キャミソールタックワンピースの作り方【ホームソーイング型紙シリーズNo.029】
こちらは【ホームソーイング型紙シリーズ】No.029_キャミソールタックワンピース型紙をご購入いただいた方や、検討中の方に向けたページです。
このレシピでは、下記のキャミソールワンピースの型紙を使用した作り方を紹介しています。
※本型紙および作り方を使用して制作した商用利用を目的とした販売、およびコンクール等応募作品として出品することはご遠慮ください。
キャミソールタックワンピース 仕上がりサイズ
フリーサイズ | |
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着丈(総丈) | 112cm |
身幅 | 99cm |
ヨーク幅 | 44cm |
肩ひもの長さ | 約38cm |
モデル身長:162cm フリーサイズ
一枚で着たり、シャツやニットに重ねたりと、色々な着こなしが楽しめる、ほどよい甘さがキュートなキャミソールワンピースです。
胸元のタックがほどよくボリュームを押さえてくれるので、バランスが取りやすいのも魅力◎
丈はロング丈にしています。ご自身の身長に合わせて自由に調整くださいね。
キャミソールワンピースの材料
【布の用尺】2.8m(布幅108cm)
型紙 | 【ホームソーイング型紙シリーズ】No.029_キャミソールタックワンピース |
生地 | 2.8m(布幅108cm) |
伸び止めテープ(アイロン接着) | 15cm(9mm幅) 4本 |
※生地は、コットンリネンビエラ、リネン、サージ、綿ポリエステルなどの中厚手生地が合います
キャミソールタックワンピース サンプルで使用した生地
※こちらのサンプル製作ではコットンリネン(ビエラ)素材を使用
キャミソールタックワンピース 布の裁ち方図
下記の裁ち方図を参考に、布を裁断してくださいね。
裁断のポイント
裁断図は、型紙の「わ」を開いた状態で掲載しております。
合印の写し方や、型紙と布の裁断の仕方、型紙を扱うときのポイントなどは、
ホームソーイング型紙シリーズの型紙の使い方(記号の読み方・裁断の仕方)でご確認くださいね。
縫い方のポイント
- ぬいしろは(指定の無い限り)1cmです。切り取った布端から1cm内側を縫います
- 縫いはじめと縫いおわりは返し縫いをしましょう
- きれいな仕上げのためには、こまめにアイロンをかけるのがポイントです
キャミソールタックワンピースの作り方
ここからは、キャミソールタックワンピースの作り方を詳しく解説していきます。 下記の手順で縫い進めてみてくださいね。
1.裁断する
今回は、「fruits(ネイビー)」のコットンリネン(ビエラ)生地を使って仕立てました。
コットンリネンビエラ、リネン、サージ、綿ポリエステルなどの中厚手生地がおすすめです。
※慣れないうちは、柄合わせの必要がない総柄や小さな柄、または無地生地がよいでしょう。
ヨークとスカート本体は「わ」で、ポケットは左右対称に裁断します。
ポケット口に貼るための伸び止めテープが4本必要です。
2.肩ひもを縫う
肩ひもを横長に半分に折ります。
オモテが内側になります。
端から端までぬいしろ7mmで縫い合わせます。
ぬいしろを5mmほどにカットします。
片方の端をタテに仮縫いします。
次の方法でオモテに返すための仮縫いです。別の方法でオモテに返す場合、必要なければ仮縫いの必要はありません。
1.細い棒を仮縫いした端から差し込みます。
2.内側にどんどん入れ込んでいきます。
3.オモテに返った先が出てきたら、
4.棒を抜き、布だけ引っ張ってすべてオモテに返します。
細い棒は、お箸のような棒を使うと良いです。
とがっていると穴があきますので端は丸いものを選びましょう。
端の仮縫いした糸をほどき、縫い目を脇にしてアイロンで整えたら肩ひもの出来上がりです。
3.ヨークを縫う
