こどもタックキャスケット(帽子)の作り方(頭囲49~56)【無料型紙あり】【リバーシブル】
円形の1枚の布にタックを寄せてクラウン部分を作るキャスケットタイプの帽子です。
こどもタックキャスケット(帽子)の表布にぴったりの生地は、「無地・コットンツイル」 綾織なので、中厚手でありながらも柔らかく扱いやすい素材です。
今回は「キャメル」を使用しました。
表裏使えるリバーシブルタイプなので、プリント生地を合わせれば裏地選びも楽しめますよ。型紙通りに作ると頭囲52~54程度のサイズですが、タックの寄せ方などのアレンジで、頭囲49~56程度まで幅広いサイズの帽子を作ることができますよ。(詳しいことは後述しますね◎)
また、後ろ部分がゴムベルトになっているので、子どもの頭にフィットして使いやすいんです。
リバーシブルタイプのキャスケットなので表裏の布を重ねて作りますが、夏用はクラウン部分を1枚の布で作っても良いですよ。
帽子のクラウン部分は実物大の型紙を付けました。A4コピー用紙に出力してお使いください。
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4,000柄の中から好きなデザインの帽子が作れます。こどもタックキャスケット(帽子)の製図・型紙(全2枚)
※クリックするとA4サイズの製図・型紙・作り方のPDFが開きます。印刷する際は100%で出力してください
こどもタックキャスケット(帽子)の材料・裁断サイズ
【布の用尺】タテ40cm × 布巾(108cm)
表布:クラウン | 型紙通りの布を1枚 |
表布:ブリム | 型紙通りの布を1枚 |
表布:ベルト | タテ5cm×ヨコ52cmを1枚 |
表布:ゴムベルト | タテ5cm×ヨコ11cmを1枚 |
裏布:クラウン | 型紙通りの布を1枚 |
裏布:ブリム | 型紙通りの布を1枚 |
裏布:サイズベルト | タテ5cm×ヨコ52cmを1枚 |
裏布:見返し | タテ2cm×ヨコ16cmを1枚 |
厚手接着芯:ブリム | 型紙通りの布を1枚 |
厚手接着芯:ブリム | タテ3cm×ヨコ50cmを1枚 |
7mm幅のゴムひも | 6cm |
できあがりサイズ
頭囲52~54程度
こどもタックキャスケット(帽子)で使用した生地
こどもタックキャスケット(帽子)の作り方
1.型紙を使ってパーツをカットする
布を「わ」にし、型紙を当ててぬいしろ分をとってカットします。
この時、タック印のところも写しましょう。
クラウン以外のパーツも寸法通りにカットします。
2.クラウンを作る
クラウンパーツのタックの印のところを山にして外表で折り、印に合わせて1cmの長さ縫います。
基本は山から2.5cmのところを縫いますが、後ろの部分(かまぼこ型になっている部分)に近いところは山から1.5cmなので注意してくださいね。
タックを写真のように倒し、端の部分を仮縫いしておきます。
表布と裏布のクラウン部分ができました。
3.ブリムを作る
表布のブリムパーツのウラにブリム部分の接着芯をアイロンで貼り付けます。
表布のブリムパーツに裏布のブリムパーツを中表で合わせてまち針でとめ、ぬいしろ5mmで先の部分を縫い合わせます。
ぬいしろに3mm程度の切り込みを入れます。
表に返し、アイロンで形を整えます。
先部分に5mm間隔で3本のステッチを入れます。
4.ゴムベルトを作る
ゴムベルトパーツの上下の布端を1cmずつ内側に折りこみます。
さらに半分に折ってアイロンをかけ、ステッチします。
ゴムひもを通します。安全ピンを使うと簡単にできますよ。
ゴムひもが少しはみ出た状態で両端を縫います。
しっかりと返し縫いをしておきましょう。
5.クラウンにベルトを縫い付ける
表布と裏布のクラウンを外表で合わせます。
表裏合わせたクラウンにベルトパーツを中表で合わせてまち針でとめ、ぬいしろ1cmでぐるりと縫い合わせます。
はみ出した部分はカットします。
ぬいしろにジグザグミシンもしくはロックミシンをかけます。
ぬいしろをアイロンでベルト側に倒します。
ベルト側の際に押さえミシンをかけます。
