パラシュートパンツキットの作り方【大人の洋裁キット】No.001
こちらは【大人の洋裁キット】No.001_パラシュートパンツをご購入いただいた方や、検討中の方に向けたページです。
下記のパラシュートパンツの型紙を使用した作り方を詳しく紹介していきます。
※本型紙および作り方を使用して制作した商用利用を目的とした販売、およびコンクール等応募作品として出品することはご遠慮ください。
パラシュートパンツ 仕上がりサイズ
S/M/Lサイズの仕上がりサイズは以下です。ご参考になさってくださいね。
S | M | L | |
---|---|---|---|
パンツ総丈 | 92cm | 96cm | 101cm |
ウエスト | 約~99cm | 約~103cm | 約~109cm |
ヒップ周り | 約~108cm | 約~112cm | 約~118cm |
股下丈 | 67cm | 71cm | 76cm |
パラシュートパンツキットの内容
型紙 | A0サイズ2枚 |
生地 | ワイド幅生地(ポリエステル100%)2.2m分 |
ウエスト用平ゴム | 1.5cm幅72cm 2本 |
裾用コード | 黒 60cm 2本 |
コードストッパー | 黒 2個 |
裁断図 | 1枚 |
nunocoto fabricオリジナルタグ | 1枚 |
ポリエステル100%生地の特徴と注意点
パラシュートパンツキットで使用する生地は、ポリエステル100%素材です。
こちらで採用している生地は、シワになりにくく柔らかな落ち感を再現してくれる、というポリエステル素材の良さに加え、麻のようなナチュラル感とドライな風合いをプラスした、新素材です。肌触りがやわらかくとろみのある質感で、麻のようにさっぱりとしているのが特徴です。
また、パラシュートパンツキットに使用している生地は、夏にもおすすめの接触冷感やUVカット機能も備わっています。
使用する際の注意点は、とろりとした落ち感があるため折り目がつきにくいためアイロンをかけながら縫い進めるのがおすすめです。
アイロンの温度は低温から中温にしましょう。
生地の端で、折り目がつき、なおかつ生地がテカテカと光らない温度を必ず確認してから始めてください。
パラシュートパンツ 布の裁ち方図
下記の裁ち方図を参考に、布を裁断してくださいね。裁断図はキットの中にも同封されています。
裁断のポイント
裁断図は、型紙の「わ」を開いた状態で掲載しております。
合印の写し方や、型紙と布の裁断の仕方、型紙を扱うときのポイントなどは、
ホームソーイング型紙シリーズの型紙の使い方(記号の読み方・裁断の仕方)でご確認くださいね。
縫い方のポイント
- ぬいしろは(指定の無い限り)1cmです。切り取った布端から1cm内側を縫います
- 縫いはじめと縫いおわりは返し縫いをしましょう
- アイロンは低温~中温でかけます
パラシュートパンツの作り方
ここからは、パラシュートパンツの作り方を詳しく解説していきます。 下記の手順で縫い進めてみてくださいね。
1.裁断する
まずは生地の表裏を確認します。
よく見ると斜めに稜線が見えます。この線が左上がりになっている面が表です。
または、生地の端「耳」の穴で確認してください。
裁断時にチェックしたら、パーツごとに表裏の印をつけておくと良いでしょう。
それでは、型紙に合わせて裁断します。(※型紙はぬいしろ込み)
前パンツ・後ろパンツ・脇ポケットE-1/E-2は左右対称に裁断しましょう。
ストレッチ性のある生地なので型紙の線をチャコペンなどで線をひいてから裁ちばさみでカットしていくと線がずれにくくきれいに裁断できます。
また、直線などは定規で型紙を押さえながら線をひくとゆがみにくいのでおすすめです。
2.脇ポケットを作る
前パンツポケット口のウラ側に伸び止めテープを貼ります。
貼る位置はミシンの縫い目がしっかりと乗る位置です。
今回はぬいしろ1cmなので、布端から5mmほど離して貼ります。
前パンツにポケットE-1を中表に重ねポケット口をぬいしろ1cmで縫います。
ポケット布をオモテに返し、ポケット口に布端5mmでステッチをかけます。
ポケット布E-1とE-2を中表に重ねます。
ぬいしろ1cmで縫い合わせます。
角は自然なカーブに縫います。
ぬいしろをカットして、2枚一緒にロックミシンまたはジグザグミシンで始末します。
前パンツとポケット布の上部を仮縫いしておきます。
3.脇を縫う
前パンツと後ろパンツの布端をロックミシンまたはジグザグミシンで始末します。
前パンツと後ろパンツを中表に重ねてぬいしろ1.5cmで縫います。
裾にあるゴム通し口は縫わずに開けておきます。
ぬいしろは割ります。
脇ポケットあたりのぬいしろは自然に2枚合わせて後ろパンツ側へたおします。
