卒入園・卒入学に!本格派ネクタイ&ポケットチーフの作り方
もうすぐ春ですね。
春は出会いと別れの季節。
卒園・入園・卒業・入学を迎えるための準備をはじめた方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな卒入園・卒入学の必須アイテム、ネクタイの作り方を紹介いたします。
ネクタイ型の2枚の布をつなぎ合わせるタイプではなく、裏地付きで自分で結ぶタイプの、本格派のネクタイの作り方です。
本格派ではありますが、だれでも作りやすい作り方で紹介しています。
型紙なしで作れちゃうんですよ◎
さらに、ネクタイを作るのに余った生地で作るポケットチーフの作り方の紹介もしています。
普通のネクタイではなく、蝶ネクタイが良いな~、という方へ。
蝶ネクタイの作り方記事もあります!⇒『15分で作れるおめかし小物、蝶ネクタイの作り方4種』
今回のレシピでは、50cm×55cmの布でネクタイもポケットチーフも蝶ネクタイも、全て作れちゃうので、ネクタイを付けるお子さんとおそろい生地で、兄弟の子の蝶ネクタイを作るのも良いですね!!
卒入園・卒入学だけでなく、七五三や結婚式など、オケージョンニーズに合わせてお好みの布で作ってみてくださいね。
ネクタイの材料
※仕上がりサイズ:長さ1m25cm
■用尺:50cm×布幅■各パーツのカットサイズ(ぬいしろ込)
・表布:タテ50cm×ヨコ55cmを1枚
・裏布:タテ50cm×ヨコ55cmを1枚※
※裏布は薄手の布を使いましょう。ここではキュプラを使っています。
ネクタイの作り方
【作業時間】50分 レベル★★★☆☆
作り方の説明をする前に、ネクタイの構造のお話をしますね。
ネクタイの、前側にくる太い方の部分を『大剣(ブレード)』と言い、後ろ側にくる細い方を『小剣(スモールチップ)』と言います。
大人用のネクタイにはこの間に『中継ぎ』と呼ばれるパーツもあるのですが、今回は大剣と小剣のパーツだけの、短めのネクタイの作り方を紹介します。
短めなのでキッズ向きではありますが、大人の方も使えるネクタイです。
1.布をカットする
表布を写真のように中表で斜めに折り、『わ』にします。
斜めに折ったラインから、下側は垂直に8cm、上側は4cmのところに印をつけ、2つの印を直線でつなぎます。
直線でつないだラインを、折った状態で2枚合わせてカットします。
カットした『わ』の部分が、ネクタイの大剣パーツになります。
残った大きい三角と小さい三角の布は後で使うのでとっておいてくださいね。
次に小剣のパーツを作ります。
大きい三角の布の斜めの辺を水平に4cm折ります。
『わ』にした状態でカットします。(ひろげると8cmになります)
この部分が小剣パーツになります。
小剣パーツをひろげてとがった上の部分を写真のように三角に折り、折った部分をカットします。
これで小剣パーツの先端は左右対称のかたちになります。
裏布に、先ほどカットした大剣パーツを置き、同じ形にカットします。
(写真がぼやけていてごめんなさい。。)
できあがった裏布の大剣パーツの先端部分を1cm内側にっカットします。
裏布の小剣パーツも、表布の小剣パーツに合わせて作ります。
こちらは直線部分を4cmでカットします。
2.大剣と小剣を作る
裏布の大剣パーツに、写真のように1cm内側のところに印をつけます。
表布の大剣パーツと裏布の大剣パーツを中表で合わせるのですが、この時、両側部分は裏布の方が1cm外側に出るようにし、斜めの部分は合わさるようにします。
表布は中央の先端部分で布がだぶつくのですが、だぶついた状態で正解です。
この状態でまち針をとめます。
表布と裏布を合わせた状態で斜めの部分を縫います。
この時、一気にくの字に縫うのではなく、両側からそれぞれ中央に縫うと、表布のだぶつき部分を巻き込まなくてよいですよ。
表布の、斜めに縫った先端から5mmのところを、ネクタイの長さ方向と垂直になる方向に縫います。
ぬいしろを3mmほど残してカットします。
表に返し、角を目打ちで整えます。
小剣パーツも大剣と同じように縫い合わせて表に返します。
3.大剣と小剣をつなぎ合わせる
大剣と小剣それぞれ、斜めにカットしたところから5mm内側のラインとヨコ幅の中央のラインが交わったところに印をつけます。
大剣と小剣それぞれ印をつけた同士が合わさるようにして、中表で写真のように直角になるように斜めの辺を合わせて重ね、ぬいしろ5mmで縫い合わせます。
ぬいしろをアイロンで割ります。
4.ネクタイを仕上げる
大剣の表地と裏地をきちんと重ね合わせ、まち針やクリップとめます。
大剣の表地と裏地をとめた状態のまま、ネクタイを中表でヨコ半分に折り、再度まち針などでとめます。
折った状態で、大剣から小剣までぬいしろ5mmで一気に縫い合わせ、ぬいしろをアイロンで割ります。
大剣側からネクタイを表に返します。
ネクタイが完成!