前ヨークと後ろヨークを中表に重ねて、脇をぬいしろ1cmで縫い合わせます。
ヨーク2組、どちらも同じように進めます。
片方のヨークの後ろ、オモテ側に肩ひもを仮縫いします。
ヨークを中表に重ねます。
ぬいしろ1cmでぐるりと縫い合わせます。
前ヨークの角に、肩ひもを後から差し込むため、縫わずに2cmほど開けておきます。
ぬいしろの角を切り落とし、カーブ部分には1cm間隔に深さ8mmほどの切込みをいれておきます。
オモテに返してアイロンでしっかりと形を整えたら、ヨーク2枚がずれないよう脇ラインをしっかりと合わせて下をぐるりと縫い合わせておきます。
前ヨークには肩ひもを通し口が開いています。
4.ポケットを縫う
スカート本体のポケット口より少し長めに伸び止めテープをアイロン接着します。
布端から5mmほど離して貼りましょう。
スカート脇をロックミシンまたはジグザグミシンで始末します。
ポケット布4枚の周りをロックミシンまたはジグザグミシンで始末します。
スカートの裾を1cm→2cmで三つ折りします。
まだ縫いません。
後ろスカートの上にポケット袋布後ろ(F)を中表に重ねます。
ポケット付け位置の印を合わせます。
ポケット布の端から端までをぬいしろ5mmで縫います。
次は前スカートです。
前スカートとポケット袋布前(E)を中表に重ねます。
ポケット布の端から端までをぬいしろ1cmで縫います。
そのまま前スカートに縫いつけたポケット(E)を外にひらきます。
ポケットを縫いつけた縫い目から7mmをステッチします。
5.脇を縫う
前スカートと後ろスカートを中表に重ねます。
ポケット布は開いておきます。
ポケット口からポケット口をのぞいた脇をぬいしろ1.5cmで縫い合わせます。
ポケット布を一緒に縫わないようによけておきます。
ぬいしろをしっかりと割ります。
ポケット口まわりをステッチします。
ポケット付け位置は力がかかるので返し縫いでしっかりと縫っておきます。
反対側も同様に縫い進め、前スカートを上にして置きます。
後ろスカートのぬいしろをひらき、ポケット布後ろ(F)ポケット口をぬいしろに縫いとめます。
縫えたらポケット前後ろ(E/F)2枚一緒に外側に開きます。
ポケット布の周囲をぬいしろ1cmで縫い合わせます。
☆から★へ向かって、★の方は脇の縫い目とポケットステッチの縫い目の間を縫い進めます。
両側縫えたらポケットは完成です。
6.タックを縫う
スカートのウエスト部分にタックを折っていきます。
型紙のタック印をもう一度確認しましょう。
型紙はぬいしろ込みのサイズなので合わせる位置に気をつけます。
数字の入ったタックの印だけまち針でマークします。
同じ数字の印同士を中表に合わせます。
中心の山になった部分をつぶします。
数字の入った印と中心の印がすべて重なるようにたたみます。
すべてのタックを同じようにたたみ、タックが開かないように布端を仮縫いします。
前スカート後ろスカートともにぐるりとタックを折ります。
7.ヨークをつける
スカートのオモテを外側にし、ヨークを中表になるように重ねます。
ヨークの表裏は特にありませんので、柄の在り方等でオモテになる面をお好みで決めて下さいね。
前中心・後ろ中心・脇をしっかりと合わせてぬいしろ1cmでぐるりと縫い合わせます。
縫えたら布端をロックミシンまたはジグザグミシンで始末します。
縫い合わせるときは、タック面を見ながら縫うとタックがよれてしまったり開いてしまったりしづらくきれいな仕上がりになります。
ぬいしろはスカート側へたおします。
肩ひもを前ヨークへ差し込みます。
長さを調節したい場合はここで長めに差し込んで調節してくださいね。
肩ひもの根元、前ヨーク側と後ろヨーク側どちらも返し縫いでしっかりと縫いとめます。
8.裾を縫う
裾の三つ折りを折り直し(1cm→2cmで三つ折り)、ぐるりとステッチで縫いとめます。
完成です
キャミソールタックワンピースが完成しました。