ゴム通し口の周りをステッチします。
裾を1cm→2.5cmで三つ折りします。まだ縫いません。
ポケット口の上下に補強のためのステッチを入れます。
もう片方も同様に作ります。
4.パッチポケットを縫う
まずふた部分を作ります。
ポケットラペル(ふた)を中表に合わせて、片方だけ上部を1.5cm折ります。
ぬいしろ1cmで縫い合わせます。
角のぬいしろをカットし、中心の三角は切込みを入れておきます。
オモテに返して角を整えます。
上部を内側に折り入れます。
内側のぬいしろにかぶせるようにたたみましょう。
ポケットラペル(ふた)にステッチを入れます。
パッチポケットの上辺以外の布端をロックミシンまたはジグザグミシンで始末します。
パッチポケットにタックを縫っていきます。
表を上にして置き、型紙を確認しながら、中心左側の線で山折りします。
山折りのトップにステッチを入れます。
一度ひらき、今度は中心右側の線で山折りしておなじようにステッチします。
タックの中心線を谷折りし、タックを整えたら上下を仮縫いしてとめます。
裏から見るとこうなっています。
ポケット布の左右と下の辺を1cm折り、ポケット口を1cm→2cmで三つ折りしステッチします。
パンツの脇のポケットつけ位置を確認します。
パッチポケットを縫いつけます。
ポケットラペル(ふた)も縫いつけます。
内側にあるふた上部もきちんと縫えているか確認してつけてくださいね。
裏側、ぬいしろはこのようになっています。
5.股下を縫う
パンツを中表にたたみ股下を合わせ、ぬいしろ1.5cmで縫います。
ぬいしろは割っておきます。
6.股上を縫う
両足ともにポケット、股下が縫えたら片方だけウラに返します。
片足にいれこみ、中表に重ねます。
股下をきちんと合わせ、ぬいしろ1cmで縫います。
補強のため2度同じラインで縫いましょう。
ぬいしろは2枚合わせてロックミシンまたはジグザグミシンで始末します。
片足を引き出し、ぬいしろは左パンツ側へたおします。
7.ウエストを縫う
ウエスト布を半分に折り、ぬいしろ1cmで縫います。
ゴム通し口は開けておきます。
ぬいしろをわり、ゴム通し口の周りをステッチします。
パンツとウエスト布を中表に合わせてとめます。
前中心・後ろ中心・脇をしっかりと合わせましょう。
ウエスト布のゴム通し口は後ろ中心です。ゴム通し口のない布端を合わせていきます。
ぬいしろ1cmでぐるりと縫います。
ウエスト布を立ち上げ、縫い目をしっかりと開きます。
布端を1cm折ります。
パンツと縫いあわせた縫い目を隠すように、ウエスト布をかぶせます。
まち針でとめたら、表側からステッチします。
この時、まち針をミシンに向かってさすようにしておくとまち針ぎりぎりまで縫い進められるので歪まず縫いつけることが出来ます。
ウエスト布の中心にもう1本ステッチを入れます。
ゴムを2本通します。
ゴムの端を縫いとめます。
8.裾を縫う
裾の三つ折りを整え、ステッチします。
外側にゴム通し口があるので、そこから丸ゴムを通します。
片方の端にコードストッパ―を通します。※実際にキットにお付けするストッパーは黒です(透明ではありません)
ゴム端を真結びして見えないよう内側に入れ込みます。
完成
パラシュートパンツが出来ました。ウエストゴム仕上げなのに、きれいな落ち感が出ています。
今回はSサイズを作りました。(モデル身長:162cm Sサイズ着用)
小柄なスタッフが着るとこんな感じに。(モデル身長:154cm Sサイズ着用)
他にもMサイズとLサイズのサイズ感も参考になさってみてください。
(モデル身長:160cm Mサイズ着用)
(モデル身長:162cm Lサイズ着用)
カーゴポケット(パッチポケット)もこの通り。
きれいなドレープがカジュアルなパンツを品よく仕上げてくれています。
パラシュートパンツキット の生地に合う糸の色
パラシュートパンツキットでは、パンツ本体の生地色を3色からお選びいただけます。
キットにはミシン糸はついていませんので、生地に合ったミシン糸をお客様ご自身でご用意ください。
糸は普通地用の#60を使用します。ミシン針は普通地用11号です。
実際のところ、糸の色に正解はありませんが、今回のサンプル制作に使用した糸番を参考までに紹介いたします。(※すべてフジックス社の「シャッペスパンミシン糸(ポリエステル100%)」を使用)
◎シェルピンクの生地に使用:217
◎チャコールグレーの生地に使用:188
◎サンドベージュの生地に使用:131 生地の色に自然となじむミシン糸の選び方も合わせてご参照ください。
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