対丈浴衣型紙で作るデニム着物と、着こなしのポイント│自分サイズにミシンで仕立てる

着物はもっと、自由でいい。
カジュアルに楽しめるデニム着物を、
あなただけのサイズで仕立ててみませんか?
お気に入りの洋服とミックスしたり、

好きな柄の生地を半衿にしたり、
「着回し」をおもいっきり楽しめるのも、デニム着物のポイントです。
今回紹介するのは、対丈(おはしょりなし)のデニム着物。
対丈浴衣の型紙を使って作ってみました。
じつは、対丈浴衣の型紙が発売された時に、最初に作りたいと思ったのがデニム着物なんです。
ミシンでダーッと縫えて、汚れたら洗濯機へ直行OK。
ワンピース感覚で日常着として着れるデニム着物だからこそ、簡単に着れる対丈で仕立てました。
和洋折衷から浴衣スタイルまで、ルール無用の自由な着こなし術もあわせて解説します。
着物と浴衣の違い
単衣の着物と浴衣は、「素材」「着方」「着る場面(TPO)」によって区別されています。
とはいえ、その境界線は曖昧なところもあって、現代ではその境界線がさらに自由になっています。
| 項目 | 着物(きもの) | 浴衣(ゆかた) |
|---|---|---|
| 主な素材 | 絹、ウール、ポリエステル、木綿、麻など | 木綿、麻など |
| 着用シーズン | 一年中(季節に合わせて生地や仕立てをかえる) | 主に夏(7月〜8月) |
| 下に着るもの | 肌着と襦袢(じゅばん)を着るのが基本 | 基本は肌着のみ(襦袢は着ない) |
| 足元 | 足袋(たび)を履いて草履や下駄 | 素足に下駄 |
| 主なシーン | 式典、パーティーから日常着まで | 祭り、花火、湯上がり、夏の普段着 |
それでは、「デニム着物」は、着物と浴衣、どっちなんでしょう。
実は、どちらのスタイルでも楽しめる、ハイブリッドな存在なんです。
「着物スタイル」で着る
中に襦袢を重ねて襟元を見せ、足元に靴下や足袋を合わせて、日常に使えるカジュアル着物に。
インナーに長襦袢や半襦袢+裾除けを着て重ねるのも良いのですが、

Tシャツ襦袢や美容衿(うそつき衿)、袖なし半襦袢などをうまく使えば、より簡単に着物を楽しむことができますよ。

「浴衣スタイル」で着る
夏場、襦袢を着ずに肌着の上にさらっと羽織れば、「丈夫な生地の浴衣」になります。
足元は足袋を履かず、下駄やをサンダルを合わせてみましょう。
自分だけのデニム着物をミシンで仕立てる
デニム着物の良さは、なんといってもその「丈夫さ」と「扱いやすさ」。
nunocoto fabricの対丈浴衣の型紙を使えば、和裁の知識がなくても大丈夫です。
通常、女性の着物は腰の部分で布を折る「おはしょり」を作りますが、デニム着物なら「対丈(着丈=身丈)」が断然おすすめ。 着付けが圧倒的に楽な上に、ウエスト周りがモタつかず、すっきりとしたシルエットになります。
デニム着物に使う生地
デニム着物には、ライトオンスと呼ばれる薄手のデニム生地がおすすめです。
今回使ったのは5オンスのデニム生地。浴衣としても着たいのであれば、4~5オンス、かための着物として着るのであれば、6~7オンス程度ががおすすめです。
デニム生地に使う糸
デニム着物は、通常の着物と違って、あえてステッチを際立たせても素敵です。
デニムっぽく、オレンジや黄色の糸を使うのも良いですし、目立たない色で縫っても、もちろんOKですよ。お好みの糸を選んで下さいね。
型紙サイズの選び方
今回使う型紙はもちろん、当店オリジナルの【ホームソーイング型紙シリーズ】No.061_対丈浴衣です。
これは、3サイズ×3サイズの実寸型紙で、どのサイズが自分にぴったりであるのかを選んでいきます。
対丈浴衣(着物)でも衣紋をしっかり抜くポイント
対丈浴衣(着物)はとにかく着やすくて便利なのですが、衣紋を抜きにくいという点があります。
対丈浴衣(着物)でも衣紋をしっかり抜きたい場合は、身丈を少し長めにとって、腰回りで調整できるようにすると良いですよ。腰ひもは着物に縫いつけず、別で用意します。
私(身長160cm)が普段着る着物の裄丈は68cmですが、今回は洋服やアームウォーマーとの重ね着を楽しめるよう、袖口からインナーがチラリと覗く短めの裄丈(65cm)に設定しました。サイズは【浴衣の型紙】R(レギュラー)のLサイズを選択。さらに、衣紋をしっかり抜いて着こなせるよう、型紙アレンジで身丈を5cmプラスしています。
デニム着物を縫う時のポイント
では、作り方を見ながら縫っていきましょう。
基本的には、対丈浴衣の作り方と一緒です。
ぬいしろの三つ折り部分だけ、分厚くて縫うのが大変なため、最初の折り目のところまでぬいしろをカットして三つ折りして下さい。

