反物から対丈浴衣を仕立てました(一部手縫いも!)

今年の夏の目標、対丈浴衣の型紙を使って、反物でマイ浴衣を仕立てる!を無事に達成できましたので、こちらに報告を兼ねてレポートを綴っていきたいと思います。同じく、反物で作ってみようと思っていたの!という方がいらっしゃいましたら、ご参考にしていただければ幸いです。
※ちなみにこの記事では、反物から浴衣を作る、その作り方工程自体の紹介はしていませんのであしからずご了承くださいね
どうして反物で作ろうと思ったか。
人生初の自作浴衣、仕立てるなら反物で、と決めていたのには理由があります。幾つかあるのですが、反物のシンプルさに惹かれた、というのが一番です。
もともと反物は、着物(浴衣)一着分を作るのに過不足が無い用尺、一巻きは約12mと一律。しかも幅も34cm~38cmと規格が決まっています。※約42cmの広幅もあります
その共通認識の上で存在する反物という素材に、洋裁生地とは違う魅力を感じていました。
しかも、これが一番重要なところですが、反物は布端の処理がいらないではないですか!!!(正確には両端がほつれない)これに勝るもの無し。というわけで浴衣を仕立てるなら反物がいいなあと。反物探しを始めるところからスタート。
ここで大切な補足ですが、洋裁生地がダメということでは、まったく!ありません!
少しでもラクに作りたいという方には反物もいいかも、というだけですよ~
少しでもラクに作りたいという方には反物もいいかも、というだけですよ~
ちなみに反物も、洋裁生地と同じく、価格帯はピンキリです。
それこそ1反あたりの長さは同じ12mですが、安価なものであれば3千円台のものもありますが、老舗の銘柄だと15万円以上するものも。1反で、ですよ。
浴衣に向いている生地といえば、綿コーマ・綿絽・綿紅梅・綿麻・絞り・本麻などがありますが、この生地素材によって、もしくは染め方によって、価格は様々です。
ここでは(買った方が安いな…)は封印しておきましょう。。。ハンドメイドの鉄則(!)ですね。
(理想の反物を購入してテンション上がり気味です)
いい生地だなぁ。(丸久商店さんの東京注染。素材は綿乱絽だそうですよ)サイズ決定はなかなか迷いました
さて、なんとかびびっときた反物を購入したとして、いよいよ作ろう!のその前に、サイズをどうするかという大きな壁が。使う型紙はもちろん、当店オリジナルの【ホームソーイング型紙シリーズ】No.061_対丈浴衣です。
これは、3サイズ×3サイズの実寸型紙ということで、果たしてどのサイズが自分にぴったりであるのかを見極めるのがなかなか重要です。皆さまももしかしたらとても悩まれているのではないでしょうか。
私も撮影会でお二人のモデルさんを見ているからこそ、むむむ…と迷いました。
たまたま私はお2人と身長が同じ160cmでしたので、ここら辺を参考にしたり、
▲身長160cm (おそらく)骨格ナチュラルタイプ【浴衣の型紙】R(レギュラー)の身幅Lサイズ 【型紙アレンジ】丈を2cmプラス
▲身長160cm 骨格ストレートタイプ【浴衣の型紙】R(レギュラー)の身幅Lサイズ 【型紙アレンジ】丈を2cmプラス
あとは、こちら↓を参考にして、自分の体型と”こんな風に着たいな”というイメージ照らし合わせてサイズを決めました。

反物で浴衣を仕立てる そのメインは、、、裁断です
反物はもともと、和服を仕立てるのに適した布地ですので、両端がほつれないようになっています。つまり、布端まで使う、が基本だということ。ベーシックな「浴衣の仕立て方 和裁」などで検索していただくと分かりますが、浴衣の仕立てでは基本的には型紙は使いません。そして、ほぼ捨てるところなく、余分な部分は内側に折り込んで直線に仕立てます。
それだけ和裁が無駄が出ないように効率的に考えられているということなのですが。
そこを敢えて、【ホームソーイング型紙シリーズ】No.061_対丈浴衣は、型紙を設定しました。
もっと簡単に、いつもの洋裁の感覚で、浴衣を手作りしていただきたいからです。
はい。ちょっと横道に逸れてしまいましたが、
そんなわけで各パーツごとの型紙を置いていくわけですが、裁断の際に1つだけ気を付けたこと。それは、和裁が得意な友人に聞いた「絶対に袖を先に裁断するのだよ。あと残ったところは最大に身丈に使えるように」
つまり、身丈は型紙に関係なく、できる限り長くしておくのがよい。ということでした。
もともと、最初から、「身長160cmだけど仕上がり丈はMサイズの仕上がり標準より5cm長めにしたいな」(長めの方が大人っぽくなると聞いたので)と思っていたので、
袖パーツを2枚取って衿とかけ衿を取ったら、残りのパーツ、左右の身頃と左右のおくみはいずれもできるだけ長く、7cmずつぐらい(必ず全て同寸ずつ)伸ばしました。
(ひもは省こうと考えていたので、取っていません。ひもの有無は用尺には影響しません)
身幅・袖幅はそのまま使います
見えるところは手縫いを採用(←夜なべ)
さあ、あとは、型紙通りに裁断をして、対丈浴衣の作り方工程ページ通りに作っていくだけです。裁断の際に、たとえば浴衣の身頃の幅や袖幅は、反物の幅の方が型紙よりすこーし幅広でしたが、もちろんこの辺は気にせず反物の幅で取っていきました。
少しでも布端の処理を減らしたいので…!
おかげでロックミシンは最小限に。
省けるところは省いて、逆に手間をかけてでもきれいに仕上げたいところは手間をかける。それがハンドメイド。
おくみの端、袖口、身八ツ口、衿、そして裾は、手縫いで仕上げました。ぐけ縫いです。和裁に慣れていない身にはなかなかの修行でしたが、きれいに仕上がると達成感があります!見えるところだけでも手縫いするのは、おすすめです。
反物から浴衣ができました
ひもは付けないことにしたので、これで完成!(撮影時、左前になってしまいました。ガーン)製作時間は、時間が取れた日に少しずつ進めたので、、、カウント不可能です。
もし、あと1着作る、ということになっても、布端の処理が減らせるので、やっぱり反物を選んでしまうかな~と思っています。
それにしても、自分で浴衣を作ることが、こんなに楽しい時間だとは。大発見でした。
愛おしくてしょうがないので、ことあるごとにこの浴衣を着て出かけたい!そんな風に思える今年の夏です。
帯と帯締めの組み合わせに悩むのもまたこれも愉しみ。いただいた帯やヴィンテージ着物屋さんで購入した帯など。半幅帯が活躍です。
夕方、対丈浴衣を着て出かけてみると、、涼しさに驚きます。衿もと、袖口をふわ~っと通り抜ける風が心地よいです。
身長160cm 骨格ナチュラルタイプ【浴衣の型紙】R(レギュラー)の身幅Lサイズ 【型紙アレンジ】丈を5cmプラスにしました。参考までに。
浴衣、ほんとうに涼しいです…!しかも対丈浴衣だとお腹周りのごわつきもないので、その分さらに涼しくて。体感としては、ワンピース1枚の涼しさとは全く違う種類の涼しさです。皆さまも、ぜひ、反物から対丈浴衣、作ってみませんか。
暑い夏を快適にかつご機嫌に過ごすための、1つのアイディアだと思います。
夏はまだまだ続きそう、ですね。夏バテしないように、ゆる~くこの暑さと付き合っていきたいものです。
【ホームソーイング型紙シリーズ】No.061_対丈浴衣(型紙)



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