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ラミネートってどんな生地?生地の特徴を解説

ラミネートってどんな生地?生地の特徴を解説

可愛らしいキャラクターデザインから、北欧風のおしゃれなデザインまで幅広い種類がある「ラミネート」。生地面に特殊な加工をして作られるラミネートは、通常の織り物にはない特性をいろいろ兼ね備えています。そこで今回はラミネートが持つ特徴をご紹介していきます。

 

ラミネートとは?

ラミネートとは、主に綿・麻の織り物の表面に「ラミネート加工」を施した生地のことをいいます。このラミネート加工とは、生地面に別素材の膜を貼り合わせる加工のことで、布地のものには「ポリ塩化ビニル(PVC)」を使う場合が多いです。ラミネート加工には大きく分けて3つの方法があり、1つめは接着剤を使ったもの、2つめは合成樹脂で融着したもの、3つめはフィルムを加熱して接着したものです。この3つめの加熱して接着する方法は、フィルムとアイロンがあれば自宅で行うことも可能です。

ラミネートの特徴

ラミネートはベースに使われる天然繊維と、合成繊維であるビニールの特性を組み合わせた特殊な生地です。他の織り物にないメリットがたくさんあるので、生地選びの参考にしてみてください。

特徴1:防水性に優れている

ラミネートの一番の特徴は、水をはじいてくれるということです。ラミネート加工面を外側にすれば、外部からの水染みを防いでくれて、逆に加工面の内側にすれば、ペットボトルや折りたたみ傘などの濡れたものでも気兼ね無く収納することができます。

特徴2:汚れがつきにくい

表面がコーティングされているため、汚れ・色移りなどを防いでくれるのもラミネートの特徴です。大人用のアイテムにはもちろん、汚れが気になる子供用のアイテムにも重宝する生地です。

特徴3:シワになりにくい

ラミネートは薄地ながら適度なハリとコシがあるため、型崩れしにくく、シワにもなりにくい特徴を持っています。

特徴4:ほつれにくい

通常の織り物はどうしてもほつれが出てしまいますが、ラミネートは表面のビニールが糸を押さえてくれるので、切り口などからほつれることはありません。また生地が引っかかって糸が飛び出る心配がないのも、安心して使えるポイントです。

特徴5:自作できる

ラミネート加工は、道具さえあれば自宅で行うことが可能なので、オリジナルのラミネート生地を作ることができます。用意するものは「アイロン」「ラミネートフィルム」「あて布(クッキングシートでもOK)」の3つだけです。やり方も簡単で、まずはじめに生地のシワをアイロンできれいに伸ばしておきます。そして加工したい生地面にラミネートフィルムを貼り、あて布の上から低温〜中温のアイロンをかけるだけで完成です。

ラミネートの 取り扱い上の注意

今回は、ラミネートを使ったソーイングの注意点をいくつかご紹介します。
まず1つめに、ラミネートは生地面がビニールのため、通常のミシン押さえ金だと生地のすべりが悪く、縫い目が詰まったり曲がったりしてしまいます。改善方法としては、押さえ金をテフロン素材のものに代えるか、生地の上にハトロン紙(型紙)を敷いて縫うとすべりが良くなります。また縫い目も大きめに設定しておくと、縫い目が多少詰まっても目立ちにくくなります。
2つめに、ラミネートは一度縫うと針痕が元に戻らないため、基本的に縫い直しをすることができません。同じ理由で待ち針も使うことができないので、生地を固定する際はしつけテープを使うようにしましょう。ラミネートには大きく分けて「ツヤあり」と「ツヤなし」の生地があり、ツヤなしの方が断然縫いやすくなっています。自作したいアイテムの難易度に合わせて生地を選ぶようにしましょう。

仕立てるのに向いているアイテム

防水性に優れていて、汚れが付きにくいラミネートは、気軽に持ち運びができてラフに使いたいアイテムにぴったりです。今回はソーイング初心者にも作りやすいおすすめアイテムを紹介していきます。

化粧ポーチ・おむつポーチ

そもそもラミネートは通常の織り物とは違い、切り口を処理したり裏地を貼らなくても問題ないので、ポーチなどの袋物は簡単に作ることが出来ます。その中でも特に化粧ポーチ、おむつポーチは汚れを気にせず使えるのでおすすめです。他にもおしり拭きケース、ポケットティッシュケースなどにも便利です。

食事用エプロン・スタイ

どうしても汚れが付いてしまう食事用エプロン・スタイには、水・汚れをはじいてくれるラミネートがぴったりです。プラスチックタイプと違って持ち運びもできるので、お出掛けのときにも重宝するはずです。

哺乳瓶・ペットボトルケース

生地に水が浸透して染みになる心配がないので、哺乳瓶・ペットボトルを持ち運ぶケースにもおすすめです。口は巾着タイプにすると開閉しやすくて便利です。

保冷ランチバッグ(難易度高め)

子供が大きくなってくると、ピクニックなどのお出掛けで重宝する保冷ランチバッグもおすすめアイテムの一つです。ただし、内側にアルミシートを付けなくてはいけないので少し難易度は高めですが、保冷ランチバッグをおしゃれに使いたい方はぜひチャレンジしてみてください。

ラミネートのお手入れの仕方

まず第一にラミネートは洗濯機で洗ってしまうと、ビニールの接着部分が剥がれてしまうため、手洗いするのが基本です。
手洗い方法も、ゴシゴシ洗ったり洗剤などは使わず、表面の汚れをお湯を含ませたタオルで拭いてケアする形になります。黒ずみの汚れは、消しゴムで軽く擦ると取ることができます。
また、紫外線や湿気が原因でビニール部分が黄色く変色する場合がありますが、これは汚れではなく劣化なので元に戻すことはできません。
長期間で保管する際は湿気の少ない場所を選んだり、バッグは持ち手の皮脂汚れをしっかり拭いてあげることが大切です。次にシワがついてしまった場合ですが、ビニール面は熱を加えると変形してしまうので、生地の裏側から低温のアイロンをあてるようにしましょう。

縫いにくいというイメージのラミネートですが、生地の特徴と扱い方さえきちんと理解しておけば、初心者でもきれいに縫うことができます。防水性があって汚れにくいというのは、他の天然繊維の織り物にはないメリットなので、ぜひ気になる方はチャレンジしてみてください。

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