最後に裾の長さを決めるところでは、羽織った時に床より3cm程度長くなるようにしました。

さあ、デニム着物の完成です。

衣紋を抜きたい時は、帯を巻く位置に小さなおはしょりのようなものを作りましょう。
帯で隠れてしまうので、きちんと整えなくても大丈夫ですよ。

デニム着物を自由に着こなす
デニム着物は、紬の色無地の着物を着こなす感覚と近いかもしれません。
無地だからこそ、いろいろな小物と合わせやすく、デニムだからこそ、洋服と合わせて和洋ミックスコーデを楽しめます。
帯でデニム着物を楽しむ
デニム着物は、どんな帯にでも合います。
まずは定番の博多織の名古屋帯を、お太鼓結びで合わせてみました。
文句なしに合いますね。いろいろなところへ遊びに行けそうです。

もう少しカジュアルに、博多織の半幅帯をカルタ結びのアレンジで。
気軽にご近所の買い物に行っても良さそう。
カラフルな型染めの名古屋帯はパタパタ結びにしてみました。
カラフルすぎて着物に合わせにくい帯だったのですが、デニム着物にはばっちりです!

こちらは、nunocoto fabricの波と桜で仕立てた半幅帯でパタパタ結び。
柄物が映えますね~!

同系色の帯も合うんですよ。
夏っぽく爽やかな雰囲気に。

無地の洒落帯は、柄の帯上げで遊んでみました。

カジュアルな兵児帯に合わせてもバッチリ!

半衿や袖でデニム着物を楽しむ
デニム着物は、柄ものの半衿や袖を合わせて楽しむのもおすすめです。
お好みの柄布をカットして、半衿として使ってみました。

デニム着物に合わない柄布はない!と言っても過言ではないです。

対丈浴衣を襦袢代わりに着れば、柄の衿と袖を楽しむこともできますよ♪

デニム着物と一緒に浴衣も仕立ててみるのはいかがでしょうか?
和洋折衷の自由なスタイル
季節に合わせて、和洋折衷のミックススタイルをしてみませんか。
まずは、取り入れやすい足元から。
春夏はスニーカー、夏はサンダル、冬はブーツなどを合わせてみて下さい。
襦袢なしスタイルに挑戦してみよう
襦袢の代わりにタートルネックを着たり、帯締めの代わりにベルトを使うのも、取り入れやすいミッスクスタイルです。

裾除けの代わりに、プリーツスカートやペチパンツを合わせてみましょう。

レースを取り入れると、簡単にミックスコーデができますよ。

冬はミックスコーデの宝庫!
和洋ミックスコーデの神髄は冬服にあり!!
タートルネックやパーカーの上に着物を着て、その上に羽織を着たり、帽子をかぶったり、アームウォーマーをつけたり。
がばっとモモンガコートを着ちゃっても良いですね。

デニム着物は、洗濯機で丸洗いが当たり前!
「着物はお手入れが大変」という常識は、デニム着物には当てはまりません。
袖を合わせて軽く畳み、大きめのネットに入れて洗濯機へ。 おしゃれ着モードでなくても大丈夫!普段の服と一緒に洗えます。
アイロンをピシッとかけても良いですが、デニム特有の「洗いざらし感」をそのまま楽しむのもひとつ。 ジーンズと同じように、着れば着るほど、洗えば洗うほど、あなただけの体に馴染み、いい色に変化していきますよ。
着物に合わせて半襦袢を手作り
せっかくなら、着物に合わせてた半襦袢も一緒に作りませんか?
対丈浴衣の型紙を使い、2時間程度で簡単に作れます。


プロのパタンナーが企画・製作する、本格的で作りやすい日常着の洋裁型紙(パターン)
布・型紙・資材パーツなどセットになったソーイングキット!









