背もたれ式防災頭巾カバーの作り方【ふた・持ち手つき】【型紙不要】
今回は、入園・入学グッズのひとつでもある防災頭巾カバーの作り方を紹介します。
椅子の背もたれにつけることができるふたつきの防災頭巾カバーです。
背面のポケットにイスの背もたれをさしこみ、面ファスナーで固定します。
こんなかんじで椅子につけることができますよ。
持ち運ぶための持ち手もついています。
持ち手は共布で作っても良いですし、綾織りテープで作っても簡単です。
作るのが難しそうに見えますが、材料は同じサイズの布4枚と持ち手と面ファスナーのみ。手順通りに作れば簡単に完成しちゃいます。
レッスンバッグと同じ生地で作っても良いですよ。ぜひ作ってみてくださいね。
防災頭巾カバー作りに適した生地素材は?
防災頭巾カバーは、前面用の布Aと、背面用の布Bの2種類を使います。
布Aは中厚手、布Bは厚手の生地がおすすめです。
当店の生地で防災頭巾カバーにおすすめの生地素材
【布A】◎…オックス、ツイル
【布B】
◎…キャンバス(11号帆布)、キルティング
動画でも作り方を紹介しています!
背もたれ式防災頭巾カバーの材料・裁断サイズ
【布の用尺】
布ABそれぞれ タテ35cm × 布巾(108cm)
小学生~中学生サイズ
仕上がりサイズ:タテ33cm×ヨコ45cm(ふたを閉じた大きさ)布A | タテ35cm×ヨコ47cm 2枚 |
布B | タテ35cm×ヨコ47cm 2枚 |
持ち手(3cm幅) | 綾テープ27cmを1本 共布の場合27cm×12cmを1枚 |
面ファスナー(2.5cm幅) | 7cm 2組 |
幼稚園/保育園サイズ
仕上がりサイズ:タテ27cm×ヨコ35cm(ふたを閉じた大きさ)布A | タテ29cm×ヨコ37cm 2枚 |
布B | タテ29cm×ヨコ37cm 2枚 |
持ち手(3cm幅) | 綾テープ27cmを1本 共布の場合27cm×12cmを1枚 |
面ファスナー(2.5cm幅) | 7cm 2組 |
背もたれ式防災頭巾カバーで使用した生地
防災頭巾カバーの作り方
1.布の端処理をする
写真を参考に、布A1枚と布B2枚の布端をジグザグミシンまたはロックミシンをかけて端処理します。
- 両側と下の辺3辺を端処理した布Aと布Bは防災頭巾ポケット用
- 両側のみ端処理した布Bは背もたれポケット用
- 端処理をしない布Aはふた用
防災頭巾ポケット用の布Aの上の辺を5mm→1cmで三つ折りをして縫います。
背もたれポケット用の布Bの下の辺を1cm→3.5cmで三つ折りをして縫います。
2.防災頭巾ポケットを作る
防災頭巾ポケット用の布Aと布Bを中表で重ね、下端をそろえます。
そろえた下辺をぬいしろ1cm縫い合わせます。
ぬいしろを開いてアイロンをかけておきましょう。
3.ふたを作る
持ち手を共布で作る場合は、持ち手を縫います。
まずは長辺をそれぞれ中央に折ります。
さらにパタンと半分に折り、両側にステッチをかけます。
ふた用布の上辺を半分に折り、小さく切り込みを入れてノッチ(合印)をつけておきます。
ノッチ(合印)から7cmずつのところに持ち手をまち針でとめます。
布端から5mmのところに持ち手を仮縫いします。
持ち手は上辺より5mmほど出しておきましょう。
ふた用布の下辺を1cmウラ面側に折ってアイロンでしっかりと折り目をつけておきます。
4.各パーツを重ねて縫う
防災頭巾ポケット用布B(オモテ)の上に、背もたれポケット用B布(オモテ)を上辺(端処理していない辺)でそろえて重ねます。
さらにその上に、ふた用布の持ち手を縫いつけた辺をそろえて中表で重ねます。
