ラップワイドパンツの作り方【ホームソーイング型紙シリーズNo.64】

こちらは【ホームソーイング型紙シリーズ】No.064_ラップワイドパンツを使用した作り方ページです。
ひらり、ひらり、と動くたびに揺れるラップ布が素敵な、ラップワイドパンツです。パンツ本体もゆとりのあるデザインなので、着心地もゆったりめ。巻きスカートのようにも見えるから、シルエットに変化も付いて気分も上がります。さりげなく体型カバーもしてくれる、使えるパンツです。
製作には下記の型紙が必要です。

※本型紙および作り方を使用して制作した商用利用を目的とした販売、およびコンクール等応募作品として出品することはご遠慮ください。
ラップワイドパンツの仕上がりサイズ
※S/M/L/XL の4サイズ展開です

| S | M | L | XL | |
|---|---|---|---|---|
| パンツ総丈 | 91cm | 95cm | 99cm | 101cm |
| 股下 | 62cm | 64cm | 66cm | 68cm |
| ウエスト | 56~64cm程度 | 62~70cm程度 | 68~76cm程度 | 74~82cm程度 |
| ヒップ周り | 109cm | 113cm | 117cm | 121cm |
| 裾周り | 48cm | 52cm | 56cm | 60cm |
※平置きで採寸
※ウエストはゴムで調整しましょう
ラップワイドパンツの材料
【布の用尺】S…3m M…3.1m L…3.25m XL…3.4m(布幅108cm)
| 型紙 | 【ホームソーイング型紙シリーズ】 No.064_ラップワイドパンツ |
| 生地 S/M/L/XL | 3m/3.1m/3.25m/3.4m(布幅108cmの場合) |
| ウエスト用ゴム S/M/L/XL | (2.5cm幅)28cm/30cm/32cm/34cm ※目安 |
| インベルト(ベルト芯)S/M/L/XL | (2.5cm幅)38.5cm/40.5cm/42.5cm/44.5cm ※目安 |
生地は、薄手のコットン、リネン、コットンリネンビエラから、中厚手のリネン、ツイル、サージ、リネンウールなど、どんな生地でもお作りいただけます。
インベルト(ベルト芯)は、ストレッチ性があるものでも可
ラップワイドパンツ 布の裁ち方図
下記の裁ち方図を参考に、布を裁断してくださいね。

お詫びと訂正(8/29以前にお買い上げの皆さまへ)
お手元の型紙の「前身頃」の裾のサイズ表記にミスがありました。
下記の図、赤文字が正しいものとなります。
ご心配をおかけしてしまい、まことに申し訳ございません。心よりお詫びいたします。(8/30以降お買い上げの方へお届けする型紙は、こちら修正済みのものとなります)
この型紙のポイント
ウエスト周りは、フロント部分がインベルト芯&タック仕様、バック部分はウエストゴムで仕上げます。この切り替えの部分(両サイド)はがんばりどころです。また、腰ひもを本体に付ける際、厚手の生地の場合は縫い合わせ部分を少し長めにしてもよいでしょう。
裁断のポイント
前パンツ・後ろパンツは、必ず左右対称で取るようにします。布目を合わせてから裁断しましょう。
合印の写し方や、型紙と布の裁断の仕方、型紙を扱うときのポイントなどは、
ホームソーイング型紙シリーズの型紙の使い方(記号の読み方・裁断の仕方)をご確認くださいね。
縫い方のポイント
・ぬいしろは(指定の無い限り)1cmです。切り取った布端から1cm内側を縫います
・縫いはじめと縫いおわりは返し縫いをしましょう
・きれいな仕上げのためには、こまめにアイロンをかけるのがポイントです
ラップワイドパンツの作り方
(製作時間のめやす:3時間)
ここでは、縫い目が見やすいように赤い糸で縫っていきますが、仕立てる際は、生地と同系色または生地よりも少し濃い目の糸(目立たない色の糸)で縫ってくださいね。
1.布を裁断する
前パンツ・後ろパンツは「左右対称」でとります。
生地の(オモテ)と(ウラ)が分かりづらい生地は、裁断するときに「目印」をつけておきましょう。
今回は、オモテ面にマスキングテープを貼って目印としていきます。

左右対称に裁断する方法は左右対称に裁つでご確認くださいね。
合印も忘れずにつけておきましょう。
2.布端の処理をする
前後パンツ・ラップ布の布端を、ロックミシンまたはジグザグミシンで始末しましょう。
(ラップ布の他の布端は、後で三つ折りするのでロックミシンはかけません)
左の前パンツと後ろパンツも、同様にロックミシンをかけておきましょう。
3.ウエストのタックを折る
前パンツのタックを折ります。
まず、型紙でタックの向きを確認しましょう。タック印を重ねるように、前中心から脇に向かってタックが入ります。
画像では、赤線を青線に重ねます。

タック印を重ねるようにたたんで、まち針でとめ、布端から5mmで仮縫いしておきましょう。
タックの数は、左右パンツ合わせて全部で4か所です。
4.裾、ラップ布に折りぐせを付ける
前後パンツの裾を、1cm→2cmで三つ折りしてアイロンをかけます。
ここでは折り目をつけるだけです。
まだ、縫いません。
ラップ布の三辺を、1cm→2cmで三つ折りしてアイロンをかけます。
下の写真を参考に、①→②→③の順番で折りましょう。
こちらも、ここでは折り目をつけるだけです。
まだ、縫いません。
5.ひもを作り、縫いつける
ひもを2本作り、縫い付けていきます。
周囲を1cmで折り、さらに半分に折ったら、際にステッチをかけましょう。