カットした部分と同じ幅をサイズベルトもカットし、ベルトとサイズベルトを同じ長さにしておきましょう。
6.ブリムとサイズベルトを縫い付ける
サイズベルトパーツの中央にアイロンで接着芯を貼り付けます。
上辺を1cm内側に折り、アイロンをかけてステッチします。
ベルトの中央にノッチを入れます。
ブリムの中央にもノッチを入れます。
ベルトとブリムをノッチが合うように中表で合わせます。
端のところを仮縫いします。
ブリムをつけたベルトとサイズベルトを中表で合わせ、ぬいしろ1cmで縫い合わせます。
ぬいしろにジグザグミシンもしくはロックミシンをかけます。
7.ベルトにゴムベルトを縫い付ける
写真のように、ベルトの端にゴムベルトを中表で縫い付けます。
見返しパーツの片側を内側に5mm折りこみ、アイロンでしっかりと折り目をつけておきます。
ベルト部分~クラウンのかまぼこ型部分~ベルト部分に見返しをぬいしろ7mmで縫いつけます。
縫い目から見返しを裏側に返し、ステッチします。
8.仕上げのステッチ
サイズベルトを裏に返してアイロンをかけ、下端部分とゴムベルト部分にぐるりとステッチをかけます。
厚みでゴムベルト部分にステッチできない場合は、手縫いで縫い付けましょう。
こどもタックキャスケット(帽子)が完成!
さあ、これでこどもタックキャスケット(帽子)の完成です!
後ろのゴムベルト部分も良いかんじに仕上がりましたね。
さっそくかぶってみました!
ブリムを折って、内側をちらりと見せてかぶるのもかわいいです。
もちろん、リバーシブルで使えます。
男の子がかぶっても良いですね。
えいっ!!日差しが強くてもへっちゃらだよ!
アレンジしてみました
2.5cm+2.5cmとったタック部分を、2.2cm+2.2cmにしてみました。
6か所6mmずつ、計3.6cm大きくなったので、頭囲55cmのサイズになりました。
さらに、クラウンは表布のみとしたので、涼しく使える帽子となりました。
こちらは、タック部分を2.1cm+2.1cmにしてみました。
頭囲56cm程度のサイズになりました。
ベルトとサイズベルトのパーツは表布と裏布を反対にしてみました。
今度は小さめにサイズアレンジです。
クラウン部分の布をカットするとき、ぬいしろ分をとった線ではなく、型紙のそのままの大きさでカットして作りました。
タックはそのまま2.5cm+2.5cmで入れてあります。
頭囲49cm程度の帽子ができあがりました。
小学生低学年がかぶるとかなりパツパツのサイズですね。。
裏返しにしてかぶってみました。派手めの柄の帽子もかわいいです。
こちらは、クラウンを型紙のそのままの大きさでカットし、タックを2cmにして作りました。
また、ベルトパーツを高さ4cmで作ったので、浅めの帽子になりました。
いちにちいっかい、なつカレンダー◎
みなさんも、ぜひいろいろとアレンジしながら作ってみてくださいね。
こどもタックキャスケット(帽子)で使用した生地
表布におすすめの生地
・綾織りの生地で、中厚手でありながらも柔らかく扱いやすい「無地・コットンツイル」は、こどもタックキャスケット(帽子)の表布にぴったりの生地です。
裏布におすすめの生地デザイン
・シンプルなデザインでさりげなく、インパクトのあるデザインでアクセントに、帽子の裏地はどちらを選んでもおしゃれにきまりますよ◎
・さらさら、と流れるような線がシンプルで魅力的なデザインのファブリック「Line/デザイナー:raddiey(ラッディー)」
・雨の日の雰囲気が素敵なダイヤ柄で描かれたデザインのファブリック「rainyday/デザイナー:にしまたひろし」
・線のテクスチャにもひとひねりある、オールマイティに使いやすそうなチェック柄のファブック「wind check/デザイナー:ムラタトモコ」
・ひと目で印象に残る、華やかなデザインのファブック「flower of sun/デザイナー:仲西 太」
・パステルトーンの透明感が瑞々しいデザインのファブック「sweet drop(mini)/デザイナー:nunocoto fabricオリジナル」