【型紙不要】2.5mの布で作れる、たっぷりギャザーのマキシ丈カシュクールワンピース
胸元が着物のように打ち合わせになっているカシュクールワンピは、ワンピース好きさんなら1枚は持っていたいアイテムのひとつですよね。
中でも、ギャザーがたっぷり入ったマキシ丈のカシュクールワンピは、年齢を問わずナチュラルでフェミニンな雰囲気で着こなせるので人気のデザインです。
また、授乳もできるので、赤ちゃんのいるママにもおすすめ。
そこで今回は、たっぷりギャザーのマキシ丈カシュクールワンピースの作り方をご紹介します。
おりがみのように布を折って折り目に沿ってカットして、、、という風に直感的に型を取っていくやり方なので、型紙なしで作れますよ。
カシュクールワンピースのお悩みとにかく布がいっぱい必要!
作り方に入る前に。
カシュクールワンピースと言えば、ハンドメイド好きさんならきっとわかる「とにかく布いっぱい使うやつ」の代表ですよね!
用尺3m超えはあたりまえ、長袖で袖まくるタイプだったり衿付きだったりすると、、、用尺4m超えも見えてきます。
ですが、今回ご紹介するパターンは、用尺が2.5mで済みます。
カシュクールなのに!ギャザーたっぷりなのに!マキシ丈なのに!
カシュクールワンピースのお悩みフロント合わせ部分がぶわぶわ浮いちゃってフィットしない
斜めのフロントがポイントとなるカシュクールワンピース。
でも斜めゆえに、バイアス裁ちするとどうしてもぶわぶわと浮いてしまいがちですよね。
そこで、今回は、フロントの身頃を糸の方向に合わせて使う工夫を加えました。
布目に合わせて裁つことで、身体にうまくフィットしてくれるんです。
そして、もう一つ。肩の縫い目の位置がポイントです。少し背中側にずらすことで、重心を後ろにもっていき、見た目もすっきりさせました。
パーツは全部で5つ。頑張りどころは布のカットとギャザーでしょうか。さあ、作ってみましょう!
カシュクールワンピース作りで使用した生地
カシュクールワンピースの作り方
それでは作っていきましょう。まずは総柄の布を2.5m用意します。
nunocotofabricの布は、布幅110cmです。(方向性のある布でも作れますが、その場合は用尺として3m必要になります。)
布を、タテ1.7mと80cmにカットします。
タテ1.7mの方はスカート部分になります。
タテ80cmの方はヨコ80cmにカットします。(こちらの方は耳もカットしましょう)
こちらは上身頃になります。
上身頃パーツの80cm×80cmの布を三角に二つ折りしたら、折った部分をカットします。 三角の片方が前身頃、もう片方が後ろ身頃になります。
(方向性のある柄布の場合は両方の三角を前身頃とし、別布で後ろ身頃を作ります。こちらの作り方をみて想定できそうな方は、ぜひトライしてみてくださいね◎)
1.前身頃をカットする
三角にカットしたうちのひとつ、前身頃用の方を使います。
前身頃用の三角の布を半分に折ります。
「わ」を下にした状態でタテ辺の下端から38cmのところにチャコペンで印をつけます。(印①)
写真のように、タテ辺と斜めの辺が合わさるように半分に折り、折り目をしっかりつけます。
(折り目①)
一度折った部分を戻し、斜めの辺が折り目①のところに合うように折り、折り目をしっかりつけます。
(折り目②) 印①のところを押さえつつ、三角の頂点が折り目②上にくるように折ります。
折った部分をハサミでカットします。
下辺から11cmのところチャコペンでに印をつけ、(印②)
先ほどカットした辺の角から垂直に下した2cmの長さの線を書きます。(印③)
印②と印③をゆるーいカーブでつなぎ、カットします。
「わ」の部分をカットします。
前身頃パーツ2つできました!
