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デニムってどんな生地?生地の特徴を解説

デニムってどんな生地?生地の特徴を解説

誕生から約170年という長い歴史を持つ「デニム」。私たちの生活の中で一番身近な生地といってもよいデニムですが、今回はデニムが持つ特徴と魅力を詳しくご紹介していきます。

デニムとは?

デニムとは、インディゴ染料で染めたタテ糸と、染色をしていない白い糸のヨコ糸を使用した肉厚の綾織り生地のことをいいます。もともとデニム生地は天然インディゴ(藍)を使用して染色されていましたが、1900年代に安価で扱いやすい合成インディゴが開発され、今では合成インディゴで染色したデニム生地が一般的です。

デニム生地の厚さはオンス(OZ)という「重さ」で区分されており、オンス数が大きいほど生地が厚くなっていきます。一般的に10オンス以下の生地は「ライトオンス」、15オンス以上の生地は「ヘビーオンス」と呼ばれています。

もともとフランスで誕生したデニム生地は、今現在、アメリカ・中国・イタリア・日本を中心に世界各国で生産されています。日本では岡山県倉敷市の児島エリアで作られるデニム生地が有名で、国内だけではなく世界中のデニム愛好家から高い評価を受けています。

デニムの特徴

労働者の作業用ズボンとしてヘビーに使うことを前提としたデニム生地ですが、現在ではたくさんの種類があり、特徴も様々です。また、デニムには「右綾織り」と「左綾織り」の2種類があり、それによっても特徴が異なるので、そちらもあわせてご紹介します。

特徴1:長持ちする

デニムは太番手の綾織り生地なので、生地自体がとても丈夫です。また破れてもリペアすることが可能なので、そういった面でもデニムは長く愛用することができる生地になっています。

特徴2:風合いの変化を楽しめる

デニムはしっかりと織られた生地なので最初は少し硬いですが、使い込むほどに柔らかく馴染んでいきます。また、通常では劣化に感じる色落ちを風合いとして楽しめるのも、デニムならではの特徴です。

特徴3:いろいろな種類がある

ひと言にデニムといっても、使用する素材・生地の厚さ・加工によって大きく特徴が変わります。硬くて丈夫な生地から、柔らかくて滑らかな生地まで、幅広い種類の中から好みに合わせて選べるのもデニムの大きな魅力です。

右綾織りの特徴

一般的にジーンズなどで使用されているのは、右綾織のデニム生地です。硬めでしっかりとした質感を持ち、生地面に凹凸があるのも特徴です。伸びにくく、丈夫さを選ぶなら右綾織りの生地がおすすめです。

左綾織りの特徴

左綾織のデニムは少し甘めに織られているため、しなやかで馴染みやすく、凹凸の少ないフラットな生地面が特徴です。右綾織りに比べて、若干色が落ちやすいため、より風合いの変化を楽しむことができます。

デニムの取り扱い上の注意

インディゴは染色の安定性が低く、色が落ちやすい染料です。そのため、衣類などの身につけるアイテムは擦れると色移りする場合があります。特に水に濡れた状態は色移りしやすいので、汗をかく夏の時期や雨の日は注意が必要です。また洗濯時も同様に色移りの可能性があるため、色落ちが安定するまでは単品洗いがおすすめです。洗い加工済みのデニム生地でも最初は色落ちするので、十分気を付けましょう。

無加工の生デニムは、水を通すと伸びた状態の糸が元に戻ろうとするため、かならず大きな縮みが発生します。生地を選ぶ際に防縮加工の有無や、縮み幅の確認を行い、ソーイングする前に一度水通しすることをおすすめします。

仕立てるのに向いているアイテム

洋服

男の子には定番のジーンズ・シャツ、女の子にはスカート・ワンピースなど、様々な衣類におすすめです。子供用であれば、ライトオンスの軽くて着やすい生地を選び、ウェストはゴム仕様にすると着脱しやすく、幅広い年齢で使用することができます。

バッグ

丈夫なデニム生地を使用したバッグは、通年使える人気のアイテムです。生地自体も縫いやすく、複雑な縫製がいらないので、家庭用ミシンで気軽に作ることができるのもポイントです。

ポーチ

洗いをかけて色落ちが安定したデニム生地であれば、丈夫なうえに色移りも気にならないので、バッグインポーチとして気兼ねなく使用できます。シンプルな一枚生地もいいですが、パッチワークもおすすめです。

キッチン用品

キッチン用品の中でも特におすすめしたいのが、コースターです。裏地にプリント生地を使用したり、ヤスリで擦って色落ちをさせてみたりとアレンジができるので、ハンドメイド初心者も簡単に作ることができます。他にもランチョンマットや、キルティング生地と組み合わせたミトンなどもおすすめです。

デニムのお手入れの仕方

やはり注意すべきは洗濯の方法です。

まずはじめに、お湯を使用すると染料が浮いて色落ちしやすくなりますので、かならず常温以下の水を使用するようにしましょう。次に洗剤ですが、生地へのダメージが少ない中性洗剤がおすすめです。また、生地に直接洗剤をかけてしまうとその部分だけ色が抜けてしまう可能性があるので、必ず水に洗剤を溶かしてから洗濯物を入れるようにしましょう。次に、乾燥機は縮みの原因になりますので、自然乾燥を心がけるようにしましょう。その際は、直射日光を当てないように陰干しにして、日焼けによる変色を防ぎましょう。またアイロンをかける場合は、直接当てると生地に不自然なツヤが出てしまう恐れがあります。かならず当て布をするか、スチームでのシワ伸ばしがおすすめです。

デニムは自分で加工して、簡単にリメイクすることができる唯一無二の生地です。ぜひデニム生地の特性を活かして、世界に一つだけのアイテムを作ってみてはいかがでしょうか。

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