上辺をぬいしろ1cmで縫い合わせます。
縫ったらふたを開き、ぬいしろをふた側に倒しててアイロンをかけておきます。
広げて横にすると、このような状態になっています。
5.面ファスナーを縫い付ける
面ファスナー(別名:マジックテープ)を用意します。
面ファスナーのチクチクしている方を『フック』、フワフワしている方を『ループ』と言います。
背もたれポケット用布B(ウラ面)三つ折り部分の中心に面ファスナー(フック)をクリップやまち針でとめ、ぐるりと周囲を四角く縫い付けたら、次に防災頭巾ポケット用布B(オモテ面)に面ファスナー(ループ)を縫い付けます。
面ファスナーの対する部分に合わせてくださいね。
防災頭巾ポケット用の布Aと布Bの縫い目のところで外表に折りたたみます。
防災頭巾ポケット用の布Aのウラ面に面ファスナー(フック)を縫い付けます。 位置はなるべくギリギリ上の中央です。
防災頭巾ポケット用布B(ウラ面)に面ファスナー(ループ)をまち針でとめます。
場所は、布Aの面ファスナーの対する部分に合わせてくださいね。
まち針でとめる時、背もたれポケット用布を一緒にとめてしまわないよう、ふた側にめくっておきましょう。
防災頭巾ポケット用布B(ウラ面)に面ファスナー(ループ)を四角く縫い付けます。
6.脇を縫う
背もたれポケットが中に挟まるかたちで防災頭巾ポケットの布Aと布Bが中表になるようにたたみ、ふた用布は中表で半分に折りたたみます。
ふた用布の1cm折ってある下辺と縫い目をしっかりと合わせてまち針でとめます。
両脇を一気に縫います。
7.オモテに返して形を整える
縫い目のところでぬいしろを内側に折り、アイロンをかけます。
オモテに返して形を整えます。
8.ふたの内側をステッチする
折ってあるふた用布の下辺を縫い目にそろえてまち針でとめます。
ふた用布の下辺から2mmあたりにステッチします。
この時、持ち手を縫いこんでしまわないように気をつけましょう。
防災頭巾カバーの完成!
さあ、これで防災頭巾カバーの完成です!!
さっそく中に防災頭巾をしまってみましょう。
ふかふか、すっぽり納まりました♪
ふたがパカパカするのが気になる方は、写真の位置に面ファスナーを追加しても良いですね。
違う布でも作ってみました。こちらは布Aにコットンツイル生地、布Bにコットンリネンキャンバス生地、持ち手に綾織りテープを使いました。
コットンツイル生地とコットンリネンキャンバス生地は、入園・入学グッズ手作りキット(6点セット)で使っている生地と同じなので、6点全て作らず生地が余る場合や、同じ生地を布で買い足して作っても良いですね。
背もたれ式防災頭巾カバーで使用した生地
座布団式防災頭巾カバーの作り方
nunocoto fabricでは、椅子に敷いて座布団として使う防災頭巾カバーの作り方も公開しています。
入学グッズキットについて
他の入学グッズも手作りしたい!という方には、入園・入学グッズ手作りキット(6点セット)もおすすめです。
- 4,000柄以上のおしゃれなデザイナーズファブリックから選べる
- 必要な材料がセットになっている
- 初心者さん向けに作り方を詳しく解説
など、メリットたくさんです!
- 通園バッグ(レッスンバッグ)
- 上履き入れ
- 巾着袋・大(お着替え袋)
- 巾着袋・小(コップ袋)
- お弁当袋
- ランチョンマット
これらの6点をすべて手作りできちゃいます。
もちろんキットなので、布やパーツはすべてセットにしてお届け。
入園入学グッズは手作り予定!という方は、ぜひ一度チェックしてみて下さいね。