型紙なし!パウスカートの作り方【ケイキ(子ども用)90サイズ~160サイズ・大人用】
今回は、フラダンスの衣装であるパウスカートの作り方を紹介します。
パウ(pau)はハワイ語でスカートのことで、フラダンスを踊る時に着用するスカートのことです。
子どものことはケイキ(Keiki)と言い、子ども用のフラスカートのことをケイキパウ、と言います。
たっぷりの布を使ったボリュームのあるスカートで、フラダンスを踊る時に美しい腰の動きを目立たせるように、腰の部分にギャザーが入っています。
フラダンスの習い事にはもちろんのこと、普段着やお出かけ着として履いてもかわいいですよ♪
パウスカートの長さ(丈)について
パウスカートの長さ(丈)に決まりはありませんが、大人用は床から裾までが20~25cm程度が躍った時に美しいと言われており、ふくらはぎが少し見えるくらいの長さです。子どもは少し短めの丈がかわいいとされていますが、ハラウ(教室)の先生によって良いとしている長さが違うことも多いです。
また、パウスカートの履き方についてもハラウ(教室)の先生によって違いますが、パウスカートはウエストではなく腰で履くことが一般的ではあります。履き方の指定がない場合は、腰で履いて長さを決めてくださいね。
パウスカートのゴムの本数について
ウエストゴムの本数についても決まりはありませんが、3本~4本のウエストゴムのパウスカートが人気で、ケイキ(子ども)用パウスカートについては3本がおすすめです。
スローテンポの曲でゆったりと踊る場合には3本ゴムのスカート、テンポが速く、動きが激しい踊りにの場合は、ズレ落ちにくい4本ゴムがおすすめです。 長さ(丈)と同様、ゴム本数もハラウ(教室)によって決められた本数がある場合があります。
パウスカートの仕上がり寸法
今回は、90サイズから160サイズのケイキ(子ども用)と大人用のパウスカートの仕上がり寸法と必要な布のサイズを紹介します。
あくまで目安の寸法ですので、丈やゴムひもの長さを調整して作ってみてください。
パウスカートの材料・裁断サイズ
【90サイズ】布 | 196cm×53cm 1枚※ |
ゴムひも | 50cm 3~4本 |
布 | 216cm×58cm 1枚※ |
ゴムひも | 53cm 3~4本 |
布 | タテ236cm×ヨコ63cm 1枚 |
ゴムひも | 56cm 3~4本 |
布 | タテ256cm×ヨコ68cm 1枚 |
ゴムひも | 59cm 3~4本 |
布 | タテ276cm×ヨコ73cm 1枚 |
ゴムひも | 62cm 3~4本 |
布 | タテ296cm×ヨコ78cm 1枚 |
ゴムひも | 65cm 3~4本 |
布 | タテ316cm×ヨコ83cm 1枚 |
ゴムひも | 68cm 3~4本 |
布 | タテ336cm×ヨコ88cm 1枚 |
ゴムひも | 71cm 3~4本 |
布 | タテ356cm×ヨコ93cm 1枚 |
ゴムひも | 71cm 3~4本 |
※ここでは布のタテ地をヨコ向きにして作りますが、90サイズ・100サイズは布の向きをそのままで2枚の布を縫い合わせて作ってもOKです。
※※ウエスト用ゴム3本の場合は8コール、4本の場合は6コールのゴムひもがおすすめです。
縫い始める前にまずは生地の色に合わせたミシン糸を選びましょう。
糸の色の選び方は、生地の色に自然となじむミシン糸の選び方をご参照くださいね。
パウスカートで使用した生地
春の気配が、空気いっぱいに満ちる様子を描いた、春らしいやさしい色使いが印象的なテキスタイルです。
今回、オックス生地を使用しています。
パウスカートの作り方
1.布端の始末をする
短辺両側をロックミシンまたはジグザグミシンで始末します。
2.筒状に縫う
布を中表で半分に折り、短辺をまち針でとめます。ぬいしろ1cmで縫い合わせます。
この時、ゴム通し口は縫わないで開けておきます。
※ゴム通し口の寸法:上から1cm~ゴム3本の場合は11.5cm/ゴム4本の場合は12cm(写真参照)
縫ったらぬいしろをアイロンで割って、
ゴム通し口に四角くステッチをかけます。
3.裾を縫う
裾を1cm→2cmの三つ折りにします。
ぐるりと一周ステッチをかけます。
4.ウエストを縫う
ウエスト部分を三つ折りにします。
- 3本ゴムの場合:1cm→12.5cm
- 4本ゴムの場合:1cm→13cm
で三つ折りしましょう。
ずれないように待ち針でとめておきます。
以下の図を参考に、3本ゴムの場合は6本、4本ゴムの場合は8本のステッチをします。
裁縫に慣れていない方はチャコペンでステッチする線を描いてから縫いましょう。
ここではミシンにガイドとなるマスキングテープを貼って縫っていきます。
ガイドに合わせてどんどん縫っていきます。
この長距離&本数が多いステッチが一番のハイライト。頑張って縫っていきましょう~!
5.ウエストにゴムを通す
ウエストのゴム通し口からゴムを通します。
ゴムを通す部分は図の黄色い部分です。
ゴムの端をクリップなどでとめておくと、引っ張っているときにゴム通し口の中に入ってしまうのを防げますよ。
ゴムは1本ずつ通しても良いですし、いっぺんに通しても良いですよ。距離が長くて抜けやすいので、結ぶなどして抜けないようにしてから通しましょう。
ゴムを一周させたらウエストのサイズに合わせ、スタートとゴールの部分を結びます。
パウスカートが完成!
これでパウスカートの完成です!!
今回作ったのは110サイズです。子どもが楽しそうに踊っている姿が目に浮かびますね♪
腰のギャザーがギューっ!裾がフワーっ!このコントラストが躍りの素敵さを際立たせるんですよね。
パウスカートで使用した生地
・春の気配が、空気いっぱいに満ちる様子を描いた、春らしいやさしい色使いが印象的なテキスタイル、「はるのひ(うごきだす)」/デザイン:totoganashi ※オックス素材を使用
パウスカート作りに適した生地素材は?
パウスカートは綿ポリの布を使って作られることが多いですが、肌触りなどを重視して綿100%の素材で作ることもあります。
綿100%の素材で作った場合シワができやすいので、洗濯の後は裾にアイロンをかけると良いですよ。
(nunocoto fabric取り扱い生地の中で、パウスカートに適した生地素材)
- ◎…オックス、ローン
- ○…ダブルガーゼ、コットンリネンビエラ
- △…ツイル
- ✕…キャンバス、キルティング
普段使いできる♪ギャザースカートの作り方