【ハンドメイド暮らし】クリエイターのお仕事ファイル~小林 千穂さん~
ハンドメイドをはじめた人なら一度は夢見る、ハンドメイド作家デビュー。
今では、ハンドメイド作家さん専用の販売サイトも増え、ひと昔前よりも手の届きやすい存在になりました。
そこで、nunocoto fabricでは、実際にヒット作やユニークな作品を生み出し、活躍されているハンドメイド作家さんにお話を伺い、リアルな暮らしを皆さんにお届けすることにしました。
nunocoto fabricで取り扱う布や、型紙を使って作った作品は、販売してよいものばかりです。この連載を通して、もう一歩、ハンドメイド作家デビューを目指す方のお役に立てたらと思います。
第10回目は、
子ども服を販売している小林 千穂さん。
ニット×布帛の切り替えがユニークでかわいらしい!そんなキャッチ―なデザインもさることながら、着心地にとことんこだわったお洋服を提案しています。
ユニークで快適な子ども服誕生のひみつは?
小林さんのハンドメイドのある暮らしを紹介します。
現在、ご主人と 長女(7歳) 長男(5歳) 次女(2歳)の3人のお子さん、そしてトイプードルと一緒に暮らしている小林さん。多忙な中で、ハンドメイドをはじめたきっかけは何だったのでしょう?
小林さん:長女が障害を持って生まれてきました。
発達がゆっくりで、手先も不器用です。
5歳までオムツを履いていて、既製服だとお尻が入らない、着替えにくい等、幼稚園で困っていたのをきっかけに、娘に合うサイズで、着替えやすい服を作ってあげようと、ハンドメイドを始めました。
手先が不器用な子供でも着替えしやすい事を大事にしていて、ボタンや紐などを使わない服を作っています。
その中で、可愛い生地達に出会い、元気でにぎやかな洋服作りを楽しむようになりました。
確かに、ハンドメイドのお洋服は、凝っているデザインだと、ボタンや紐があったりと、着脱はしにくかったりしますよね。
小林さんのお洋服は、着やすい作りでありながら、パッと目を引くキャッチーなデザインが多いですよね。
どんな時に作品のアイディアを思いつくのでしょう?
小林さん:ツボなデザインの布と出会った時ですね。
インスタグラムで出会うたくさんのハンドメイド作家さんや、自分が好きなブランドの服から刺激をもらいます。
子供服ブランドよりは、私が大好きな大人服ブランド服の、さりげないポイントや遊び心が好きで、マネはできないなりに、柄や形で遊ぶ楽しさを教わり、刺激をもらっています。
nunocoto fabricの生地を使った作品作りもされていますね。
小林さん:かわいいヘアターバンの作り方を紹介しているインスタグラムのpostを発見して、知りました。
かわいいい色合いや、魅力的な柄の生地がたくさんあるなぁと思いました。
もともと食べ物の柄や北欧系の柄好きで、色合いや柄がツボな生地ばかりで、見つけたときは興奮しました!