丁寧にアイロンをかけたら、
ネクタイの完成です!!
布によって雰囲気がガラッと変わるのもおもしろいですよね~。
シャツにびしっと合わせて、、、ほら、かっこいい!!
小剣通しを作りたい場合
ネクタイをとめるのにタイピンを使う場合はこのままで良いと思うのですが、使わない場合は、大剣側の裏にに小剣通しを作ると便利ですね。
リボンやタグなどで小剣通しを作っても良いのですが、ネクタイと同じ布で作りたい場合の作り方の説明をしますね。
まず、布をタテ3cm×ヨコ5cmにカットします。
外表でタテ半分に折り、ぬいしろ5mmで縫い合わせ、ぬいしろを中央にして片側に倒し、両端を5mmずつアイロンで折ります。
ぬいしろは隠れてしまう部分なので、今回は外表で折る方法にしましたが、見えないところも仕上がりにこだわる方は中表で折って、縫ったら表に返して仕上げてくださいね◎
両端を折った状態で大剣の裏に手縫いで縫い付けます。
位置はお好みですが、大剣の先端から25cmくらいのところがおすすめです。
ネクタイを使ったら、同じ生地でポケットチーフもあったらかっこいいですよね。
ポケットチーフはネクタイを作るのに残った布を使って5分でできちゃうので、ついでにちょちょっと作ってみてくださいね。
通常のポケットチーフは四角ですが、折ってしまえばわからない、ということで、三角のポケットチーフです。
ポケットチーフの作り方
【作業時間】20分 レベル★☆☆☆☆
1.布をカットする
使う布は、ネクタイを作る時に使った表布の残りの、『小さい三角』の方です。
まず、三角のタテの辺とヨコの辺が一緒になるようにカットします。
2.布を縫う
布を中表で半分に折り、ぬいしろ5cmで縫い合わせます。
この時返し口を作るのですが、『わ』でも斜めでもない辺に返し口を作ってくださいね。
角のところのぬいしろを2mmくらい残してカットします。
表に返して角を目打ちで整え、アイロンをかけたら、ポケットチーフの完成です!!
あれ?返し口は??という方。
閉じていいんです。もちろん、閉じても良いんですが、閉じなくても何とかなるんです。
だって、ポケットチーフって折りたたんでポケットにしまっちゃうし、表に出る部分はちゃんと縫ってあるし。
ネクタイ作るのがちょっと大変だったから、ポケットチーフはちょっと手を抜きたいな、っていうずほら組は、ぜひこの方法で。ウフフ♪
とりあえず、縫ってなくても様になりますよ~、っていう証拠写真を。
シンプルで使いやすいTVホールド、フォーマルなシーンで大活躍の華やかなスリーピークス、普段使いからフォーマルまで使えるトライアングラーと、色々なタイプを折ることができますよ。
蝶ネクタイだって簡単に作れちゃう!!
さらに、ネクタイとポケットチーフを作って残った生地で蝶ネクタイも作れちゃうんです!!
上でも紹介しましたが、『15分で作れるおめかし小物、蝶ネクタイの作り方4種』に蝶ネクタイの作り方を載せてあるので、ぜひこちらの記事を読んで作ってみてくださいね。
今回使った布はこちら
眺めているだけで楽しい気分になれる、カラフルなデザインのテキスタイル、party(イエロー)/デザイナー:kayo aoyama
◎kayo aoyamaさんデザインの生地はこちら
いたずら描きのような楽し気なタッチが魅力のテキスタイル、野の花(グレー/グリーン)/デザイナー:にしまた ひろし
瀬戸内海の「凪」をイメージした、手描きの細い線が作り出す、微妙な揺らぎが特徴デザインのテキスタイル、凪(ピンク)/デザイナー:にしまた ひろし
◎にしまた ひろしさんデザインの生地はこちら
他にも色ちがいや柄のサイズ違いの布があるので、ぜひサイトをのぞいてみてくださいね。
「入園・入学グッズ手作りキット(6点セット)」nunocotofabric
・ハギレで作れる!リボンやコサージュの作り方