって独特の透け感が生まれ、薄地ながらハリとコシのある生地に仕上がります。もともとは綿を使ったオーガンジーが主流でしたが、現在ではポリエステル・シルクなどさまざまな素材の生地があります。ただし、合成繊維を使用したオーガンジーは、タテ糸・ヨコ糸にフィラメント糸を使い、樹脂を付着させてハリを出すという作り方になるため、天然繊維を使用した生地とは構造が異なります。

オーガンジーの特徴

ひと言にオーガンジーといっても、使用している素材によって少しずつ特徴が変わります。例えば、シルク素材のオーガンジーは滑らかで光沢感が強く、ポリエステル素材のオ-ガンジーは強度が高く、価格も手頃です。そのため、用途や好みに合わせて素材を選ぶ必要がありますが、今回はオーガンジーの基本的な特徴をご紹介します。

特徴1:高級感がある

オーガンジーは光を通す生地なので、見た目に奥行きと柔らかさがあり、高級感のある商品によく使われています。シンプルなアイテムにもオーガンジーを組み合わせることで、華やかさと上品さをプラスすることができます。

特徴2:弾力性がある

硫酸仕上げは「擬麻(ぎま)加工」とも呼ばれる加工方法のひとつで、その名のとおり麻のような風合いを持たせることが出来ます。そのため、オーガンジーは素材を問わずハリとコシがあるのが特徴です。

特徴3:軽くて丈夫

見た目にボリュームがあるオーガンジーですが、とても軽い生地になっています。オーガンジーは重ねたり、他の織り物と組み合わせて使うことが多いので、この軽さも重要なポイントです。また擬麻加工によって、薄地でありながら強度があるのも特徴のひとつです。

特徴4:滑らかな肌触り

オーガンジーは細番手の糸を使用しているので、肌触りがとても滑らかな生地になります。また、糸ムラもないので、見た目にもきれいな仕上がりになっています。

オーガンジーとチュールの違い

見た目がよく似ている「チュール」と「オーガンジー」ですが、この2つは構造が異なります。オーガンジーは、さまざまな素材を使った平織り物に加工を施して薄さを出しますが、チュールはナイロン・ポリエステルの合成繊維を使った細い糸で、はじめから薄く網状に織った生地になります。また、伸縮性・弾力性を生み出すために、織り目が多角形になっているのもチュールの特徴です。用途性も近い2つの生地ですが、しなやかで上品な光沢感と風合いがあるのが「オーガンジー」、価格が手頃でボリュームがあり、可愛らしい風合いなのが「チュール」となっています。

オーガンジーの取り扱い上の注意

オーガンジーは、使用している素材と、生地の厚さによる強度の違いにさえ気を付ければ、他の平織り生地と大きく扱い方は変わりません。どちらかといえば、縫製する際の注意点がいくつかあるので、今回はそちらをご紹介します。
まずはじめに、オーガンジーを縫製する際の糸と針は、薄地用の細いものを使用しましょう。針は生地の厚さに合わせて9〜11番を使用し、糸の種類も、オーガンジーの素材が天然繊維であればスパン糸(80~90番)か絹糸(50〜60番)、合成繊維であればフィラメント糸を使いましょう。ただし、スパン糸などの撚り糸は縫い目が飛んでしまうことがあるため、フィラメント糸のほうが縫いやすくておすすめです。また、押え金も薄地用のパーツに替えて、押えの圧力も弱めにしておくと安心です。薄紙と一緒に縫うことも可能ですが、縫製箇所によっては薄紙が使えないところもあるので、最初のミシン設定がとても大切になってきます。

仕立てるのに向いているアイテム

オーガンジーは単体で何かを作るというよりも、他の織り物と組み合わせて使うことが多い生地です。そこで今回は、オーガンジーを使うことによって、より華やかになるおすすめアイテムをご紹介していきます。

ワンピース・スカート

オーガンジーを使った洋服で特に人気なのが、ワンピースとスカートです。透け感を活かしたシースルーワンピース、オーガンジーを重ねてボリュームを出したスカート、それを応用した切り替えワンピースなど、結婚式・パーティーで使える洋服をいろいろ作ることができます。

イベント用の衣装

子どもの発表会、ハロウィンなどのイベント用衣装にオーガンジーを使うと、安っぽさがなくなり、華やかな雰囲気が出すことができます。素材には色が豊富で、丈夫さと手頃な価格が魅力のポリエステルオーガンジーがおすすめです。

アクセサリー

ハンドメイドサイトでも、オーガンジーを使ったオリジナルアクセサリーの人気が高くなっています。イヤリングなどの普段使えるアイテムはもちろん、パーティー・イベントの洋服と合わせて自作するのもおすすめです。

オーガンジーのお手入れの仕方

オーガンジー自体は、基本的に水洗いが可能で、アイロンもあてることができます。また、硫酸仕上げによるハリやコシも、洗って失われるものではありません。ただし、使用している素材、組み合わせている生地、デザインによってはドライクリーニングの場合があるので、品質表記は必ず確認するようにしましょう。水洗いが可能な場合も、洗濯機を使用すると生地の変形や強いシワが残ってしまう可能性があるので、手洗いするのがおすすめです。
同様に、乾燥機も変形やシワの原因となりますので、できるだけ使用しないようにしましょう。脱水も短めに行い、天気の良い日に陰干しで乾燥するようにしましょう。

オーガンジーには豊富なカラーバリエーションがあり、厚くてボリュームのある生地から、薄くて空気のように軽い生地までたくさんの種類があります。シンプルなアイテムに少しプラスするだけで、雰囲気をガラッと変えてくれるのがオーガンジーの魅力なので、ぜひソーイングの機会があれば参考にしてみてください。

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