食べ物の柄、気に入ってくださって嬉しいです。
バター柄とどら焼き柄、中でも個性的な柄のチョイスで、子ども服に上手に取り入れていらっしゃいますね。
●バター柄
小林さん:バター柄は、インスタグラムで新作postされているのを発見しました。
『世界のKitchenから』シリーズのウナテユウコさんのデザイン^^
美味しそうなデザインに惹かれて、『世界のKitchenから』シリーズもよく飲んでいたので、あの方がデザインしたバター柄!!と飛びつきました。
色合い、美味しそうな柄 を見て、この型で作ろうというのも即座にイメージしていました。
生地の質(コットンリネン)もよく、夏の暑い日でも涼しく着る事ができ、nunocoto fabricさんの生地のトリコになりました。
首周りや、後ろ身頃の肩のニットの切り替えが、脱ぎ着のしやすさだけではなく、デザインのアクセントになっていますね。
そして、裾をあえて、襟の見返しと同じグリーンの糸でロックミシンをかけているところもユニークです。
●どら焼き柄
小林さん:どら焼き柄も、インスタグラムのpostで一目惚れした生地です。
ぱっと見ドットだけど、よく見たら美味しそうなどら焼き柄というのが本当に気に入りました。
記念すべき、自分のために作った大人服1号になりました。
本来布帛生地を使った服はボタンや紐などを使うパターンが主ですが、簡単に着られる布帛のプルオーバーが作れるこのパターンが大好きで、布帛を使う時はほぼこのパターンです。着た時のフォルムやゆったり感もすごく気に入っています。
これからも布帛で作れて着やすさを兼ね備えたパターンと出会いたいなと思っています。
どら焼き柄がこんな大人服に変身しちゃうなんて、nunocoto fabricのスタッフたちもびっくりしました。
個性的な柄だけど、シンプルな形や、カーキのパンツとのコーディネートで、こんなにきれいにまとまるんですね。こちらこそ、すごい発見をしていただいたな~といった感じです。
nunocoto fabricの無料型紙 を使って、作品に仕立てたものは販売しても良いのですが、販売してみたい型紙とその理由を教えてください。
小林さん:ヘアターバン、移動ポケット、ランチバッグを子供に作ってあげたいです。
●ヘアターバン
ヘアターバンの作り方
●移動ポケット
移動ポケットの作り方
●ランチバッグ
ランチバッグの作り方
小林さん:自分の中で、大人服にチャレンジしたい熱が上がってきたので、ボックスブラウスやフレアショートパンツに挑戦したいです。
●ボックスブラウス
ボックスブラウスの作り方
●フレアショートパンツ
フレアショートパンツの作り方
どら焼き柄をきっかけに、大人服作りに目覚めたとのこと、ぜひ、無料型紙を作って、挑戦していただきたいです!
小林さんが今シーズン最も作りたいアイテムは?
小林さん:布帛でつくるパーカーに挑戦したいです。
大人服の楽しさを知り、まだ1着しか作ってないのでたくさん挑戦したいのと、ニット生地ばかり扱っていたのが、nunocoto fabricさんの生地のおかげで、布帛生地の良さを知りました。
nunocoto fabricには、現在約700種類の柄の布がありますが、最も好きな柄と、仕立てたいものを教えてください。
小林さん:やはりウナテユウコさんのバター柄です。
小林さん:柄が素敵なので、シンプルな形の自分服を作りたいです。ウナテユウコさんデザインの新作生地が出たら嬉しいです!!
3人のお子さんの子育てとワンちゃんも飼っているという小林さん。いったいどんなハンドメイドのある暮らしを送っているのでしょう?
なんと、3時起きなんですね!
小林さん:イベント前は1:00、普段は3:00 に目覚ましをセットしています。疲れているとこの通りにはならず、起きれない日も多々あるんですけど…。
子供といる時は潔くミシンを忘れる方がストレスが無いんです。
日中姉弟がいる日は、子供だけで遊んでくれるので、「ミシンやっていい?」と許可をもらってミシンをしています。
イベント前などの土日は、主人が子供を連れ出してくれるのでミシンタイムです。
夜は潔く子供と一緒に就寝。その分、朝の時間を有効活用し、たっぷり時間をとりながら、子供の昼寝タイムなど、すき間時間も上手に活用されていますね。
子供といる時は潔くミシンを忘れる、オンとオフをきちんと分けることが、子育てと創作活動の両立のコツなのかもしれないですね。
娘さんへの思いやりから、着やすい子ども服のデザインを開発していった小林さん。
ユニークで子どもに優しいデザインのお洋服、ぜひ小林さんのSNSでも覗いてみてください。
【Creator's File】
小林 千穂さん(千葉県)
Instagram
@pymon_handmade
洗濯タグや、ボトムスの前じるしなどもお作りしています。
前じるしは、子供のお着替えの手助けになり重宝するアイテムです!