2.後ろ身頃をカットする
次は、後ろ身頃をカットします。
後ろ身頃用の三角の布を写真のようにヨコ27cmのところで折ってください。
タテ辺の、下端から35cmのところに印をつけます。(印④)
印④からタテ1cm、ヨコ11cmのところに印をつけます。(印⑤)
印④と印⑤をチャコペンでカーブでつなぎます。
印⑤のところに前身頃の肩の角を合わせ、もう片方の肩の角を三角の斜めの線に合わせてャコペンで肩部分をトレースします。
(写真参照)
下端から11cmのところに印をつけます。(印⑥)
肩をトレースしたところと印⑥をゆるーいカーブでむすび、書き入れた線にそってハサミでカットします。
後ろ身頃ができました!
3.スカート部分をカットする
スカート部分は簡単です。半分に折ってカットするだけ。
耳はカットしないでも大丈夫です◎
カットしないことで、スカート部分の端処理をしないですみますよ。
(もちろん、耳をカットして端処理をしてもOKです!ロックミシンのある方はその方が良いかもしれませんね。)
これでパーツのカットができました。
4.上身頃を縫う
それでは縫っていきましょう。
まず、縫う前に上身頃の端処理をします。
肩の部分と脇の部分の端に、ジグザグミシンかロックミシンをかけます。
(写真は後ろ身頃だけですが、前身頃にもかけましょう。)
前身頃と後ろ身頃の肩の部分を中表で合わせ、ぬいしろ1cmで縫い合わせます。
ぬいしろをアイロンで割ります。
胸元の斜めの部分~首回りから反対側の胸元の斜めの部分までを5mm→5mmで三つ折りしてアイロンをかけます。
アイロンをかけたらステッチをかけましょう。
前身頃と後ろ身頃を写真のように合わせ、後ろ身頃の幅からはみ出た前身頃の部分をカットします。
5.上身頃とスカート部分を縫い合わせる
スカート部分の上の辺にギャザーをよせます。
ギャザーをきれいによせる方法については、『ポイントは2つ!ギャザーをきれいによせる方法』を参照くださいね。
ギャザーをよせたスカート部分の上の辺と、上身頃のウエスト部分を、前後ろそれぞれ中表で合わせ、まち針などでとめます。
この時、上身頃の布端とスカート部分のプリント端が合うようにとめましょう。
目打ちを使いながらぬいしろ1cmで縫い合わせます。
(左利きのスタッフが作っているので、目打ちの向きが逆です。。)
縫い合わせたら、ぬいしろにジグザグミシンかロックミシンをかけます。
袖ぐり部分を5mm→5mmで三つ折りしてアイロンをかけます。
袖ぐりは印②から印⑥までです。
三つ折りした状態のまま、ぬいしろ1cmで脇を縫い合わせます。
(スカートはプリント端から1cmのところを縫うかんじです。)
袖口とぶつかる部分は、ぬいしろ1cmの延長上まで縫います。
脇のぬいしろをアイロンで割ったら、三つ折りした袖口にぐるりと一周ステッチをかけます。
裾を1cm→2cmで三つ折りしてアイロンをかけ、ステッチをかけます。
カシュクールワンピースの完成!
ギャザーの部分はちょっと大変でしたね!でもできあがったときの達成感はひとしお。
スタッフが着てみました!
モデル身長:身長155cm
このままお出かけに行けちゃいますね~!!
背中部分は、ほどよいあき具合ですね。
ギャザーもたっぷり!頑張った甲斐ありますね!!
裾もふわふわと♪ ハンモックに揺られてふふふ~♪ リゾートにもぴったりのワンピースです。
スタッフが着てみました!
モデル身長:身長160cm
2.5mでワンピースが作れるけど、3m分買った!という方のために、おまけでこんなの作れるよ、のススメ!
残りの50cmで、こども用パンツを作りました~。
親子でリンクコーデ。夏休みのお出かけが楽しみです♪
今回は、コットンリネンビエラを使って仕立てました。
コットンリネン(ビエラ)は、水通しをするとくったりとした質感になり、落ち感がきれいな生地です。洋服作りに向いています。
ギャザーがたくさん入った服作りには最適ですね!
布の柄でもかなり雰囲気が変わるので、ぜひ色々な布で作ってみてくださいね。