ひもの片方はパンツ本体に縫い込んでしまうので、布端を折り込まず、ステッチもかけないでおきます。
(こうすることで、ぬいしろのごろつきを少し抑えることができます)
1本は、ラップ布に縫いつけます。
ラップ布の裾→前端→上端と続けて縫う際に、途中でひもを上端に挟み込みましょう。
ひもを挟み込む際、ステッチのある方を下にしてくださいね。
ラップ布とステッチが揃って、きれいな仕上がりになりますよ。
また、ひもの付け根は力がかかる場所です。
補強のため、下の写真のようにステッチをしておきましょう。
もう1本のひもは、左前パンツの脇に縫いつけます。
まずは、ひも付け位置を型紙で確認しましょう。
ひもの下辺をひも付け位置の合印に合わせ、端から5mmで縫いつけます。
6.股下と股上を縫う
前後パンツを中表に合わせ、股下をぬいしろ1.5cmで縫い合わせます。
裾の折り目は、開いて縫いましょう。
縫えたら、ぬいしろは割っておきます。
もう一方のパンツも同様に縫いましょう。
次に、股上を縫っていきます。
左右パンツを中表に合わせましょう。
股下の縫い目をしっかり合わせ、ぬいしろ1cmで縫い合わせます。
強度を高めるため、同じところを2重に縫いましょう。
縫えたら、ぬいしろは左パンツ側へ倒しておきます。
ちなみに今は、こんな状態になっていますよ。

7.ウエスト布を縫いつける
こちらのパンツは、ウエスト布が前後で別になっているパターンです。
前パンツと後ろパンツに、それぞれ縫いつけていきます。
前パンツを参考に説明していきます。
ウエスト布とパンツ本体を中表に合わせて、ぬいしろ1cmで縫い合わせます。
※ウエスト布は、前中心の合印がある方の布端を縫い合わせます。
前中心の合印をしっかりと合わせましょう。
ひもを縫い込まないように、よけてくださいね。
ぬいしろは、ウエスト布側へ倒しておきましょう。
後ろパンツも同じように縫います。
8.ラップ布を縫いつけ、脇を縫う
まず、右前パンツの脇に、ラップ布を縫いつけていきます。
前ウエスト布のラップ布上端位置に合わせ、ぬいしろ5mmで縫いましょう。
※他のパーツを縫い込まないよう、気を付けてくださいね。
この時、ラップ布はパンツの裾にピッタリ合わなくてもOKですよ。
次に、パンツ本体の脇を縫っていきます。
縫い込まないように、右前パンツに縫いつけてあるラップ布はたたみ、前パンツと後ろパンツの脇を中表に合わせます。

もう一方のパンツも、前パンツと後ろパンツの脇を中表に合わせましょう。
脇をぬいしろ1.5cmで、縫い合わせます。
ぬいしろは、後ろパンツ側へ倒しておきましょう。
9.裾を仕上げる
裾の三つ折りを、もう一度きれいにアイロンで整えましょう。
右足の裾はラップ布が縫いつけてあるので、ラップ布をよけながら縫います。
脇の縫い目の際からスタートして
ぐるりと縫ったら、ラップ布をよけ、脇の縫い目の際まで縫いましょう。
もう一方の裾は、ぐるりと縫います。
10.ウエストを仕上げる
ウエストは、前側はインベル芯、後ろ側はゴムの仕様になっているパターンです。
脇の縫い目を境に、前後を別々に仕上げていきますよ。
最初に、ウエスト布の端をぐるりとアイロンで1cm折ります。
さて、まずは、後ろウエストから縫っていきますよ。
縫い合わせた縫い目をかくすように、後ろウエスト布を半分に折ります。
パンツ本体のオモテからまち針で留めます。
この時、まち針がウエスト布のウラ側の端をきちんと拾えているか、確認してくださいね。

パンツ本体のオモテから、ウエスト布の端1mmくらいでステッチをかけ、ウエスト布を縫い押さえます。
内側の布端を縫い落さないように、ゆっくりと進めましょう。
※この時、縫い始めと縫い終わりどちらも、脇から5cmは縫わずにあけておいてくださいね。
脇のぬいしろにゴムを差し込んで、縫いとめます。
オモテから見ると、このようにステッチが見えていますよ。
後ろウエスト布にゴムを通します。
ゴムを通したら、反対側のゴム端も同じように縫いとめましょう。
次に、前ウエストを縫っていきます。
インベル芯を脇のぬいしろ端に合わせ、後ろウエストのゴムと同じ位置で縫いとめます。
(インベル芯とゴムが、ぬいしろ分だけ重なります)
反対側のインベル芯端も同じように縫いとめましょう。
縫い合わせた縫い目をかくすように、前ウエスト布を半分に折ります。
パンツ本体のオモテからまち針で留めましょう。
この時、まち針がウエスト布のウラ側の端をきちんと拾えているか、確認してくださいね。
後ろウエスト布のステッチとつながるように、先ほど同様、パンツ本体のオモテから縫っていきます。
内側の布端を縫い落さないように、ゆっくりと進めてくださいね。
先ほど、脇から5cm縫わずにおいた部分は、中のゴムを伸ばしながら縫いましょう。
また、右脇はラップ布があるので、ラップ布の前後で縫い目を分けます。
ラップ布をよけながら縫いましょう。

11.ラップワイドパンツが完成
ラップワイドパンツが完成です!※Lサイズで作りました
薄手のインド綿生地で作りました。派手柄が映えて可愛いですパターンです。無地だとまたがらりと印象が変わって素敵なパンツになりそうですね。
160cm Mサイズサンプル着用
フロントのインベルト+タック始末のおかげで、ウエストすっきり。
こちらは薄手の、シャーリング加工がされたストライプのコットン生地。軽やかな印象です。Lサイズで作りました。
生地を変えていくつも作ってみたくなるパターンです。
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